ねこのきもちを理解する為に大事なことは、仲良くなりたいねこについてあなたなりの考え方をもつことです。ねこはもっとも身近に触れることのできるフレンドリーな動物です。ねこを飼う機会をお持ちの方は、ねこがいかに人間のよき友であるか、よくご存知ですよね。
でも、初めての相手に対しては、ねこはなかなか打ち解けてくれません。頭を撫でてみたいのになぜか全然触らせてくれなかったら、ねこが好きなだけに意気消沈してしまうことでしょう。「ねこのきもちは、どうすれば分かるのか。」これはねこ好きにとっては大問題のはずです。
ねこのきもちを理解できれば、ねことのコミュニケーションが取れるようになり、結果的にねことの関係は良好になります。それは、ご自分のねこであっても、仲良しのお友達のねこであっても、家の近所でよく見かけるねこであっても、基本的には同じです。
ねことどの程度仲良くなれるか、それはそのねこと一緒に過ごす時間がどれだけ長いかによって決まってきますが、ねこのきもちを理解することができれば、ねこは次に会う時まであなたのことを覚えていてくれ、会った時には親しげにあいさつしてくれるようになるかも知れません。そこで今回は、ねこのきもちに接近するためのはじめのステップを3つに分けてお伝えします。
ねこのきもちを理解する為に、
知っておきたいこととは
まずは相手をよく知ろう
人間と同じで、ねことの関係は信頼関係です。お互いのことをよく知っている人同士だと難しい話も進みやすいように、ねこがどの程度打ち解けてくれるかは、ひとえにあなたとねこが、どんな信頼関係を築くかにかかっています。
ねこのきもちが分かるようになるためには、信頼関係をしっかりとしたものにしなければなりません。次のステップでは、信頼関係を作るのにどんなことが必要か考えてみましょう。
仲良くなりたいねこを観察してみよう
ねこにも性別や年齢を始めとする個体差があります。飼い猫なのか野良猫なのかという育ちによる違いも大きく関わってくるでしょう。個体差には純血種か雑種かということや、雑種でも体毛の色など様々な特徴があり、性格にも違いが表れてきます。
例えば、子ねこは一般に大人のねこより警戒心が少ないですし、雄猫は雌猫よりも知らない人に対してフレンドリーです。まずは信頼関係を築くための前段階として、仲良くなりたいねこがどんな性格なのかを、観察すればわかる情報からキャッチして相手を知るステップを踏みましょう。
お近づきになってみよう
<ねこのことがわかったら>
ねこを観察して、そのねこが今までどんな生き方を歩んできて普段どんな風に思っているのか、例えば、「人間は嫌いじゃないけれど子供は苦手なんだ」などと、そのねこのことや、そのねこのきもちが自分なりに分かってきたと思ったら、今度はそのねこと仲良くなれるように一緒に過ごす時間を持ちましょう。
近所に住んでいる知らないねこであれば、道ですれ違ったときに必ず穏やかに呼びかけたり、注意を向けるなど、ちょっとしたことでかまいません。大事なのは、あなたがそのねこに関心を持っていると知ってもらうことなのです。
そうすれば、親しくはないまでも、いつも自分のことに関心を向けてくれる人なのだというあなたの場所が、ねこのきもちのどこかに生まれることになります。
<あなたのねこに対しては>
新しくやって来たあなたのねこであれば、食事やトイレの掃除など必要最低限なお世話以外に、一緒に遊んでみるなどと、ねこに関心を向けている時間を持つようにします。そのときに気を付けなければならないことは、新しくやって来たねこには一人の時間も必要なことがある、ということです。
遊ぶのはあなたではなく、ねこのきもちが遊びに向いているときにしましょう。あまりなついてくれないあなたのねこであれば、ねこが何を求めていて、あなたにどうしてほしがっているのか、もう一度考える必要があります。
実は遊んでほしいと思っているのか、落ち着いた性格のため、穏やかでつかず離れずの関係を望んでいるだけなのか、ねこのきもちを理解できるのは、飼い主であるあなただけなのですから。ねこのきもちを理解する上で、大事なのはこの段階で十分に時間をかけることでしょう。
野良猫は過酷な環境に暮らしているためあまり長生きはできませんが、飼いねこは飼い主の愛情を一身に受け、長ければ20年近く生きることがあります。長い人生の中で、ときにこのステップに立ち戻り、愛するねこのきもちを理解しようと努めることが、ねことのよき信頼関係を築く上で最も重要です。
いかがでしたでしょうか。
ねこのきもちを理解しようと思ったら、そのねこについてよく知ることが大事だということが一番です。ねこは生活環境、年齢、性別など、様々な要因によって性格が違ってきますが、そのねこの普段の様子を観察することによって、直接は関わらなくてもある程度の情報を得ることができます。
どのくらいの間、観察しあっていれば良いかは、そのねこの性格によって変わってきます。例えばお友達のねこであったとして、もともとお客さんが苦手でないねこであれば、その日のうちに少しは触らせてくれたり、一緒に遊んでくれたりするでしょう。
ひどく内気なねこであれば、何度か訪問するうちにやっと「怪しい人間ではなさそうだ」との判断を下すことになるかも知れません。そのねこの性格を変えることはできませんが、相手をよく観察して、相手に合わせた接し方を心掛けることで、まずは一定の信頼を得ることができるのです。
ねこのきもちを理解できたならば、ねこの信頼を得ることができ、結果的にねことの関係は良好になります。あなたがねこを見ているように、ねこもあなたを見ているのです。
まとめ
ねこのきもちを理解するためには
・信頼関係を築こう
・「仲良くなりたい」ねこについてよく知ろう
・「そのねこ」に合わせた接し方を心掛けよう