猫の血便が出たときに注意するべき4つのポイント

猫の血便が出たときに注意するべき4つのポイント

「猫の血便は、健康の危険信号」、そんな言葉を聞いたことはありますか。猫は、病気になっても、具合が悪くても、人間のように言葉で伝えることができません。その為、飼い主さんは常に猫の状態に気を配っておく必要があります。

そして、様々な変化の中で、特に気をつけなければいけないのは猫が血便を出したときです。元々、健康状態をチェックするのに便は最もわかりやすいチェックポイントだと言われており、ここから病気の早期発見に繋がったというケースもとても多いです。

愛猫が血便!と驚いてショックを受け、行動ができない…ということがないように、そして、まだうちの愛猫は血便なんて出したことがないという方も、ぜひ今回お伝えする「猫の血便が出たときに注意するべき4つのポイント」に目を通しておいてください。

備えあれば憂いなし。愛猫が血便を出すような状況が起こらないことが一番ですが、何があるかわからないのが猫の身体。ぜひ一度、参考にしてみてください。

 


猫の血便が出たときに
注意するべき4つのポイント

 

病院に連れて行く前に色をチェック

慌てて病院に連れて行きたくなる気持ちは大変よくわかりますが、先生に伝えるためにもまずは猫の血便の状態をしっかり観察してください。そのものを持って行ったとしても、時間が経てば変色してしまったり、変化してしまう可能性があります。写真を撮ることもおすすめです。

また、血の色や状態を調べることで、身体のどこで出血したのかということを推測することも可能です。便全体が黒い場合は、肛門から離れた場所、赤い下痢であれば胃腸の炎症による出血の可能性、という風に。ただし、絶対にこう、と言い切れるわけではありませんので、あくまで参考にする程度が良いでしょう。何事にも例外はつきものです。飼い主さんの勝手な思い込みが、病気の進行を進めてしまっては意味がありません。どこからの出血かを考えるよりも、猫の血便の状態チェックをしっかりと行ってください。

 

血便以外の状態もしっかりメモをすること

病院に持っていったほうが良いのは、血便だけではありません。出来る限りの愛猫の情報を伝えられるように、愛猫の様子を観察しておくことが大切です。

例えば、普段と違っている点、何かおかしいと気付いたことがあれば、それは全て重要な情報となります。おしっこの色や匂い、量。発熱の有無、食欲の有無。その他、元気があるかどうか、普段よりなぜかテンションが高い、物音に異常にびくびくしているなど、どんな細かいことでも構いません。

獣医さんは猫を診察するプロですが、普段の姿とどのように違うのか、という情報は飼い主さんにしか伝えられないことです。愛猫の血便の原因をしっかり判断してもらうために、知っている情報は全て伝えましょう。上手く伝えられないかもしれないと心配な方は、まず家で落ち着いてメモをとり、そのメモを見せながら話すという形でOKです。

 

血便が出たときは、肛門もチェック

猫が血便を出した!ということ自体に慌ててしまい、便だけを詳しく観察してしまいがちですが、その血は身体に原因があるのではなく、肛門に傷が出来ているから、という可能性も考えられます。

この場合は、人間と同じく便秘や怪我で肛門に傷がついており、そのために血便のように見えているというシンプルなものですが、便秘や怪我かと安心は禁物です。肛門腺が炎症を起こしてしまうと、肛門嚢炎や肛門嚢膿瘍という病気になってしまう可能性も考えられます。

ただ、肛門にトラブルがある場合は、猫も自分の肛門が気になるのか、そのような素振りを見せることも多いです。猫の血便を見ただけで判断が難しい、肛門を見てもよくわからないという場合は、猫の仕草にも注目してみてください。

そして、肛門が原因の場合も、出来る限り早く猫を動物病院に連れて行くことをおすすめします。

 

最近、新しい餌に変えていないかどうかもチェック

餌を変えた。今までと全く違う食べ物を与えた、という場合は、猫の血便の理由が何らかのアレルギーということも考えられます。アレルギーによる猫の血便は、胃腸炎からの出血であり、人間のように、どの食物にアレルギー反応が出ているのかというところまで突き止めることは難しいと言われています。

ですが、ここ最近餌を変えたという場合は、獣医さんにその餌も持っていくと良いでしょう。突き止めるまでにはいかないとしても、低アレルギー食を処方してもらえるなどの対処があるはずです。

また、この症状は家に新しい猫が増えたという場合にもよく起こることです。その新しい猫のために用意した餌を、前の猫が食べている…という風に、飼い主が意図しない状況が起こっている場合もあります。また、アレルギーではなくても餌の変化から、便秘となり、そこから血便へと繋がってしまう可能性もありますので、餌をあげる際には充分注意してください。

 

いかがでしたか。猫の血便においては、様々な原因が考えられます。アレルギーによるものやウイルス性のもの、胃腸の炎症など病名をあげればキリがありません。また、ここでは猫の血便がどのような色なら、どんな出血の可能性かどいうことについて、あまり詳しく述べていません。

最終素人判断は、とても危険なことです。猫の血便の色や状態は、しっかり観察し、獣医さんに伝えることが大切ですが、何色だから何からの出血だという判断は素人である以上やめておきましょう。

そのことを調べることに時間を費やし、愛猫の状態をしっかり見ることができなくなってしまっては本末転倒です。猫が血便を出したときには、どの部分をチェックすべきか、また何を調べた上で動物病院に行けばいいのか、今回お伝えした内容をぜひ参考にしてください。

 


今日のまとめ


猫の血便が出たときに注意するべきポイント

・病院に連れて行く前に血便の色をチェック
・普段の猫と違う部分はどこか、熱の有無やおしっこもチェック
・体内からの出血ではなく、肛門からの出血の可能性もアリ。肛門もチェック
・餌からのアレルギー反応の可能性。最近与えた餌をチェック
・素人判断は何より危険!まずは出来るだけ早く動物病院へ


連記事
タイトルとURLをコピーしました