猫アレルギーは、猫のフケなどに体内の抗体が過剰反応して、さまざまな不快症状をひきおこしてしまう病気です。
猫アレルギーに悩んでいる人は多く、ネコ好きなのに猫アレルギーという板挟みの状態で常にもどかしい思いをしているのです。発症のタイミングは人それぞれなので、小さいころからずっと猫アレルギーの人もいれば、大人になって、それまで何ともなかったのにある日突然発症してしまう人もいます。
症状を抑えるには猫から離れて生活するのが一番と頭では分かっていても、やはり猫のいる生活は捨てがたいですよね。そこで今回は、地道な方法ですが、自分でできるいくつかの対処法をまとめてみました。
これらを実践することで症状を軽減させることはできますから、参考にしてみてください。
猫アレルギーでも症状が出にくい
7つの猫との接し方
こまめにブラッシングをする
やはり、猫アレルギーの元となるのは 猫の身体から出るフケ、抜け毛であることが多いですから、地道にブラッシングをして 少しでもアレルゲンが舞い散らないようにすることが大切です。
ペット用のウェットティッシュや、赤ちゃんのおしりふきなどをブラシに取り付ると、毛やフケを絡め取ってくれるので便利ですよ。せっかくの機会ですから、猫ちゃんを撫でたり、話しかけたりコミュニケーションをとりながら、優しくブラッシングしてあげてください。
猫を洗う
猫アレルギーの症状を緩和するには、やはり猫ちゃんをいつも清潔にしておくことが大切ですから、月に一度はシャンプーをしてあげましょう。
猫用シャンプーも最近は、オーガニックのものだったり、かわいいパッケージのものだったり、猫アレルギー軽減効果があるものだったりと、たくさんの選択肢がありますから、お気に入りのものを探してみてください。
タオルでふいてあげることでいつも清潔に
もっと手軽にできる対策としては、猫を濡れタオルでふいてあげるのも効果が高いですよ。
猫は基本的に水に濡れるのが嫌いですから、シャンプーとなると時間と体力を消耗してしまいますが、この方法なら飼い主さんにも猫にも負担が少ないので実践しやすいと思います。清潔なタオルをぬるま湯で絞って、猫の体を優しくふいてあげましょう。また、猫用シャンプータオルを使うのもよいでしょう。
猫アレルギーにやさしい部屋作りを
猫アレルギーを発症してしまったら、できる限り症状を引き起こしにくいお部屋作りを心がけましょう。毛やフケの溜まりやすいもこもこしたカーペットや絨毯はなるべく少なめにして、可能であれば空気清浄機を設置します。
空気清浄機は年々高性能になり、今はアレルギー物質を大幅に取り除くことも可能になってきています。また、お掃除するときも、毛が舞い上がらないように濡れたシートをつけたワイパーなどでそっと絡めとるようにするといいですよ。
寝るときには
やはりお布団は、寝起きする時やベッドメイクの際などバサバサと動かすとフケが舞いやすいですし、同じベッドで眠るとなるとどうしてもアレルゲンが目や鼻に入ってきてしまいます。
寂しいですが、寝心地のいい猫用ベッドを別に用意して、それを猫ちゃんに気に入ってもらうといいかもしれません。それ以外にも、ベッドカバーや枕カバーはこまめに洗濯し、コロコロで細かい毛などを除去するようにしましょう。
猫と遊ぶときには
猫アレルギーの人は、猫と遊んだあとなるべく、その手のままものを食べたり、目のまわりをさわったりしないように気をつけましょう。
風邪菌と同じように、アレルゲンがそこから入り込んで体内の抗体が過剰反応してしまいます。こまめな手洗い・入浴や、アレルゲンが付着した衣類のお洗濯をわすれずに行うようにしてください。猫だけでなく自分自身も清潔をこころがけることで、症状の改善にすこしでも近づけましょう。
医療の力を借りる
家庭でできる対策にも限界がありますから、症状がひどいようならお医者さんに行って、猫アレルギーのつらい症状を抑えるためのお薬を貰うこともできます。
抗ヒスタミン剤や目薬など、それぞれの症状に合ったお薬を処方してもらえますから、お医者さんに相談してみましょう。また、猫以外のアレルギーを併発している可能性もありますから、血液検査を行ってみるのもよいかと思います。
いかがでしたか。猫アレルギーになると、普通の人にくらべ制限が多かったり、余計に医療費がかかったりして悲しくなってしまいますよね。
でも、思うようにスキンシップがとれずに辛いのは猫も飼い主さんも同じです。発症してしまったアレルギーを完全に治すことはできませんから、できるだけポジティブな方に意識を変えて、ブラッシングやシャンプーなどのお手入れを猫ちゃんと一緒に楽しみながらできるといいですね。
まとめ
猫アレルギーでも症状が出にくい7つの猫との接し方
その1:ブラッシングで、スキンシップしながら地道にアレルギー軽減をめざそう
その2:こまめなシャンプーでいつも清潔に!
その3:こまかなアレルゲンは、タオルで優しくふきとろう
その4:部屋のおそうじと空気の管理で、飼い主にやさしいお部屋づくり
その5:寝るときはなるべく別々で・・
その6:ネコだけでなく、自分もいつも清潔に
その7:困ったときはお医者さんに相談