猫の里親になると決めたら。お迎えするための5つの準備

猫の里親になると決めたら。お迎えするための5つの準備

可愛い猫と暮らしたい!ふわふわの猫が自分を大好きになってくれる、長年の夢を実現したい!そんな思いから猫の里親になることを決めた皆さん、一大決心をなさったことにお祝いを申し上げます。早く準備がしたいですね!

そこで知りたいのが、猫と暮らすにあたり、「具体的にどんな準備が必要なのか」ですよね。まず必要なのは猫のための生活用品です。キャットフード、猫トイレ、猫砂、猫じゃらし…。様々な猫用品を揃えることになるでしょう。猫の里親とは猫と飼い主との関係をうまく表現した言葉です。人間の子が成人するまでを大体20年くらいとして、かりにそれまでの期間子供を養育することを親の仕事と考えましょう。

上手に育てた場合、猫の寿命は大体20年くらいになります。猫の里親は、その間に猫の人生のイベントすべてに同席することになります。猫は、幼猫から子ねこへ、思春期猫へ、成猫、中年、壮年、高齢期と駆け足で一生を送り、最後は皆さんの腕の中で安らかに息を引き取ります。

猫との付き合いは長帳場になりますから、里親としてする仕事はたくさんありますよね。そこで今回は新しく猫をお迎えになる里親さんのための5つの準備についてお伝えします!

 

猫の里親になると決めたら。
お迎えするための5つの準備

 

飼い方を決めておく

猫の里親になることを決めた後も、どの猫を迎えようか考えている間には少し時間がありますよね。その間におすすめしたいのが、ご自分の家の中での猫の立ち位置を決めておくことです。室内でのルール、例えばテーブルの上には上がらせない、食器は絶対に共有しない、爪とぎを防止するためにどんな方法を取るかなど、基本的なことを家族と話し合って決めておきましょう。また、屋内で飼うのか、猫が外に出ていいのかも決めておきましょう。

大らかな土地柄の郊外にお住まいの方なら、猫を戸外行き来自由にすることも可能でしょう。現在ではほとんどの地域では難しいことですが、案外野性の強い動物である猫にとっては理想的な暮らし方と言えます。

ただし交通事故に遭う可能性がありますので、よく考えて選択しましょう。屋内で飼うことに決めている方は、脱走対策を取りましょう。猫は戸外が大好きです。おとなしそうに見えたとしても本来は何kmも先まで遠征する能力を持っていますので、常に脱走の機会をうかがっているものと思っていて下さいね。

例えば、猫はサッシや網戸、ドアなどは、施錠していなければ自分で開けることができます。猫が決して脱走できないように窓や裏口の管理をしたり、猫にすり抜けられない玄関のドアの開け閉めの仕方を工夫して家族全員で共有するなど、準備をしていたほうが無難です!

 

猫の健康を維持するために何が必要か知っておく

愛護団体や公の施設を介する場合には、飼う前に済ませておきたい健康上のケアを済ませておいてくれることが多いですが、里親として猫の健康を維持するためには何が必要かを知っておきたいですよね。獣医さんにかかる機会も頻繁にありますので、かかりつけの獣医を選んでおくことも良いですね。アクセスの良さや評判などでいくつか選んでおくと便利です。

基本的なことは以下の3つです。

(1)健康診断、予防接種について

ワクチンの料金は病院によって違います。3種混合、5種混合などの種類があり、ます。費用は数千円〜1万円以内の範囲のようです。猫エイズは別で、5,000円前後かかります。自治体からの補助が出るところもあり、費用はそれぞれです。ワクチンについては以下のサイトが分かりやすくまとまっていますので、参考になさって下さいね。

http://www.wakuchin-navi.com/cat-wakuchin/

※ワクチンには副作用があります。接種後は安静にさせ、経過をよく観察しましょう。

(2)去勢/避妊手術について

猫には気の毒なようですが、手術の選択は猫と里親との関係を大きく左右する重大な決断です。

・めす猫の避妊手術について

めす猫に関しては、一度は出産を経験させたいなど選択することもできます。室内で飼う場合には問題ないように思えますが、病気のリスクを避けることもできるのでいずれは受けた方が無難です。半年〜1年くらいの期間に受けさせるようにしましょう。費用は、手術前の健康診断や血液検査とセットになっていることが多く、大まかに言ってセットで2〜3万円です。

※自治体や愛護団体を通じて猫を譲り受けた場合は、繁殖に関する制限があります。

・おす猫の去勢手術

おす猫の場合は、大人のおすの習慣であるスプレー行動をするようになる前に手を打たなければなりません。手術を受けることを選択したら、タイミングを逸さず手術を受けることが肝要です。

