1960年代、アメリカのブリーダー(ヴァージニア・ダーリー)が、アビシニアン、シャム、アメリカンショートヘアーの3種を交配することにより生みだした品種のオシキャット。
大きな特徴としては、身体全体のクラシックタビーの雲形模様、いわゆるヒョウ柄(スポット)が特徴的な実に綺麗な猫です。見た目はベンガルのように、一見ヤマネコ(アジアンレパード)そのものですが、実はヤマネコとの混血ではなく、性格もヤマネコの様な激しさを全く持たない、とても穏やかな猫です。
オシキャットは特に猫好きの人にはたまらない品種と言われています。何故でしょうか。
表情も一見するとシャープで、時には鋭い目つきにドキッとする事もありますが、人間の膝に乗るのが大好きなど、見た目と内面のギャップが魅力のオシキャットを考察してみましょう。
オシキャットが猫好きの人に愛される7つの理由
野性的なルックスが魅力
ヤマネコなど野生動物の美しさに魅了される人は少なくはありません。
そんな野生のヤマネコを思わせる風貌を持つオシキャットは人気のある品種です。大柄でがっしりとした体つきに、頭は丸味のあるくさび型で、顔はクーガーフェイス(アメリカライオン)とも言われる形状をしています。
尾は先が黒く、かなり長いのが特徴です。体格は筋肉質で引き締まっており、体重はオスでは5.0 kg – 6.0 kg 以上と見た目より重い印象です。目の色はコートの色とは関係なく、青以外グリーン、イエロー、ゴールド、オレンジなどが存在します。目の形は、大きめのアーモンド型です。
耳は比較的大きく、頭頂部の左右の角、それぞれ斜め45度、つまり両耳で直角(90度)に開いてついているというのが特徴です。
穏やかで優しい性格
ヤマネコを彷彿させる野性味あふれる外見とは違い、オシキャットの性格は、人懐っこくとても優しい性格です。
子ネコ時代には、ときおり野生的な一面を見せる事もある様ですが、成長するととても穏やかで甘えん坊です。
少々人見知りで寂しがりやの一面もあります。
人慣れしやすく友好的
とても外交的な品種で「犬の魂が猫の身体に入っている」とも言われるくらい、とても友好的な猫であるといえるのがオシキャットです。見知らぬ人にも近づいて触って欲しいとおねだりする事もあるほどです。
このような性格から、オシキャットは人間の家庭でもペットとして馴染みやすいタイプです。また他の動物とも抵抗なく共に生活できると言われている。
とっても遊び好き
一般的には、人と関わるのはあまり好きでなく自分勝手というのが「猫」の印象ですが、オシキャットは違います。運動が大好きです。また、運動を必要としているのがオシキャットの特徴です。
キャットタワーなどで大いに運動させてあげる事が望ましいタイプです。オシキャットは人と遊んだり、おもちゃ遊びに夢中になったり、人にかまってもらうのが大好きという事から猫と常に一緒にいて、いつも猫とベタベタしていたいという人にはとても良い品種であると言えます。
被毛の美しさ
被毛の手触りは本繻子の様に細く柔らかで、光沢があります。
特徴的なスポットとしては、同じ斑点を持つエジプシャン・マウは天然であるのに対し、オシキャットの斑点は人工的で、ボディ全体に入っているという違いがあります。最大の特徴としては、首の周りと尾の濃いラインが途切れてスポットになっていることです。
被毛の色の種類も多くタウニー、チョコレート、シナモン、ブルー、ラベンダー、フォーン、各シルバー系、エボニーシルバー、チョコレートシルバー、シナモンシルバー、ブルーシルバー、ラベンダーシルバー、フォーンシルバー、合計12色と豊富です。
頭の良さ
芸をすぐに覚える頭の良さから、「猫の皮をかぶった犬」とまで言われているのがオシキャットです。
投げた物を取ってくるなど、ゲームを憶える事もでき、ハーネスで散歩する事も可能です。飼い主に呼ばれれば寄ってきて、出された指示に従い、鳴いたり座ったりするなど、普通の猫ではおそらくしないであろう、犬にトレーニングして憶えさせるようなことを憶え行う事が出来る賢さがあります。
また、敏捷的です。ほとんどの猫が水嫌いなのに対し、オシキャットの一部では水に入るのも怖がらないタイプもいると言われています。
お手入れ要らずの綺麗好き
綺麗好きな性格から、自分でお手入れをよくするようで手間がかからないと言われています。
それでいて、あの見事な被毛を維持していってくれるのであれば、言う事ありませんよね。
いかがですか。以上がオシキャットの魅力です。オシキャットは、ヒョウやチーターを連想させる様な野性的な外観と、全く反対の友好的な性格というギャップが興味深く、その様な理由から世界中でも人気の高い猫となっているのでしょう。
とても活動的な品種で、よく運動できる環境で飼うのが望ましい事や人が関わって遊んであげる事が適したタイプであるという事はオシキャット特有の物といえるのではないでしょうか。
一般に考えられている「猫」の定義からは少し離れた『個性的な猫』として人々から愛される理由と考えられます。 いわゆるイエネコの血統としての、人懐こく、甘えん坊という性格と、頭が良く犬のように忠実であるという品種特有の性格をバランス良く兼ね備えているので、ペットとしては最適の猫と言えるでしょう。
しかしながら、犬とは違って孤独な環境におかれても比較的強いけれど、反面退屈な状態にはやや弱いタイプです。また、猫には珍しく 飼い主との結びつきを強く望む、愛情深い性格です。
それと共にとても 甘えん坊なので、常に飼い主が気にかけてあげ、可愛いがってあげる必要がある猫と言えるでしょう。
まとめ
オシキャットが猫好きの人に愛される7つの理由・野性的なルックスが魅力
・穏やかで優しい性格
・人慣れしやすく友好的
・とっても遊び好き
・被毛の美しさ
・頭の良さ
・お手入れ要らずの綺麗好き