猫に服を着せる時に知っておきたい5つの事

猫に服を着せる時に知っておきたい5つの事
現在、猫用の様々な服が販売されています。可愛いタイプから、かっこいいタイプ、またハロウィンやクリスマス、お祭りなど季節に合わせたイベントタイプの服まで種類も様々。猫の服とは思えないほどの、そのバリエーションに自分の猫にはどの服を着せようかと悩んでしまうという飼い主さんも多いはず。

可愛い愛猫に可愛い服を着せて、更に可愛くしたいという想いも、飼い主なら当然のように浮かぶ感情かもしれません。ですが、本来、猫は服を着ることなく生活する生き物です。「可愛いから」「寒そうだから」という理由だけで、猫に着せる服を選ぶことはオススメしません。手術をしたために体温調節が自力で出来なくなった、というような場合は除き、基本的には猫は何も身につけることなく、体調管理ができるのです。

ここでは、おしゃれの一環として猫に服を着せるときに気を付けたいポイントについてご説明しています。猫に服を着せたい!と思ったら、まずはこのポイントを参考に、猫に着せる服や着せるタイミングを考えてみてください。

猫が服の着用を拒否した場合は、無理やり着せないようにしましょう

ネット上には、可愛い服を着た猫の写真が溢れています。近所の飼い猫さんは、可愛い服を着てご機嫌かもしれません。

ですが、猫の種類や性質によっては「絶対に服を着たくない!」と自己主張する場合があります。もしあなたが飼っている猫が、服の着用を拒否した場合は無理やり着せることは避けてください。

嫌がることを続けることは、猫にとって大きなストレスとなってしまいます。「最初は嫌かもしれないけどきっと慣れるはず」というのは、人間の思い込みにしかすぎません。まずは、猫の意思を尊重することをお忘れなく。

 

猫の服の長時間着用は避けましょう

もし、あなたの猫が服を気に入った(ように見えた)としても、そのまま1日中着用させておくようなことは避けてください。

服を着ていると、猫にとって大切な習慣であるグルーミングが出来なくなってしまいます。毛づくろいは、見ている私たちの目を和ませてくれるだけでなく、猫にとってもリラックスや体温調節などの重要な役割を持っているもの。

猫がグルーミングをしっかりとできるよう、猫に服を着せる際も、長時間着用させることは避けてください。

 

猫の耳に服が当たらないデザインのものを選びましょう

猫の耳は、センサーの役割を果たしているため、猫にとってとても重要な部位と言えます。その為、服の着用を嫌がらない猫であっても、服が耳に当たってしまうようなデザインの服は避けたほうが良いでしょう。

センサーを塞がれてしまうことで、猫が不安を感じたり、ストレスを感じたりする可能性があります。ビジュアル的に可愛いフード付きの猫の服ですが、使用するのは写真を撮る一瞬にしておくなど、工夫が必要です。

 

万が一、服が何かにひっかかってもすぐ脱げるタイプのものを選びましょう

猫に服を着せている間は、必ず飼い主さんが近くにいるというのが絶対条件です。服を着せたまま1匹で外に出すというのはもっての他ですが、よく知っているはずの家の中であっても、どんなことが起きるかわかりません。

猫に服を着せていたばかりに、普段ならするりと通り抜けられる場所にひっかかってしまって…という事故も現実には起こっています。こんな不慮の事故を防ぐためには、すぐ脱げるタイプの服を選ぶこと、そして出来る限り飾りがついていないタイプの服がオススメです。

犬用の服は、飾りがたくさんついているものも多いですが、これは犬は猫と違い自分の身体を舐める習性がないためでもあります。

 

服の着心地を、購入後も時々チェックしましょう

特に、子猫の状態から服を着せている飼い主さんに注意していただきたいのは、服のサイズです。最初はゆとりがあったはずの猫の服も、猫が成長するにつれて段々と窮屈になっている可能性もあります。子猫の成長は想像以上に早いもの。

最初は喜んで着ていたけれど、最近脱ごうとする仕草をする…という場合は特に要注意。猫がその服に息苦しさを感じている可能性があります。いつでもある程度のゆとりがあるかどうか、しっかりとチェックを行ってください。

 

いかがでしたか。店頭にあるたくさんの猫の服から、どの服を選べばよいか、何を基準に選べばよいかよくわからない…という方にとってもひとつの目安が出来たのではないでしょうか。飼い主さんの心を満たす好みのデザインも確かに大切なポイントではありますが、まずは当の猫が不快にならない服であることが最も大事な点。もし、あなたの猫が喜んで服を着るのであれば、ストレスのかからないように短時間だけ着せて楽しむのも良いでしょう。

今回ご紹介したポイントは、猫がストレスを溜めないように、ぜひ守っていただきたい内容です。また、猫が服を喜んで着るかどうかは、猫の元々の性質にもよりますが、もうひとつ関係してくるのが、飼い主さんとの信頼関係でもあります。人間も信頼している相手から差し出されたものは受け取りますが、どこか不信感を抱いている相手から差し出されたら素直に受け取れないものですが、それは猫も同じこと。猫にとって服は、異物です。その異物を、いかに怖くないものであるか、楽しいものであるかを伝えることができるかどうかは、普段からの信頼関係にかかってきます。

服を着せるかどうかを考えるときに、これを機に、普段の猫との信頼関係について考えてみるのも良いかもしれません。そうすることで、より一層愛猫との絆も深まることでしょう。


連記事
タイトルとURLをコピーしました