一般的には生後半年から1年くらいの間に去勢することが望ましいですが、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。費用は、やはり手術前の健康診断や血液検査とセットで1〜2万円です。

・手術をしない場合どうなるか

手術を選択しない場合放し飼いのおすは外に出て帰ってこなくなり、自己主張の強い猫の場合は家の中でもどこでもマーキングをするようになってしまいます。発情期に騒いだり気が荒くなりますので、家の中で飼う場合は去勢手術を受けさせた方がずっと飼いやすくなりますよ。

(3)日ごろ与える食べ物について

ねこは好奇心が強い動物ですので、与えればほぼ何でも食べてしまいますが、人間の食べているものの中には猫の健康に良くない影響を与えるものもあります。犬に玉ねぎを与えてはいけないという話は有名ですが、玉ねぎは猫にもやはり有害です。ネギ科の植物全般に含まれる「アリルプロピールジサルファイド」という物質が赤血球を破壊し、溶血性貧血を起こしてしまいます。

玉ねぎをはじめ、ネギの仲間や、それを使った料理にはそのエキスが豊富に含まれています。与えないように気をつけましょう。チョコレートも猫の身体にはよくありませんので、与えないようにしましょう。

 

猫の入手方法により、準備は違ってくる

猫の里親になる方法にはいくつかあり、ざっと挙げれば以下のようになります。

(1) 人づてに生まれた子ねこをもらい受ける
(2) 野良猫を拾う
(3) 自治体や愛護センターなど公の施設から、殺処分される猫を引き取ってくる
(4) 愛護団体から猫を譲り受ける
(5) ペットショップで購入する

(1)と(2)、特に拾い猫はできるだけ獣医にかかって健診を受けさせましょう。猫が落ち着いて一緒に外出できるようになったら、早い段階で連れていくのがベターです。子ねこのうちに受けるワクチンや病気のチェック、去勢/避妊手術についても相談してみて、適当な時期を聞いてみるといいでしょう。

(3)(4)(5)の団体から猫を譲り受ける里親さんは、健康診断や予防接種、去勢/避妊手術など、野良猫から飼い猫になるために欠かせない健康面のケアを代行してくれていることが多いですよね。

引き取ることが決まったら、その猫のためにそれまでにかかった費用を里親さんが払うことになります。頼んでもいない手術費用を肩代わりするようで、どうも釈然としない気持ちになりますが、このことの一因には特におす猫の去勢手術の問題があります。

おす猫は特に、生後半年から1年の期間を大幅に過ぎてから去勢をしたとしても効果がいま一つです。子ねこのうちに手術をしなければならないのに、何年も里親を待っているとタイミングを逸してしまうことになる、という事情があることも知っておきたいですね。

 

迷子になった時のことを考えておく

屋内でのみ飼っている猫でも、脱走してしまったり、また家から離れた場所で行方が分からなくなってしまうことがままあります。保護してもらっても猫は自分の家がどこなのか説明することができませんから、住所と猫の名前、飼い主の連絡先を記載した首輪を着用させましょう。

最近では、マイクロチップを皮膚の下に埋め込んで所在を分かるようにする方法もあります。2000〜5000円前後と、それほど負担にならない額で受けられますのでかかりつけの獣医さんに確認してみましょう。

 

生活用品を準備する

トイレ、猫砂、餌入れ、それに獣医に通う時など、移動の時に猫が入るキャリーケースなど最低限の生活用品を用意しておきましょう。名前と所番地の書き込める首輪などもあると便利です。おもちゃや寝床など、ご自分の猫が喜びそうなものやお気に入りのものをおいおい揃えて行きましょうね。

 

以上、新しく猫をお迎えになる里親さんのために5つの準備について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。

基本的なことばかりでしたが、大事なのはご自分とやって来る猫の事情に合った選択をして、準備を進めることです。ご自分の猫にどんな生活を送ってもらいたいか、イメージが固まってきた方はぜひペット用品コーナーへ向かいましょう。

猫と里親は長い時間を一緒に過ごしますから、その間に皆さんご自身のライフステージも進んでいきます。様々なイベントがあり、人間同士も家族としての絆を深めていくことになるでしょう。可愛い猫の登場で、毎日はさらに楽しくなるはずです!猫と里親の関係は、親子に例えられる深さです。ぜひ長い目で猫の人生を見守りつつ、猫との生活を満喫してくださいね。

 

まとめ

新しい猫と里親さんが新生活のスタートを順調に切るには

・うちでの猫のルールを決めておこう
・猫の健康管理にはどんなことが必要か知っておこう
・譲渡の受け方に応じて準備しよう
・マイクロチップや首輪を活用しよう
・必要なものを買いに行こう


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