猫エイズの症状とかかってしまったときの治療法

猫エイズの症状とかかってしまったときの治療法

あなたは、猫エイズの症状がどのようなものかご存知ですか?猫エイズは、恐ろしい病気だということはもちろんですが、治療法や普段の過ごし方などで、猫に長く生きてもらうことは不可能ではありません。本当なら、猫エイズウイルスに感染する前にしっかり予防してあげるのが一番です。しかし、野良猫を保護したら既に感染していたとか、しっかり見守っているつもりでもどこかからウイルスをもらってきてしまったということだってあり得ます。もし、そのような事情で大事な猫が猫エイズに感染してしまった場合を考えると、猫エイズの症状や、どんな治療を受けるのか知っておいて損はありません。

今回は、猫エイズの症状と治療法についてお伝えします。



 


猫エイズの症状と
かかってしまったときの治療法

 

 


猫エイズの症状は、3つのステージに分かれる


猫エイズは、感染してから命を終えるまでの間、病態によって3つのステージに分かれます。まずは、感染して1か月程度潜伏期間があり、その後に風邪のような症状が数か月間見られるようになります。この時期を、急性期と言います。そして、この症状が治まった後、一見、健康に見えるくらいに回復しますが、この時期を無症状キャリア期と言います。無症状キャリア期がどれくらい続くかは個体差がありますが、おおよそ5~10年ほど続くことが一般的です。

この無症状キャリア期が終わると、エイズ発症期というステージに移り、免疫力の低下から身体が弱り、いずれ死んでしまいます。

 


猫エイズの症状と治療(1)急性期


まず、急性期の猫エイズの症状です。ウイルスに感染後、咳や鼻水、発熱などの風邪のような症状と、リンパ節の腫れが見られるようになります。これは、ウイルスと猫の免疫機能が戦うことにより出る症状です。この急性期がどれくらい続くかには個体差があり、1か月で終わる猫もいれば、1年続く猫もいるようです。また、たまに全く急性期症状を見せずに、無症状キャリア期へといきなり移行する猫もいます。

治療としては、ウイルスを全て死滅させたり、体外に追い出すことは不可能とされ、発熱や鼻水など、それぞれの症状を抑えるための対症療法、またはインターフェロン治療をします。ただ、この急性期症状で死に至ることはまずありません。

 


猫エイズの症状と治療(2)無症状キャリア期


急性期の症状が治まった後は、無症状キャリア期に移ります。この時期は、猫エイズの症状らしきものは全く現れません。ですが、ウイルスはしっかりと猫の体内に息づいていて、リンパ球の中に潜んでいるだけの状態です。全く症状が無いように見えても、月単位、年単位でゆっくりと身体の免疫力を弱らせていくため、軽い病気でも治りにくくなったりします。この間は、特に体調不良が無さそうなら、病院でできることはありません。

ただ、自宅での過ごし方は注意してあげて下さい。猫エイズにストレスは厳禁で、ストレスを感じない暮らしをさせてあげた方が、この後の猫エイズ発症期の訪れが遅くなるようです。ですから、なるべくストレスを与えないように配慮してあげましょう。

 


猫エイズの症状と治療(3)エイズ発症期


長い無症状キャリア期を経て、猫の身体の免疫力がついにウイルスに負けるほど弱まってしまうと、猫エイズの症状がドッと襲いかかって来るようになります。このエイズ発症期に突入するきっかけは、別な病気だったり、環境の変化やストレスなど。このような些細なことが引き金になってしまうのです。この時期に入ると、口内炎の頻発や下痢、嘔吐、食欲低下による体重の減少など、一気に身体が弱っていきます。そして、免疫力がほぼ機能しないような状態になり、健康な猫ならすぐに治ってしまうような病気が長引いたり、悪性のリンパ腫が出てしまうこともあります。

ここまで来てしまうと、対症療法としての治療は可能ですが、根本的に体力を回復させることが難しくなるため、なるべく猫にとって菌やウイルスなどの外敵が少ない環境で、ストレス無く過ごさせるほか、術が無くなります。

 


猫エイズのインターフェロン治療について


猫エイズ発症期の前なら、病院でインターフェロン治療をすすめられる場合もあります。ただ、これはやはり猫エイズを撃退するものではなく、エイズ発症期を遅らせる程度の効果しかないものと考えた方が良いでしょう。インターフェロンというのは、簡単に言うと猫の免疫力を増強するたんぱく質で、元々、猫の体内でも作られる物質です。ですが、ウイルスが増えすぎると自分で生産したインターフェロンでは足りなくなるため、外から投与して補い、免疫力を高めてあげるのです。このインターフェロン治療は、残念ながらエイズ発症期になるともう手遅れのため受けられません。

ただ、急性期や無症状キャリア期なら、効果はあるものと考えて良いでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。猫エイズは、感染から長い時間をかけて死に至る病気です。その期間も、どのように過ごさせるかで、伸ばすことも縮めることも可能という、まさに飼い主次第の病気と言えるでしょう。しかしながら猫自身の元々の個体差などもあり、大事に育てれば必ず長生きさせられるとも言い切れないのが難しいところです。ただ、無駄にストレスをかけるよりも、ストレスフリーの生活をさせてあげた方が、猫の病状にとって良いことは間違いありません。

大事な猫が猫エイズだと診断を受けても、どうか落ち込まずに、前向きに猫の余生について考えてあげて下さい。そして、これから飼い主と猫がどれだけ楽しく、ストレス無く生活できるかを工夫してみてはいかがでしょうか。

 


まとめ


猫エイズの症状とかかってしまったときの治療法とは

猫エイズの症状は、3つのステージに分かれる
猫エイズの症状と治療は、急性期、無症状キャリア期、エイズ発症期で変わってくる
猫エイズ発症期前なら、インターフェロン治療が可能