皆さんは、ホームセンターやペットショップで小さいミドリガメを見たことがあるでしょう。小さくて可愛いので、家で飼ってみたいと思いますよね。亀は身近で見かける生き物ですが、実際どのようにして飼うのか、飼い方が分からない場合があります。亀の飼い方にもコツがあります。
亀にも大人になるととても大きく成長する種類もいます。あまりにも大きい亀は初心者にはお勧めできませんね。初心者は家の中で水槽で飼うことが多いですから、あまり大きく成長する亀は避けた方が良いでしょう。また、亀の飼い方で重要なことは日光浴をさせなければならないということです。
ほとんどの亀は紫外線の力がないと健康を維持できません。それと、亀は冬眠する生き物です。夏場に十分に栄養を与えて、冬眠に耐えられる体力をつけさせなければなりません。そういう点が他のペットの飼育と少し違う点と言えるでしょう。
亀の飼い方はそんなに難しいことではなく、金魚を飼うよりも楽と言われています。初心者でも亀を飼うことはできます。そこで今回は、亀の飼い方と初心者でも上手くいくお世話の手順をお伝えします。
亀の飼い方☆
初心者でも上手くいくお世話の仕方7つの手順
亀の種類を選ぼう
亀の飼い方の第一歩として、初心者にも飼いやすい種類の亀を選ぶことです。初心者が飼いやすい亀は、ミシシッピニオイガメ、ニホンイシガメ、クサガメ(ゼニガメ)です。ミドリガメの愛称で知られるミシシッピアカミミガメは30㎝くらいになり、凶暴になることもあります。
初心者はその点を考えて責任を持って最期まで飼う覚悟が必要です。ミシシッピニオイガメは成長しても甲長10cm前後で、マンションやアパートでも飼いやすいです。ニホンイシガメは日本の固有種で、メスで15~20㎝になり、綺麗な水を好みます。性格は繊細で優しい性格の亀が多いです。
クサガメ(ゼニガメ)はメスで20~25㎝になり、人にもよく慣れる性格です。大らかでフレンドリーな性格の亀が多く、人に慣れると自分の名前を覚えたり、人の後をついて歩いたりすることもあります。亀の飼い方としては、まず亀の大きさ、性格を考えてから飼った方が良いでしょう。
水槽やヒーターを用意しよう
亀の飼い方で大事なことは、水槽を用意することです。亀は良く動く動物なので、水槽は亀が動き回れるような広さのある物を選びましょう。材質は、亀がぶつかっても大丈夫なように軽くて丈夫なプラスチックかアクリル製の物を選ぶと良いでしょう。
亀は水槽の縁に手が届くと、外に出る可能性があります。その為、蓋のあるプラケースを使うか、十分深さのある水槽を選びましょう。亀の飼い方で必ず必要な物は、ヒーターとサーモスタッドです。亀は熱帯魚と同じで、25度前後にしなければならず、20度以下だと動きが悪くなります。
北米産の亀でヒーターを必要としない種類もありますが、子亀のうちは暖かくしてあげた方が良いです。ヒーターにはヒーターカバーをつけてあげましょう。
水槽の水はまめに替えよう
亀の飼い方で注意しなければいけないことは、水槽の水を綺麗に保つことです。水の高さは甲羅の2倍くらいで、水生傾向の強いニオイガメの仲間は更に深くても大丈夫です。亀は水を汚しやすく、糞や尿によってバクテリアが繁殖して亀を皮膚病にさせる為、水は濁ったら替える必要があります。
水は住んでいた所の水が一番良いですが、水道水ならばカルキ抜きを行う中和剤が必要です。金魚を飼う時の中和剤で構いません。水槽の水を綺麗に保つ為に、ろ過装置を使用した方が良いでしょう。ろ過装置を使っても水替えは頻繁に行わなければなりません。ろ過装置を使用しない時は、エアポンプでエアを入れてやるようにしましょう。エアを入れることで水の流れが起きて、水が腐るのを防いでくれます。
餌は十分に与えよう
亀の飼い方で覚えておくことは、亀は大食漢なので亀が十分に食べられる量の餌を与える必要があるということです。できるだけ質の良い亀用の人工飼料を選びましょう。亀は大食漢なので、どの程度の量を食べるのか把握する必要があります。
