猫が発情期になったらどう対処するべき?4つのアドバイス

猫が発情期になったらどう対処するべき?4つのアドバイス
猫の発情期では、メス猫がすべてのカギを握っています。メス猫は、生後半年から一年の間に大人としてのからだの仕組みが完成し、初めての発情期をこの期間に迎えることになるのです。

大人のメスには大体1週間から2週間くらい続く発情期間があり、妊娠が可能になります。犬のような出血はなく、交尾の時の刺激によって排卵します。これが年に3、4回のサイクルで訪れ、春と秋に多いといわれていますが、室内ではもっと早いサイクルだとも言われています。

オス猫もメス猫同様に生後半年から一年の間に大人の身体になります。性器にとげとげが生えてきたりマーキングをするようになりますが、特に発情の周期というものはなく、身近にいる雌猫の発情期をフェロモンや鳴き声から敏感に察知していつでも発情します。

飼い主にも、猫自身にも発情期はどうにもできません。もともとそれが自然な姿なのがますます困ったところですよね。そこで今回は、そんな猫の発情期でお困りの方にアドバイスをお伝えします。

 

猫が発情期になったらどう対処するべき?
4つのアドバイス

 

発情期がやってきたら

発情期のメス猫は、落ち着きなく転がったり、いつもと違う鳴き方で、大きな声を上げて外の雄に呼びかけたりします。頭をこすりつけていつもより甘えん坊になったり、かがんで上半身を低く、お尻を高く上げる交尾の態勢を取ったりします。

オス猫は発情すると、メス猫を求めてうるさく鳴き、外を窺ってばかりいるようになります。気が荒くなり、家の中を自分の縄張りと見なして匂いの強い尿を噴霧する「スプレー行動」を頻繁に繰り返します。これが、なかなか取れないんですよね…。猫の行動には個体差があります。これらの行動は猫によって違うものの、大人の猫としては自然な行動なので予防することはできません。

 

脱走に気を付けよう

猫は発情期になると、交尾の相手に会おうと必死です。オス猫は室内飼いでも外のメス猫の鳴き声やフェロモンを感知して発情するほど精巧なセンサーを備えており、外に出て意中のメス猫に会うことしか考えていません。メス猫も押すほどではありませんが、やはり外に出たいと思うようになりますので、脱走対策は欠かせません。玄関のドアを開けたときにすり抜けられたりしませんか?

一番いいのは玄関に通じるスペースは立ち入り禁止にすることですが、そうできない場合には帰宅したとき、足元からすり抜けられないようにベビーサークルのような低めの柵を設置するのも有効です。最近は突っ張り棒とワイヤーネットで手づくりする内扉風の脱走防止グッズもありますね。ベランダや窓からの逃亡も阻止しましょう。猫は意外なほど高いところから飛び降りても平気です!

 

スキンシップと運動で乗り切ろう

猫が発情期のときは、頭の中は異性のことでいっぱいです。思うように異性に会えない状態は猫にとっては大変なストレスです。私たちにしてあげられることはあまりありませんが、猫の気をそらし、発情期以外の時に好きだったことに集中させられれば、少しストレスが軽減されてその夜はともかく、家族と静かに眠ってくれるかもしれません。すてきな異性が家の近所を通りかからなければですが…。

メス猫の場合は、満足するまで撫でて、ブラッシングしてあげたりしながらリラックスさせましょう。小一時間かかるかも知れませんが、とにかく愛されたい欲求を飼い主の愛情で補いましょう。お尻を高く上げて尻尾をくねらせるようであれば、尻尾の付け根のあたりをぽんぽんと軽くたたくといいかもしれません。ただし、それが嫌いな猫は怒りますので様子を見ながら気を付けましょう。

オス猫は発情期が来ると何だか上の空ですが、それでも大好きだったおもちゃを持ち出して遊んだり、ひもを使って追いかけっこをしたり、プロレスごっこをして身体を使わせましょう。

毎日一時間ほどかけてハードな遊びに付き合えば、飼い主さんの運動にもなるはずです。猫は夜行性ですしタフな動物なので、それで疲れたり夜に鳴くのをやめて朝まで眠ったりはしませんが、少しはましになりますよ。発情しているオスは大変凶暴になっていますので、素手では遊ばず、必ず皮手袋のように丈夫なものを着用してくださいね!

 

発情期がやってきたら、手術をしよう

避妊手術はメス猫の卵巣または卵巣と子宮を取ってしまう手術です。卵巣がなくなると性ホルモンは分泌されなくなり、発情そのものがなくなります。手術後も発情が続くケースもありますが、その時には上記のグルーミングでケアしてあげて下さいね!子猫は生むことができなくなりますが、その予定がなければ、猫は無駄に発情期のストレスにさらされることがなくなり、ずっと楽になりますし、気持ちも落ち着きますよ!

また、現代の猫は室内飼いのおかげで大変な長生きです。メス猫は、子宮がんや乳腺腫瘍など、性ホルモンが関係する病気のリスクにさらされていますが、病気が発症する高齢に達したときには摘出手術そのものが大きな負担です。といっても、そうした病気さえなければまだまだ生きられる年齢なので、病気になってからの後悔は大きいでしょう。

将来の病気のリスクを避けられるという点でも、避妊手術は一考の価値ある選択肢です。全身麻酔を使いますが、若い時に済ませておいた方が体への負担は少ないといわれています。生後半年前後から一年をめどに獣医さんと相談しながら時期を決めましょう。去勢手術では、雄猫の精巣を摘出します。メス猫とは違ってかなり軽い手術ですし、傷口が小さいので日帰りも可能です。

生後半年前後から一年をめどに済ませれば、マーキングの防止に高い効果があり、メス猫に言い寄るために夜中に大声で鳴くことはなくなります。
性ホルモンに関わる病気にかかりにくくなるメリットもありますよ!

 

さて、猫の発情を止めたいけれど、手術するのはかわいそう…。これは、猫を飼っている人には共通の大きな悩みですよね。猫は望んでもいないのに、人間が勝手に体をいじるのは間違っている…。

でも、もしかすると、一生室内に閉じ込めて猫と生活することは猫にとっては少し不自然なことかもしれません。猫にとって窮屈で、飼い主にとってトラブルばかりの生活を続けていれば、いつか限界が訪れて一緒に暮らせなくなってしまうかもしれませんよね?そうなれば、それが一番猫にとってはかわいそうなのではないでしょうか。

お互い楽しく穏やかに最後まで一緒に暮らすことこそ、猫にとっては一番幸せです。猫の発情期を乗り切るために、いえ猫が発情期を迎える前に、ぜひ勇気を出して手術を検討しましょう!

まとめ

猫の発情期の弊害を乗り切るには

・発情期の特徴を知っておこう
・脱走:二次災害を防止しよう
・遊びで猫の気を紛らわせよう
・穏やかな暮らしはお互いのため。思い切って手術をしよう


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