猫の便秘は注意が必要。病気にならないための生活習慣

猫の便秘は注意が必要。病気にならないための生活習慣

猫の便秘?あまりピンとこないという方も多いのではないでしょうか?外で生活している地域猫、いわゆる野良猫達は食べる物も自分達で探し安全快適な生活の場も自分達で決める・・・そんな生活をしているので野良猫達にとって便秘は案外無縁のものなのかも知れません。では飼い猫はどうでしょう?

野良猫は時には狩りもするし天敵である他の動物達や縄張り争いのライバル猫達との戦いも余儀なくされるでしょう。いつも気持ちは張り詰めのんびりなどしていられません。食事が充分摂れない時はあっても家庭でぬくぬくと生活している飼い猫たちの様に栄養過多になる事は少ないでしょう。

また食生活でトラブルを感じた時は野原に生える草を消化を助けるためや毛玉を吐くためと言う理由で選んで食べる事も出来るのです。はたして飼い猫にはそれが出来るでしょうか?大切な猫が便秘に悩まない様に、そしてその便秘が病気を引き起こさない為の生活習慣をご紹介します。



 


猫の便秘は注意が必要。
病気にならないための生活習慣

 


便秘の症状と原因は?


猫の便秘とは一体どんなものでしょう?物言わぬ猫の事ですからこればかりは飼い主さんがしっかりと日頃の様子を観察して気付くしか方法は有りません。例えば便の回数が減ったり排便するのが困難な状況がこれにあたります。実は猫は犬に比べ骨盤が狭いため便秘を起こしやすい動物なのです。特に高齢猫は運動力も低下し腸の運動力も低下するので便秘しがちです。

高齢でもなくまだ血気盛んな時期の猫が排便時に苦しそうに力んでいるなら心配です。病気を疑う事も必要でしょう。便秘をひき起こす主な病気としては「慢性腎不全」「巨大結腸症」が有名です。「子宮がん」や「脂肪肝」「腸閉塞による通過障害」も多く意外な所では毛づくろいで体内に溜まった「ヘアボール」が便秘の原因になっている事もあるのです。

 


日頃から猫の様子を把握します


猫の便秘とは腸の中に便がたまり長いこと排出することができない状態を言います。大切な猫ちゃんをそんな状態にさせない為には排便日誌をつける、つまり猫が一日何回うんちをしたのかを記録しておくと良いでしょう。

丸1日排便しないことはあっても2日間排便しないのは明らかに異常です。この様な便秘の兆候に一刻も早く気付く事が大切なのです。またマッサージなどを通して日常的に猫の体に触れておくことも重要です。腸の中に便が溜まると左の下腹部がゴツゴツとした手触りになります。

猫の便秘の主な症状をご紹介しましょう。トイレで踏ん張るけれども、なかなか便が出ない状態のことを医学的に「しぶり腹」「テネスムス」「裏急後重(りきゅうこうじゅう)」と言います。

 


生活習慣が原因で起こる便秘


日常生活の中に便秘になりやすい生活というものが存在するのはご存知でしょうか?知らず知らずのうちに猫ちゃんの便秘の原因を飼い主さんが作ってしまっているなんて悲しい事実もあるのです。食生活で言えば例えば食事の量が少ない(適切でない)・好き嫌いが激しい・水分の摂取量が少ない・ドライフードに慣れていないなどです。

その他では運動不足や寝てばかりいるなどの基本生活態度に配慮が足りていないのかも知れません。このような生活や長毛の猫・肥満気味の猫は便秘になりやすい傾向にあると言えるでしょう。

多頭飼いのストレスによる便秘の可能性も考えられます。加齢に伴う便秘、例えば10歳以上の高齢猫は腸のぜん動運動が鈍り上手く排便しきれない場合も少なくはありません。

 


生活環境作りの失敗?


これは少し言いにくい問題なのですが大切な猫ちゃんを便秘にしてしまう理由で意外に多いのが猫自身トイレを我慢してしまいその繰り返しで便秘になる場合です。これはひとえに飼い主さんの責任です。この様な理由での便秘は絶対に無い様にしたいものです。

実際にトイレのお掃除をサボり気味だったり同居人(猫ちゃんや飼主さん)の気配でゆっくり排泄できない状況があったりすると神経質な猫ちゃんはをトイレを我慢してしまうのです。そのような便秘が繰り返されると便を貯めている大腸(結腸)が麻痺して便が貯まっているのに便意を感じなかったり自力で排泄できないような多量の便が貯まってしまうという状況です。

猫はほとんどが神経質な生き物で環境の変化やトイレの変更、トイレ内での不愉快な出来事などがとても影響します。また悪天候さえも気分を害してしまうなんて事も考えられるのです。

 


ひどい便秘の対処法は?


