いつの間にか溜まっている、猫の目やに。新陳代謝によるものだとは言いますが、このまま放っておいても良いものなのでしょうか。掃除が必要なものなら、正しい掃除のしかたを知っておいた方が良いと思いませんか?また、猫の目やには、健康なものと病気によるものがあります。この見分け方も、知っておきたいですよね。
健康な猫の目やにはどんなものか、その掃除の方法はどうすれば良いか、頻度はどれくらいが適切か。そして、病気の目やにの特徴や、その対処法など。ただの目やにと言っても、これだけ知っておきたいことがあるのです。ここでご説明するのは、猫の目やにについて。今回は、猫の目やにが出たときに試してほしい対処法などをお伝えします。
猫の目やにが出たときに
試してみるべき対処法
目やにの掃除方法を覚えよう
まずは、目やにの正しい掃除方法からお教えします。目に近い部分に触れるわけですから、ティッシュなどでは目を傷つけるおそれがあります。ここは、きれいな水で湿らせたガーゼを使いましょう。また、細かい部分は、同じく水で湿らせた綿棒が便利です。これらの道具を使い、猫を抱っこして目やにを取ります。
ただ、嫌がって暴れる猫を無理に押さえつけて掃除するのはやめて下さい。猫の目を傷つけることになりかねませんし、目やに掃除に嫌な記憶が残り、次から掃除させてくれなくなってしまいます。特にどれくらいの頻度で行えば良いということではありませんが、猫の目やにが溜まってきたかな、と思った時にその都度行いましょう。
正常な目やにの特徴を知ろう
目やにの掃除をしながら、正常な目やにが出ているかチェックする習慣を付けましょう。正常な猫の目やには、赤~茶色っぽい色をしています。こんな目やにが出ているなら、正しく新陳代謝されている証拠ですから、安心して下さい。逆に、不健康な目やにとは、白っぽかったり、化膿して緑や黄色い色をしています。こんな目やにが出ているようなら、何かしら猫の目に異常が起こっていると思って良いでしょう。
また、目やにがどちらの目から出ているかも重要です。片目からの場合は、外傷によるものや、異物が入ったことによる異常の可能性が高いです。
目に外傷がないかチェックしよう
もし、片目のみから目やにが出ているようなら、猫の目をチェックして、傷などが無いか調べましょう。そして、傷があるようなら病院へ連れて行ってあげて下さい。ちょっとこすった程度の傷なら、抗生物質などを飲むだけで済みますが、傷が深い場合は、縫合などをする必要があるからです。猫は、ケンカでよく目をやられて来ます。ですから、同居猫に仲の悪い子がいたり、外でケンカして帰ってきた場合は、目をケガしていないか確認するようにしましょう。
また、目に傷がつくほどではないが、何か異物が入っているということなら、湿らせたガーゼで目やにと一緒に除去してあげて下さい。
目やに以外の症状が無いか調べよう
もし、病気による目やにの場合、猫には目やに以外の症状が出ているはずです。例えば、猫クラミジア感染症なら、片目の目やにから始まり、そのうち両目から出るようになります。そして、黄色くジュクジュクした目やにが出て、鼻水や咳、くしゃみも出るようになります。また、アレルギー性結膜炎なら、症状は化膿していない白い目やにと、大量の鼻水が出るのみです。猫風邪の場合は、両目から一気に目やにが出て、色は白や緑、発熱や咳などの症状も見られます。
このように、目やに以外の症状がどんなものかを見ることで、何の病気によるものか大体わかります。
猫に目をこすらせないようにしよう
どんな状態の目やにだとしても、目に不快感を覚えることには違いありません。そのため、猫は目をどこかにこすったりして、不快感を解消しようとするはずです。しかし、この行為を放っておいてはいけません。目に新たな傷が付き、炎症を悪化させることになるからです。そうは言っても、猫をずっと見張って、どこにもこすらせないようにするのは大変ですよね。
こんな時はエリザベスカラーなどを使用し、手が届かなくしたり、周囲のものに顔が届かない状態を作りましょう。
いかがでしたか。生理現象でもあり、病気のサインでもある猫の目やには、言葉を話さない猫の不調を示す大事な現象とも言えるものです。ですから、せっかく表に出ている体調不良を、見逃すわけにはいきませんよね。猫の目やにの異常になるべく早く気付くためには、定期的に目やにの掃除をしてあげることが一番です。正常な目やにであっても、溜まり放題にしていては、衛生的に問題がありますから、病気でなくても目やに掃除は意味のあることです。
猫の目やに掃除を上手にするコツは、猫がリラックスしている時を狙うことです。くつろいでいる時にうまく抱っこして、痛い思いをさせず優しく掃除してあげて、猫に目やに掃除に慣れさせるようにしましょう。
まとめ
猫の目やにが出たときに試してみるべき対処法とは目やにの掃除方法を覚えよう
正常な目やにの特徴を知ろう
目に外傷がないかチェックしよう
目やに以外の症状が無いか調べよう
猫に目をこすらせないようにしよう