たくさんの種類が販売されているキャットフード。あなたは、愛猫の年齢を意識してキャットフードを選んでいますか。たくさんありすぎて、悩むから、最後は値段で決める。味を見ておいしそうなものを選んでいる。という人は結構多いもの。もちろん、それが悪いわけではありませんが、ひとつの判断基準として大切なことがあります。それは「猫の年齢に合わせて選ぶ」ということ。
今のキャットフードには、「子猫用」「成猫用」「シニア用」と猫の年齢別表示があるものがほとんどです。愛猫の年齢に合わせて、そのキャットフードを与えてあげましょう。ここでは、猫の年齢別キャットフードの内容と種類についてご説明しています。ぜひ参考にして、あなたの愛猫がいつまでも長生きできるよう、一緒に楽しく暮らせるように、役立ててください。
猫の年齢別☆与えてあげたい
キャットフードの種類
猫の年齢別にキャットフードを切り替えたほうが良い理由とは?
猫の年齢別のキャットフードの説明の前に、まず、どうして猫の年齢別に分ける必要があるのかという点についてご説明します。人間も、離乳食から通常の食事になり、そして更に年齢を重ね噛む力が弱くなってきたら介護食に切り替えて行きますが、それは猫も同じこと。子猫のときは、成長期ですからカロリーをとる必要がありますし、成猫であれば、通常の食事でOK。シニアになれば、今までよりも運動量も下がり、食欲も落ちてきます。今度は逆に栄養不足になりがちですので、食欲をそそるような味付け、やわらかい歯ごたえのキャットフードが必要。
このように猫の年齢別にキャットフードが分けられているのは、その時期に合わせた内容になっているため。だからといって、6歳の誕生日に切り替えるべき!というほど、厳密なものではありません。あくまで参考に、大体の目安と考えてください。
子猫用キャットフードの種類と特徴
子猫と呼ばれる時期は、大体離乳後から、1歳を迎える前段階まで。幼猫・子猫用のキャットフードを与えましょう。目安として、7ヶ月頃までは、ドライフードやウェットフードタイプのキャットフードをぬるま湯でやわらかくして与えてください。幼猫・子猫用のフードは、栄養価が高く、成長期である子猫たちにはぴったり。必須アミノ酸など、必要な栄養素もしっかりと入っています。
次に7ヶ月を過ぎたら、ドライタイプのフードに切り替えていきましょう。ある程度硬いものを食べることに慣れさせることも、歯の健康にとって大切なことです。猫の年齢で1歳までは、身体をつくる大切な時期。子猫用のキャットフードは、比較的高価なものが多いですが、この時期を適当に育てずしっかり食べさせることで、後の成長や健康状態を大きく左右するといえるでしょう。
成猫用のキャットフードの種類と特徴
生後1年が過ぎた猫は、成猫と呼ばれます。子猫の時期に比べて、運動量は増えますが、身体としては安定期。成猫とは、猫の年齢で言うと1歳から6歳のこと。子猫用のキャットフードと比べれば、カロリーも控えめにつくられているのが特徴です。
よく、成猫用のキャットフードを子猫に与えても大丈夫か、またその逆は大丈夫かという質問がありますが、基本的に一時的であれば特に問題はないと言われています。ただし、子猫用のキャットフードは成猫にとっては高カロリーですし、成猫用のキャットフードには、子猫の成長に足りない栄養素も多いため、長期間に渡って代用するのは避けましょう。キャットフードが猫の年齢別に分けられているのには、きちんとした理由があるのです。
シニア用キャットフードの種類と特徴
猫の年齢では、6歳を超えるとシニアと表記されます。代謝や運動量も低下しますし、人間同様猫の年齢の変化により、必要な栄養素も変化します。シニア用キャットフードと表示されているものには、カロリーは控えめに、そしてグルコサミンやコンドロイチンなど高齢期に必要な栄養素が追加されているものが多くなっています。
また、猫も高齢になると、食事に興味を示さなくなる場合が多いもの。ある程度食が細くなるのは仕方のないことですが、栄養が足りないと健康状態も低下してしまうもの。その点にも配慮し、食欲をそそるような工夫がされているキャットフードもあります。
猫の全年齢型キャットフードもアリ!
猫の年齢別のキャットフードの特徴について述べてきましたが、「猫の年齢ごとにキャットフードを変えるのは大変」という方や、猫を多頭飼いしているため、年齢別の餌は負担になるという場合におすすめしたいのが、猫の全年齢に対応しているキャットフードです。年齢別に必要な栄養素は多少なりとも変化するものですが、だからといって全く不要な栄養素があるということはありません。カロリー調整は分量で行い、基本的には生涯同じキャットフードを与え続けるというのもひとつの方法といえるでしょう。
いかがでしたか。ここでは、猫の年齢別に与えてあげたいキャットフードの種類についてご説明しました。人間が年齢によって食べるものが変化するように、猫も年齢の変化により少しずつ食べ物を変えてあげたいもの。ドライやウェットなど、キャットフードのタイプは、歯の健康を気にしたい7ヶ月過ぎ以外は、愛猫が好むものを与えればOKです。ただし、ウェットタイプのキャットフードは、ドライに比べ虫歯などの原因にもなりやすいため、咥内ケアを忘れずに。
また、猫の年齢別キャットフード以外にも、全年齢対応型のキャットフードも販売されていますので、猫の飼育状況や予算、状態に合わせて臨機応変に活用することをおすすめします。基本的に、猫の年齢と与える食事を考えるときには、カロリー計算が何より大切。その上で、愛猫の食欲や好みと共に、キャットフードの種類を選んでください。猫にとっても食事の時間は楽しいもの。今回お伝えした、猫の年齢別のキャットフードの選び方を参考に、ぜひ愛猫の食生活を考えてください。
今日のまとめ
猫の年齢別☆与えてあげたいキャットフードの種類・猫の年齢別にキャットフードを切り替えたほうが良い理由とは?
・子猫用キャットフードは、高カロリー&成長期用
・成猫用のキャットフードは、カロリーも控えめ。子猫用のキャットフードをそのまま使い続けるのはNG!
・シニア用キャットフードは、高齢期に必要な栄養素が追加されています
・猫の全年齢型キャットフードも上手く利用しましょう
・猫の年齢によってキャットフードを変える際に最も大事なポイントは、カロリー