子猫の里親募集をするなら☆引き渡すまでの4つの注意点

何らかの理由があって、保護していた子猫の里親を探したい事情ができたとき、あらためて考えると、どんなことに注意すれば良いのか困ってしまいますよね。

一番に考えてあげたいのは子猫の幸せです。「カワイイ」という思いだけで子猫を飼おうとすると、挫折してしまいがちです。やはり、より愛情を持って適切に子猫を飼って養ってくれる、信頼できる人・新しい家族を見つけてあげたいですよね。

そこで今回は、「里子に出す前の子猫の健康管理について」や「里親になってもらう相手の身元確認をする時の心構え」、「里親になってくれる方の覚悟を確かめる必要性」、「子猫を譲渡する当日の注意」を実際のケースから情報をお伝えします。ぜひ参考にしてくださいね。

 

子猫の里親募集をするなら☆
引き渡すまでの4つの注意点

 

里子に出す前の子猫のケアをする

子猫を里親さんに引き渡すまでに、愛情を持って子猫の健康管理をしてあげましょう。最低限のケアとしては、以下の4つがあります。

(1)検便とノミ駆除・駆虫
(2)真菌・ダニの検査
(3)ワクチン接種
(4)血液検査

(1)の検便とノミ駆除・駆虫は、獣医師の指導のもとで、しっかりと行いましょう。(2)の真菌・ダニの検査は、皮膚のトラブル防止です。真菌や疥癬・耳ダニなどの皮膚のトラブルは治療にひと苦労です。早期発見のためにも、病院で全身を診てもらいましょう。(3)のワクチン接種は、伝染病の予防です。

猫伝染性腸炎、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症は、三種混合ワクチンになります。それから、猫白血病ウイルス感染症は白血病ワクチンです。ワクチンの接種は、子猫の場合は初回を生後2〜3ヶ月で1回、2〜4週後に2回目となります。里子に出せるタイミングを考慮して行いましょう。(4)の血液検査は、伝染病に感染していないかを調べます。

以上のような検査をどこまでして子猫を里子に出すかはお気持ち次第ですが、費用や引き渡す時期のこともあるので子猫の里親になってもらえる方とよく相談して行いましょう。

 

しっかりと、里親の身元確認をする心がまえを持つ

子猫の里親になってもらう方には、しっかりと身分をあきらかにしていただきましょう。もらっていただけるなら誰でも良いとか、子猫の里親になろうという人はやさしい人だから大丈夫だろうと判断してしまって、うまくいかないケースも多いので注意してくださいね。

気をつけたいのは里親詐欺です。信じがたい話しですが、実際に里親詐欺のトラブルは少なくありません。騙して引き取った猫をお金にするために実験動物として販売するケースも悪質ですが、虐待を目的とする心が痛むようなケースもあります。子猫の里親探しは、慎重に慎重を期しましょう。

身分証明書や誓約書という形式も大切ですが、やはり人柄もきちんと確かめた方が良いですよ。信頼できる身分であるかどうか、安心してお付き合いできる里親さんかどうか、書類上の確認だけではなく、連絡を取ってやりとりをする中で判断するようにしましょう。できるだけ期間を置いて、子猫を譲渡する前に、よくよくコミュニケーションを図ってくださいね。

 

里親になってくれる方の覚悟を確かめる

子猫の里親になってくれる方の覚悟も確かめておきましょう。まずは、「同居人の同意を得ているか」が大事なポイントになります。飼い主となる里親さん以外にも、子猫の飼育補助をしてもらえる家族の方がいてくれると心強いですよね。同居人の方が猫嫌いだと、ちょっと考えものです。

それから、「子猫の面倒を見る時間はあるのか」も把握しておきましょう。仕事から帰る時間が遅くないかなど、生活スタイルも聞いてみてください。また、子猫の里親になる環境が整っているか、できれば事前に家を見せてもらってください。

基本中の基本ですが、「猫の飼い方を知っているか」「避妊や去勢の知識はあるか」「猫のえさは何が良いかを知っているか」なども念のため確認しておいた方が良いでしょう。

 

譲渡時の注意も知っておく

子猫を引き渡すときにも注意しておきたいことがあります。どこかで待ち合わせをして、外で引き渡すのは危険です。なぜかと言うと、譲渡するときに子猫に逃げられてしまう可能性があるからです。基本的に、子猫の里親になってくれる方のお宅へ届けに行きましょう。

 

いかがでしたでしょうか。

子猫の里親になってもらう方の見極めるときは、相手に対して失礼ではないかなと思って、言いづらいことを遠慮して言わなかったりしない方が良いですね。心の底から子猫の幸せを願って、里親になりたいと申し出てくれる方の人柄をよく確認するようにしましょう。

子猫を引き取った里親さんが、気持ちが続かない場合もあります。子猫の時はかわいかったけど成猫になると世話をするのが面倒になってしまったとか、子猫が病気になった途端に返されてしまうというケースもあります。子猫も不幸ですが、里子に出した方の心も傷ついてしまいますよね。

子猫を引き渡す前に里親と信頼関係を築いて、譲渡した後も定期的に連絡を取り合って、子猫の成長を見守ることができるようにするのが理想です。里親さんへの配慮も大切にしましょう。

 

まとめ

子猫の里親募集をする場合の4つの注意点は

・里子に出す前の子猫のケアをする
・しっかりと、里親の身元確認をする心がまえを持つ
・里親になってくれる方の覚悟を確かめる
・譲渡時の注意も知っておく


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