猫の年齢を知って残りの共同生活を楽しくする5つの方法

猫の年齢を知って残りの共同生活を楽しくする5つの方法

あなたは、猫の年齢によって、適切な飼い方が変わってくることをご存知でしょうか。子猫から始まって、人間で言う青年期、高齢期、そして老猫期を経て、猫の寿命は進んでいきます。当然ですが、その全ての時期において同じ飼い方で良いわけはありません。年齢に合った食べ物や過ごし方などがあるのは、人間に置き換えてみればすぐにわかりますよね。猫にとって快適な暮らしを提供するためには、この「年齢」というものを踏まえるのも、大切なことです。

あなたのお宅の猫は、現在生後何歳でしょうか。そして、人間に置き換えたら、一体いくつくらいになるのでしょう。今回は、猫の年齢別の特徴や、それを踏まえた上での適切な飼い方などをお伝えします。

 


猫の年齢を知って残りの共同生活を
楽しくする5つの方法

 

 

猫の寿命を知ろう

まず、猫はどれくらい生きるのかを知っておく必要があります。猫の死を想定するのは本当に悲しいことですが、一般的な寿命を把握しておかないと、十分なケアができずに別れることになるかもしれません。まず、猫の平均寿命は、外飼いで13~14歳、室内飼いで15~16歳と、かなり変わってきます。外飼い猫の寿命が短いのは、外から病気を貰ってきたり、ケンカによる傷で命を縮めることが多いからです。もし、これから猫を飼うつもりでいる人は、より健康で長く生きてもらうためにも、室内飼いすることをおすすめします。

猫の平均寿命は上記の通りですが、猫の元々の素質と飼い方次第では、20歳まで生きる猫もいます。あなたの猫も、より長く健康でいられるように、できることをしてあげましょう。

 

猫の年齢を人間に置き換えて考えよう

猫の年齢から健康状態を把握するためには、人間の年齢に換算する数式を覚えておくと便利です。猫は1歳になるまでに、人間で言う18歳の体格に成長します。そして、それ以降は、1年で4歳ずつ歳をとると言われています。つまり、猫の年齢を人間の年齢に置き換えるには、「18+(年齢-1)×4」という数式に当てはめるとすぐに計算できます。例えば、生後10歳の猫なら、「18+(10-1)×4」となり、人間年齢の54歳に相当する、ということになります。

猫は、生後一年から成猫と言い、6~7歳から高齢猫、10~11歳あたりで老猫となります。これを踏まえて、フード選びや病気のケアをしてあげましょう。

 

年齢別に適切な食べ物を与えよう

人間も、歳をとると脂っこいものを受け付けなくなったり、消化が悪くなったりしますよね。猫もそれと同じで、年齢を重ねるごとに適切な食べ物が変わってくるのです。離乳まではもちろんミルクを与えますが、問題はそれ以降の食事。手作り派の人もいるでしょうが、一番無難なのは、年齢別に栄養バランスを調整している専用フードを利用することです。メーカーごとに、成猫用、高齢猫用、老猫用と分けて販売されているので、先ほどご説明の猫の年齢に応じて、分けて与えて下さい。

間違っても、昔で言う「猫まんま」のようなものを与えてはいけません。欲しがるからと人間のおやつを分け与えるのも厳禁です。人間の食べ物の味を覚えた猫は、もれなく寿命が短い傾向があります。

 

病気が増え始める時期を把握しよう

歳をとると体力が衰え、病気がちになるのは猫も人間も同じ。猫にも、病気が多くなる年齢というものがあるのです。いわゆる6~7歳くらいの高齢期から、肥満体型になりやすくなったり、運動能力が落ちてきます。そして、徐々にがんや腎不全のリスクが上昇していきます。病気が多くなるのはもっと先ですが、早い子はこれくらいの年齢で病気になる場合もあるので、しっかり様子を見てあげましょう。

そして、10歳を過ぎ、老猫となると、身体を動かすのが億劫になり、寝ている時間が増えます。がんや腎不全、その他の病気に加え、目の病気や歯周病なども見られるようになります。また、この頃になると、猫にも認知症症状が表れ始めます。

 

介護することを考慮に入れよう

老猫になって、目の病気や認知症などが発症し、自力で日常生活を送れなくなってしまった場合には、飼い主が介護してあげる必要が出てきます。一番の問題は、トイレを済ませるのが困難になること。まだ、自分でトイレに向かう意思があるうちは、猫の近くにトイレを設置し、移動距離を短くしてあげましょう。それも難しくなり、おもらしするようになったら、猫用おむつを着けてあげて下さい。また、身体が硬くなり、毛づくろいが難しくなるので、飼い主がこまめにブラッシングするのも大切なケアです。

他には、年齢による自律神経の乱れが起き、寒がる猫が多いようです。なるべく暖かくて清潔な寝床を用意してあげるようにして下さい。

 

いかがでしたでしょうか。猫の年齢に応じた適切な飼い方と、健康を維持させるために大切なことなどをお伝えしました。うちの猫はまだまだ若いと思っていても、歳をとるのはあっという間です。なにしろ、人間の4倍のスピードで歳をとるのですから、人間がのんびりしている間に、猫はどんどん老化していくのです。この間まで子猫だと思ったら、もう高齢猫に差し掛かっていた……なんて事態は、よくある話です。

ですが、猫は猫自身の時間を過ごしているのですから、飼い主のペースに合わせてはいられません。人間が猫の時間に合わせるのはとても忙しいことですが、猫の一生をより充実したものにするために、年齢に合った飼い方を実施してあげて下さいね。

 


まとめ


猫の年齢を知って残りの共同生活を楽しくする5つの方法とは

・猫の寿命を知ろう
・猫の年齢を人間に置き換えて考えよう
・年齢別に適切な食べ物を与えよう
・病気が増え始める時期を把握しよう
・介護することを考慮に入れよう


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