猫の寿命を伸ばして、長生きさせてあげたい!3つの秘訣

猫の寿命を伸ばして、長生きさせてあげたい!3つの秘訣

可愛い飼い猫の寿命を延ばし、できれば長生きしてほしいのは飼い主としては自然な望みです。猫を飼っていらっしゃる方ならよくご存じの方も多いですが、猫は小さいようでも立派な家族の一員であり、ちゃんとそれなりの役目を担っています。それは家族の要ともいうべきムードメーカーという役割です。

固い絆で結ばれた猫と飼い主は毎日を楽しく一緒に過ごせるばかりか、苦楽を共にし、家族に困難が訪れれば一緒に乗り越える努力をしようとします。夫婦げんかの最中に猫が割って入ったり、あるいは訴えかけるように鳴いて注意を惹いたりしたという経験をお持ちではありませんか?家庭の平和を重んじる猫にとっては、家族の人間関係は重大なる懸案事項だからです。

家族全員に気にかけられ、愛情を注ぐ相手とみなされる猫は、自分の立場を正確に把握しています。その立場から果たすべき役目があることもちゃんと分かっているのです。もちろん、役目は果たさずとも猫は自分の立場は分かっています。今回は、そんな愛すべき仲間、猫の寿命を延ばすための秘訣を3つお伝えします。

 

猫の寿命を伸ばして、
長生きさせてあげたい!3つの秘訣

 

去勢手術を受けさせよう

オス猫は生まれて半年くらいを過ぎるといわば「声変わり」の時期を迎え、繁殖可能な大人のオスとしての発達の段階に突入します。去勢手術を受けさせない場合には、生後半年から1年くらいを始まりとして今までとは違った行動などが見られるようになります。

・縄張りを主張したい場所におしっこをかけて回る(スプレー行動)
・室内で飼っている場合は外に出たがり、本来なら喧嘩をしたり、何キロも出歩いてパトロールするためのエネルギーが行き場を失い気が荒くなる
・発情期を迎えると、夜中にうるさく鳴く
・身体の一部が大人の構造に変化する

などの変化が現れ、室内で一緒に暮らすことは難しくなります。

こうした問題行動やからだの変化は、生後半年から1年の間にタイミングよく手術を受ければ起こりません。ただ個体差がありますので、絶対ということはありません。オス猫は愛想のいい、気のいい個体が多いですので、ムードメーカーには適役です。

ぜひ手術を受けて、お家の中で活躍してもらいましょう。少々気の毒ですが、猫に5年以上の寿命を望むのであれば、これは絶対に外せない条件です。家族の一員として平穏な一生を送り、猫が寿命を全うするときには飼い主がそばにいる幸せな一生を送ってもらいましょう。めす猫の場合にも人間でいうところの婦人科系の病気にかかるリスクが格段に減り、メリットがあると言えます。

去勢することによるデメリットとしては

・生殖ができない
・オスは太りやすくなる

などがあげられます。

手術の時には全身麻酔をかけますので、その点だけはリスクがあることを覚えておいて下さいね。最近は猫のほとんどが去勢手術や避妊手術を受けていますから、猫の寿命は飛躍的に伸びています。手術と屋外にさらされない手厚い飼育のおかげで、多くの猫が10年以上の命を全うしますから、昔に比べれば格段に長生きということになりますね。

 

オスは特に健康管理が必要

さて、健康で屋内で普通に飼われている場合であれば、手術によって猫には10年ほどの寿命が保証されることになります。次の段階はめす猫と比べると調子を崩しやすいオス猫が、10年以上の寿命を全うできるかという課題です。オス猫にとって最大の課題は「太らないこと!」

去勢手術によって体質が変わり、また本来なら放浪して一日に何キロも歩き回るはずなのに、ずっと一日家にいてテレビを見るか寝るか食べるかしているせいで、多くのオス猫はそのままだとまるで樽か、少なくとも鏡餅のような状態にまで太ってしまいます。

猫の寿命のためにもできれば去勢手術直後からえさの量には気を配り、適切なキャットフードを選んで、肥満体の状態を経験させないように心掛けましょう。一度太ってしまうと、リバウンドしないように気をつけるのは猫にとっても、飼い主にとってもつらいですので。肥満によるリスクは以下のように、たくさんあります。

糖尿病
皮膚病
便秘、下痢など
脂肪肝
尿道トラブル
口腔トラブル
心臓
関節炎

高齢に差し掛かった猫が一度病気にかかってしまうと、若い猫のようにはいきません。そもそも、雑種の場合は健康な若猫はかなり丈夫で、心配といえばオスの肥満くらいです。リスクを避けるため、オス猫には特にスリムでいてもらいましょう!とはいえ、ご自分の体型を管理するほど慎重でなくてもいいと、私は思います。人生も楽しみも失ったのに、食べる楽しみくらい残しておいてあげたいと思いませんか?肥満のレベルに至らなければ少々太っていたって、猫の一張羅は十分素敵です。

 

猫の寿命を延ばすには後半戦が勝負!高齢に達したら

現代の猫にとっては、本当の意味での長生きはこの「高齢に達した後」のことかも知れませんね。10歳前後を境に猫の健康には陰りが見えることがあります。肥満しすぎているオス猫や、もともとあまり頑健でなかった猫はこのあたりで脱落しはじめ、生命力と若々しさの持ち主があとに残されていくようになります。

気をつけるべきはやはり食べ物でしょう。塩分を避け、大好物だった乾物やチーズなどは量を控えるようにしましょう。ご褒美に与えるときは、代わりにささみを煮たものや生魚、または生肉など、塩分が強くなくて栄養の付くものをようにしましょう。ちょっと贅沢ですが、猫は喜んでくれるはずです。この高齢猫時代は食が細くなりがちです。

あまり贅沢をさせずに育った猫はこの段階で生魚や、たまには貝などをもらって喜ぶわけですが、幼いうちから贅沢に育った猫には、ここへきて食べたいものや食べてうれしいものが減ってしまうことになり、身体が弱った時などに食べさせるものがありません。結局は、子猫の時から食事に何を選択するかに気を配ることが大事になってきます。

 

「猫の長生きの秘訣」いかがでしたでしょうか。

猫に長生きしてもらうことは、飼い主にとっては喜びですよね。一昔前までせいぜい6〜7歳くらいまでしか生きなかった猫たちが飛躍的に寿命を延ばし、なんと35年以上も生きる猫も出てくる現代は、猫にとっても人間にとってもまさに新時代の到来といってもいいでしょう。

ですが猫も日本の高齢化社会と似たような事態が起こりそうですね。猫たちも本当のところは戸惑っているのかも知れませんが、私たちが変わらずそばにいる限り、きっと機嫌よく付き合ってくれることでしょう。少し気をつけなければならないのは、猫がとっても我慢強い動物だということです。

どんなに体調が悪くても、それこそ死がすぐそこに迫るまで不調を訴えずに澄ましていることがあるので、飼い主は我が家の高齢猫の健康を定期的にチェックできる目安を持っておきたいものです。神経質にはなる必要はありませんが、不調のサインを見逃さないように注意を払っていたいものですね。

 

まとめ

猫を健康に長生きさせるには

・必ず避妊・去勢手術をしよう
・オスの肥満には気をつけよう
・高寿命に備えてえさを選び、やり方も工夫しよう


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