猫を飼うことが困難になったときにするべき7つの処置

猫を飼う事が困難になったときにするべき7つの処置
ペットが飼えない所への引っ越しや、猫アレルギーなど様々な理由で猫を飼うことができなくなったとき、どうすべきでしょうか。また、子猫が産まれたけど面倒を見ることができない場合はどうしますか。

猫好きな飼い主なら手放さなくてはならないときは、とてもつらい気持ちになりますよね。まして、ずっと可愛がってきた愛猫と離れなくてはならないのは身を切る思いになることでしょう。

猫からしても一生飼い主と一緒だと思っていたでしょうから、寂しさと不安は飼い主と同じ気持ちに違いありません。

そんな思いを軽減するためにも、信頼して愛猫を育ててくれる里親を探したり、安心して里親に引き渡せるように準備する事が必要ですよね。そこで今日は猫を飼うことが困難になったときにするべき7つの処置にいてお伝えします。

 


猫を飼う事が困難になったときに
するべき7つの処置

 

猫が飼えなくなったら、まずは信頼できる里親をさがそう

猫が飼えなくなる事情もいろいろあるでしょう。そういう時は、とりあえず猫を飼ってくれる里親をさがします。近所の方に聞いてみたり、お子様がいる家庭ならお友達に猫が飼えないか訪ねてもらうのもいいでしょう。

そのほかにも、近くの動物病院やスーパーなど相談してみてOKなら、里親募集の貼り紙を貼らせてもらって経過を見るのもいいでしょう。

貼り紙を貼るときは、お店の人とかの許可をもらってからにしてくださいね。

また、里親をさがしてもらえるサイトもあるので、そういうところにも登録しておくのもいいです。

いくつか紹介しておきます。

ペットのおうち

ネコジルシ

ジモティー

里親が見つかって、安心して猫を引き渡すことができるように準備をしておきましょう。

 

ノミ・ダニの検査をしっかりと受けておこう

里親が見つかるまでに、猫のノミ・ダニの検査を受けておきましょう。里子に出してからノミやダニが発見されると、里親のほうに負担をかけてしまいます。

病院できちんと診てもらっておくと安心して引き渡すことができます。外によく遊びに出る猫はノミやダニを連れて帰ってしまうことが多いので特に気をつけます。

ノミがいるかどうか見つける方法のひとつとしては、猫が寝ていたあとなどを見て黒いちっちゃい粒のようなものが点々と落ちていたら、ノミの糞の可能性があります。

病院に行くときにそれを持って行って、獣医に診てもらうのもいいかもしれません。そのときに猫の健康診断を受診しておくともっと安心して里親さがしができます。

 

トイレのしつけはちゃんとしておこう

ほとんどの家庭では、猫は室内で飼われていてトイレのしつけもきちんと出来ているでしょう。それでももしトイレをきちんと覚えていない猫がいたら、ちゃんとトイレのしつけはしておきましょう。

猫のトイレのしつけは、犬に比べると比較的簡単なようです。成猫からでも大丈夫です。猫がトイレをしたそうにそわそわし始めたら、トイレに連れて行き様子を見ます。

もし違う場所でしていたら、排泄物をトイレの中に入れて「ここはトイレだよ」と何回も挑戦してください。1回トイレですることを覚えたら次からはトイレでするようになることが多いようです。

猫を引き渡すときにトイレの心配をされたら使用済みの砂か、またはトイレごと渡すといいでしょう。

 

子猫が産まれて育てるのが無理なら里子に出す時期を考えよう

もしも家の猫が妊娠して子猫が産まれたけど、育てるのが難しいときはどうしますか?

そういうときも、ちゃんと育ててくれる里親をさがしましょう。では、いつ頃が里子に出すタイミングになるでしょうか。

子猫が離乳したからといっても、すぐには引き離さないでください。そこからが次に社会への適応性や性格をつくっていくのに大事な時期に入ります。

親猫からいけないことを学んだり、兄弟猫でじゃれ合いながら力の加減の仕方などを学んだりします。そうすることで新しい環境にも慣れやすくなります。

里子に出す時期としては、早くても産まれてから2~3ヶ月頃がいいと言われています。

 

後々のために去勢・避妊手術をしておこう

成猫はもちろん、子猫は7週目から6ヶ月までのあいだに、去勢または避妊手術をします。

可哀想だという人もいるかもしれませんが、里子に出してから子猫を産んだり産ませたりしたときに困らないためでもあります。

里親のところに先住猫がいたとして、不妊手術をしていない異性猫なら当然必要なことです。

子猫が産まれても責任もって面倒見ることができる里親ならいいのですが、それが何回も繰り返されたら手に負えなくなってくるでしょう。

先住猫がいなくても、家と家の外を自由に行き来できるようにしていて、メス猫が気付かないうちに子猫を産んでしまったりオス猫が外で妊娠させてしまったらどうしますか?

だから去勢や避妊手術をするのが可哀想なのではなく、行き場のなくなってしまう子猫が産まれてしまうほうが可哀想なのです。

 

里親が決まったら猫を手入れしておこう

猫はたいてい自分でグルーミングをするので、室内で飼っている猫はニオイや汚れがほとんどありませんが里親が決まって引き渡すときは、ちょっとお手入れしておきましょう。

最低、耳そうじと爪切りはしておきたいです。爪は渡すときに爪を立ててケガをしないようにということもあります。

耳垢が溜まると耳ダニも発生しやすく、様々な耳の病気にかかったりします。

ただ耳そうじをするときは無理に耳の奥のほうをそうじしようとすると、かえって耳垢が奥のほうに入りこんでしまったりするので、耳の入り口付近をガーゼやティッシュでふき取るぐらいにしておきます。

きちんときれいにしたいときは、トリマーや獣医にお願いしましょう。

 

保健所に連れていくのは、できれば避けたい最終手段にしよう

成猫でも子猫でも、飼うのが困難になったときに保健所に連れていくのは、ほんとうの最終手段にしてください。

保健所や愛護センターでも、できる限り里親を探してもらえますが、里親が見つからず一定期間が過ぎれば猫には悲しい運命が待っているのです。

いわば、人間の身勝手で猫の運命を決めてしまうことになります。それだけは避けたいので、なんとか頑張って自分で里親をさがしてください。

それも比率では成猫よりも子猫が多いようです。せっかく産まれてきた命なのに、産まれたときに悲しい結末が待っているのは残酷です。

そうならないためにも去勢・避妊手術をしてください。

 

以上、猫を飼うことができなくなったらどうすれば良いのかについてお伝えしました。まだ可能性があるのなら、里親をさがす前に本当に猫を飼い続けるのが無理なのかどうかよく考えてください。

また、信頼できる里親が見つかったら、最低限のケアをして気持ちよく引き取ってもらいましょう。愛猫の性格やくせを伝えたり、お気に入りのおもちゃやおやつがあれば一緒に手渡すのもいいでしょう。

そのときに、もしも頼んでみてOKだったら、たまにでも里子に出した猫の写真を送ってもらえると嬉しいし安心できますね。そして最後に、悲しい猫を増やさないためにどうすべきかを、もう1度考えてみる事が必要です。

まとめ

猫を飼う事が困難になったときにするべき7つの処置

・猫が飼えなくなったら信頼できる里親をさがそう
・ノミ・ダニの検査をしっかりと受けておこう
・トイレのしつけはちゃんとしておこう
・子猫が産まれて育てるのが無理なら里子に出す時期を考えよう
・後々のために去勢・避妊手術をしておこう
・里親が決まったら猫を手入れしておこう
・保健所に連れていくのは、できれば避けたい最終手段にしよう


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