道端にかわいい子猫が震えていたら、それはもう猫好きでなくても放ってはおけませんよね。でも、子猫を拾ったとしても、飼育経験が無い人の場合はまず何をすれば良いのかわからなくなってしまうこともあります。子猫を拾う状況は突然やって来ますから、パニックになることもあるでしょう。
子猫用のフードを買う?それとも病院に連れて行く?と、あれこれ悩んでいるうちに、子猫が弱っていってしまうかも……という心配もあります。そのまま自宅で飼うつもりでも、そうでなくても、子猫を拾ったらまずするべきことや用意するべきものがあるということをご存知でしょうか。
そこで今回は、もしも子猫を拾ったときのために覚えておきたい、まずやるべきことについてお伝えします。
子猫を拾ったら☆
まず初めにやるべきこと
親猫がいないか確認しよう
もし、子猫が生後間もない様子だったら、近くに親猫がいないか確認しましょう。親猫は、出産して時間を置かず、生まれた子猫を一匹ずつ運びながら引越しします。その途中で勝手に子猫を拾った場合、親猫は戸惑ってしまいますよね。
生後すぐの子猫は、人間が保護するよりも動物病院でケアするよりも、親猫が育てた方が安心です。子猫を見かけて「かわいい!」という気持ちだけで保護してしまいたくなる気持ちはわかりますが、まずは子猫が親元で成長できることを第一に考え、親猫がいないことを確認してから連れて帰りましょう。
保温してあげよう
子猫は、まだ赤ちゃんのため自分で体温管理ができません。そのため、親や兄弟からはぐれてしまうと、身体を温める手段が無くなってしまうのです。子猫の適温は30℃前後が良いとされているので、その体温をキープできるようにして下さい。
どんな動物にも言えることですが、低体温は命の危機に関わります。子猫を拾ったらまずは、ホッカイロや温かいペットボトルなどをうまく使って体温が下がらないようにしてあげましょう。これは、冬場に限ったことではなく、子猫を拾った季節が夏であっても、何かしらで温めてあげるようにして下さいね。
適当に食べ物を与えるのは避けよう
子猫がひっきりなしに鳴いているからと、「お腹を空かせているのかな?」と近くのコンビニで買った牛乳などを与えては危険です。なぜなら、子猫は猫のお乳以外の乳類を飲むと下痢をしてしまうことがあるからです。また、ある程度大きくなった子猫に人間の食べ物を与えるのも身体を壊す原因になります。
たかが下痢と思われがちですが、子猫の小さな身体にとって下痢は大きなダメージを与えることもあります。最悪、命を落とすことも考えられるので、猫以外の動物のお乳や食品を適当に与えるのは避けた方が良いですね。
動物病院に連れて行こう
子猫を拾ったら、なるべくその日のうちに動物病院で診察してもらいましょう。生まれてどれくらい経過しているのかを確認できるだけではなく、病気や発熱などの有無を調べてもらえます。もし、その子猫を飼育する予定でいて、既に他の猫を飼育している場合、ノミやダニ、感染性の病気の持ち込みも防がねばなりません。
一時的な保護でそのまま飼うことができなくても、子猫を獣医師に診せずに放っておいては命に関わりますから、必ず動物病院に連れて行って下さい。もちろん診察料は子猫を拾った人の負担になりますが、それは保護した人の責任と思って受け入れるべきです。
自分で飼えない場合は保護団体に連絡しよう
親猫探しから動物病院まで全て済ませたら、自宅でその子猫を飼える人は、必要な物品を揃えてそのまま帰宅して完了ですが、もしも自分で飼えない場合は、地域の動物保護団体(猫を専門に保護している団体もある)に連絡して、里親探しの協力をしてもらいましょう。どんな形で里親募集をするかは団体ごとに違いますが、病院での診察まで済ませているのなら、里親が見つかる可能性が上がります。
また、子猫を拾った日から里親を見つけるまで、一時的にでも自宅で飼えない人は、飼育しながら里親探しをしている団体を探して、そちらに連絡して連れて行くと良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。子猫を拾ったらまずしてほしいことを5つご説明しました。
この内容からわかるように、子猫を拾ったらすぐにするべきことは、意外とたくさんありますね。また、子猫の保護は、動物病院の診察代など、時間と手間だけではなくお金もかかることです。ですが、子猫を拾ったは良いが、お金がかかるからまた元の場所に戻してくる、なんてことはやめて下さいね。
子猫に限らず、動物を拾うということは、拾った人がその命の責任を負う必要があるのです。子猫がかわいいからという衝動だけで拾ったりするのではなく、その子猫が成長したらどうなるか、どんな一生を送るのかまでをしっかり考えた上で、行動に移すようにして下さいね。
まとめ
子猫を拾ったら
・近くに親猫がいないか確認しよう
・弱ってしまわないよう保温してあげよう
・下痢の原因になるので適当に食べ物を与えるのは避けよう
・動物病院に連れて行こう
・自分で飼えない場合は保護団体に連絡しよう