便が堅い場合、便を軟らかくする為動物病院などで処方される「薬」を使うことがあります。便秘がひどく力んでも出にくい場合には「浣腸」を行う場合もありますが腸に損傷を起こす事もありますので注意が必要です。

骨折など狭窄があったり神経的な問題を抱えていたり巨大結腸症などの場合には「薬」解決出来ない場合が多く重症になる事も多いものです。この様な場合は「鎮静」または「麻酔」をして直腸から指を入れて糞塊を少しずつ砕きながら除去する方法をとります。骨盤などが骨折してしまっている場合には排便するために力を入れる事が出来ずそのまま便秘になってしまう事があります。

慢性腎不全とは腎臓の機能が徐々に低下してしまう病気でいくら水を飲んでも多尿によって便の水分が減ってしまい便秘の原因になります。腸閉塞とは腸内に異物や毛玉などが溜まって、腸の流れが滞ってしまう病気です。それによる通過障害で腸の内容物が排出されにくくなり便秘の原因になります。特に嘔吐が連続してあった場合には腸閉塞の疑いがあります。

巨大結腸症や骨盤骨の狭窄などの場合には広がった腸を切除したり狭くなった骨盤を広くするといった外科的な処置をします。事故や先天的な問題により便意が起こらない場合には飼い主さんの手で定期的に排便させてあげるという方法も取られます。

 


初期の対処法は?


以上の事をふまえるとやはり早期発見・早急な対処が重要である事はお分かりになるでしょう。重症になればなるほど猫ちゃんにとって様々な負担があるのです。当然便秘にさせない事が一番ですがそれでも起きてしまう便秘。初期の便秘の場合は繊維質の多い食事を摂る事で腸を刺激し改善する事もあります。

乾燥した食事が多いのなら水分を十分摂れる様にしましょう。便秘は脱水症状につながります。その場合「点滴」や「皮下注射」で失われた水分を補給する必要が出て来るのです。飼い主さんは普段から我が家の猫ちゃんの便の状態をよく把握し、わずかな変化も見逃す事なく便秘や病気の早期発見につとめましょう。

 


便秘改善の鍵は油分・水分・食物繊維


バターやオリーブオイルは便秘の予防・解消に役立つと言われます。これらに含まれる油分がお腹を刺激することにより腸管の潤滑油として働き便の滑りをよくする効果があるのです。具体的にはバターを猫ちゃんの鼻の頭に少し塗って舐めさせたりオリーブオイルを餌の中に少量混ぜ込んだりするという方法です。

因みに与えるバターは無塩バターがお勧めです。塩分の摂り過ぎは特に猫の腎臓に負担を掛けてしまいます。オリーブオイルが便秘解消に効果があるのは主成分である「オレイン酸」が腸を刺激して排便を促す働きによるものです。「オレイン酸」は腸で消化吸収されにくいという特徴を持った成分で便に混ざり便自体を柔らかくすると共に大腸の内壁を滑らかくして便が途中で停滞しないようにする効果があります。

ただし、無塩バターもオリーブオイルも油の一種なので高カロリーでたくさん飲んだからたくさんの効果がある訳でもないのでくれぐれも与えすぎには注意しましょう。

便秘改善には水分補給も重要です。食物中に含まれる水分は大腸で適量を吸収するしくみになっています。しかし体内の水分量が少ない状況の場合出来るだけ水分を便から吸収し補おうとするので便が水分不足で堅くなり便秘になりやすくなるのです。普段から水飲み場を複数作ったりウェットフードを取り入れたりして水分補給を心がけましょう。

食物繊維を摂ることも大切です。食物繊維の適度な摂取は便が堅くなるのを予防し腸の蠕動運動を促進させる効果が期待できるのです。ただし食物繊維はあくまでも便秘予防が目的です。便秘の状態が長期続いているなら食物繊維の摂り過ぎは逆効果になる場合もあり要注意です。

 

いかがですか。猫の便秘は見過ごす事が出来ない症状である事、そして深刻な病気を引き起こす可能性を大いに含んでいると言う事をお分かりいただけたでしょうか。そして大切なネコちゃんを便秘にさせない為、またひどい便秘を解消する為には日常的に生活習慣に配慮することが大切なのです。人に飼われている飼い猫にとって食生活や日頃の運動不足解消の為の遊びなど飼い主さんがネコちゃんにしてあげられる事がほとんどです。

栄養過多にならない為のバランスのとれた食事や排泄を促す為のメニューを用意してあげる事は非常に重要なのです。日常限られた空間で過ごす事が多い為飼い主さんが時間がある時は思いっきり遊びの相手をしてあげたり多頭飼いをして一日の内数時間でも猫同士で身体を動かす遊びをさせてあげましょう。

 


まとめ


猫の便秘は注意が必要。病気にならないための生活習慣

・便秘の症状と原因は?
・日頃から猫の様子を把握します
・生活習慣が原因で起こる便秘
・生活環境作りの失敗?
・ひどい便秘の対処法は?
・初期の便秘の対処法は?
・便秘改善の鍵は油分・水分・食物繊維