餌の与え方は、余った餌は水槽から取り出さなくてはなりませんが、亀が十分に食べられるように加減してあげましょう。亀の飼い方で注意する点は、子亀は大きい餌だと食べにくいので、餌の大きさにも気を付けてあげましょう。
日光浴をさせよう
亀の飼い方で必要なことは、亀はビタミンDの生成と殺菌の為に、日光浴が欠かせないということです。ビタミンDは日光浴すると体内で生成され、甲羅や骨を作るカルシウムの吸収に必要な栄養素です。
亀が好きな時に日光浴できるように、水槽に人工石や流木で陸地を作り、日陰も作ってあげましょう。亀は変温動物なので、日光に当てすぎると体温が高くなりすぎて危険な状態になってしまいます。
子亀や小さい種類の亀は、紫外線を照射する電球を陸地に照射してあげるという方法もあります。亀の飼い方では、まず日光浴をさせないと亀の健康を維持できないことを考えなければいけません。
病気に注意しよう
亀の飼い方で忘れていけないことは、子亀は特に皮膚病にかかりやすいということです。十分に日光浴できていなかったり、水が汚れていると皮膚病になりやすいです。水槽の水を替えるだけではなく、カビや細菌が繁殖しないように中の付属品や亀も歯ブラシなどで綺麗に洗いましょう。
日光浴やカルシウム不足から甲羅の変形を起こしたり、ビタミンAが不足すると目の病気になったりします。日光浴をさせ過ぎると日射病や風邪をひいたりもします。亀の飼い方としては、普段と違う様子はないか注意深く見て、具合が悪ければ動物病院に連れて行きましょう。
冬眠をさせよう
亀の飼い方でも重要なことは、亀は冬眠をする動物で、夏場に十分に餌を与えて体力をつけさせなければなりません。しかし、冬眠には危険が伴うので、今年生まれたばかりの体力のない子亀は冬眠させない方が良いです。
また、病気などの理由で夏の間に十分に餌を食べられなかった亀も冬眠させないでおきましょう。あるいは秋に飼育し始めたばかりで、栄養状態が分からない亀も冬眠させない方が無難です。
冬眠させても良い亀は、クサガメ、イシガメ、ニシシッピアカミミガメなど四季がある場所に生息している亀です。一年中暖かい場所に生息している亀は冬眠することができません。
いかがでしたでしょうか。
亀の飼い方と初心者でも上手くいくお世話の仕方と手順を紹介しました。最初の亀の選び方として、全体に元気よく動いている亀を選ぶといいですね。目もぱっちり綺麗で、鼻水をたらしていない亀を選びましょう。
甲羅が堅い亀を選び、甲羅に傷やカビがないことを確認しましょう。しっぽが切れていたり傷やぬめりがないかもチェックして、手足の傷やカビもないかどうかを見て選びましょう。捕まえようとすると手足をばたつかせるくらい元気で、動きが素早い亀が良い亀です。また、亀を日光浴させている時に脱走することもあります。
脱走防止の為に金網を蓋にすると、鳥や猫に襲われる心配もなくなります。また、亀の飼い方として、ヒーターやろ過装置など準備しなくてはいけない物があります。亀用水中オートヒーターとしてホームセンターで売っていたりします。ヒーターは危険な物という認識を持って、ヒーターを使う場合にはくれぐれも事故を起こさないように気を付けましょう。亀は結構寿命が長い動物なので、愛情を持って育ててあげましょう。
まとめ
亀の飼い方と初心者でも上手くいくお世話の仕方と手順は
・初心者にも飼いやすい、ミシシッピニオイガメ、ニホンイシガメ、クサガメ(ゼニガメ)を選びましょう
・水槽やヒーター、サーモスタッドを用意しましょう
・亀は水を汚しやすいので、水槽の水はまめに替えましょう
・亀は大食漢なので、餌は十分に与えましょう
・亀はビタミンDの生成と殺菌の為に、日光浴をさせましょう
・皮膚病、日射病、風邪などの病気に注意しましょう
・夏場に十分に餌を与えて体力をつけさせて、冬眠させましょう