老猫と一緒に暮らす時の7つの配慮

猫は人間より早く、一年に4歳程のスピードでをとると言われています。猫が7歳になるときには、もう老猫と感じられるくらい、あなたの愛猫からは体の衰えを頻繁に感じてくることになるでしょう。 一般的に猫の寿命は12年とされていて、長くて20年ぐらい生きた記録のある老猫もいます。

産まれたての仔猫のときから一緒の方でも、途中からお迎えされた方でも、あなたの大切な愛する家族の猫ならば、老後も一緒に今までのようにずっと可愛がり仲良くして、その老猫にとっても気持ちのいい日々を送ってもらいながら、できるだけ長生きしてもらう毎日を共存していきたいと思いますよね。

そこで今回は愛する老猫と一緒に暮らすときのポイントを7点にまとめてお伝えします。

 

老猫と一緒に暮らす時の

7つの配慮

 

体の衰えの特徴

一般的に、猫は7歳を過ぎると老猫と言われます。老猫の体の衰退のサインは、寝ていることが多くなり、肥満になりやすい、以前のように素早くうごけない、ジャンプ力が落ちる(段差が登れない)、歯が弱くなる(硬いフードをうまく食べれない)、

また歯が抜け出す、白毛が入り混じった毛になり、毛艶が悪くなる、お腹が弱くなり、便秘や病気になりやすくなる、爪研ぎをあまりしなくなり、爪が伸びやすくなる、目やにやよだれが多くなる…などが挙げられます。

 

老猫のボケ

猫は12年が平均的な寿命ですが、今は上手く飼育されている方や、高質なペットフードの流通が多くなってきたお陰で、12年以上生きる老猫も多くなってきています。しかし、平均寿命をすぎた老猫はボケやすくもあり、様々な問題を抱えるようになります。

ボケた猫は訳もなく徘徊し、夜鳴きをしたり、いつものトイレで用を足せなくなったり、何回も餌を欲しがる、または食欲がほとんどなくなる、自分で入った隙間や、登った場所から、自分の力では元の位置に戻れなくなるなどの症状が出てきます。

 

快適な環境作りを

足腰が悪くなる老猫には、すこしの段差も辛くなります。なので、猫のトイレの段差をあまりつけないものに変えたり、所構わず用をしているようなら、猫用のオムツを履かせましょう

ジャンプ力の低下からの怪我防止のために、今まで飛び移れていた高い場所には、物を置くなどして猫が乗れないように工夫したり、老猫の不自由さを充分にカバーできる環境に変えていきましょう

 

老猫の餌について

老猫は歯が弱くなるので、ペットショップで売られている、シニア用の柔らかいフードや、柔らかい猫用缶詰を与えましょう。

ただ、缶詰はカロリーがフードより低いことがあるので、カロリーを気にして、フードより多めに与えてあげて下さい。食が細い子は、その子のペースに合わせながら、少量を1日に何回かに分けて与えるといいでしょう。

 

老猫とのスキンシップ方法

寂しいことですが、老猫になっていくにつれ、若い頃のような活発な遊びは出来なくなっていきます。そして猫自体も、あまり飼い主にじゃれついたりしなくなり、遊びに対して興味が薄くなりがちです。でもだからと言って、愛猫との触れ合いは大切にしたいですよね。

若い時よりはずっと穏やかになりますが、その子の好きな体の場所を優しく、満足するまでいくらでも撫でてあげたり体を揉んで運動不足を補うようにしたりブラッシングに時間をかけてあげて、血行を良くし、伸びすぎた爪を切ってあげたりしてあげて下さい。

なるべく清潔にしてあげるようにすると、あなたの愛猫もきっと喜んでくれることでしょう。

 

老猫がなりやすい病気

一番多いのは食欲がなくなり、便秘になりやすくなったり、食欲はありますが、胃の消化が追いつかずに下痢をしたりと、お腹が弱くなることです。また、歯の衰えから口臭や歯石のトラブルにもなりやすいです。(これは若いときのケア状態により、悪化が若干防げるようです)

癌などによる痼ができたり、ボケが激しくなったり、白内障になると目が見えなくなるので、猫の介護が必要になります。

どれも辛いことですが、早めに防止や改善ができるよう、毎日の様子から少しの異変に気が付けるよう、猫をよく観察しているようにしましょう

 

老猫の介護への心構え

何回か記述しましたが、老猫のボケには様々な困った症状があり、病気になると、その病気で不自由になって苦しむ老猫を見ているだけで、とても胸が苦しい気持ちになります。

しかし、ここまでこの猫に愛情を持って育て、生活してきたのは、あなたの力があったからです。自分の猫への愛情は、あなたしかこの猫に与えられれません。長生きしてあげれるよう、猫と二人、幸せな思い出をひとつでも多く作れるよう、大らかな心で介護をしていけるように、最後まで頑張りましょう。

 

いかがでしたか。老猫は身体が衰退してしまい、若い頃のバリバリの元気さや輝きはあまりありませんが、落ち着いて優しくのんびり動く姿にも癒され、たまらなく愛らしく感じますし、飼い主さんにも気遣いがちゃんとできるようになっている老猫

老猫には老猫ならではの、若い頃とはまたひとまわりふたまわりも違う魅力がたくさんあります。そんな老猫が、猫好きとしてはまた、たまりませんよね。今まであなたにたくさん甘えてきた猫に、これからはあなたからたくさん甘え返したりしましょう。

そんな穏やかな老猫との、今も昔もずっと変わらない愛情に溢れた毎日が、あなたにも長く続きますように、猫ちゃんがいつも元気で長生きしますように。

まとめ

老猫と一緒に暮らすときの7つの配慮

・老猫の体の衰退状態を知る
・老猫のボケの症状を知る
・老猫にやさしいの環境つくりをする
・老猫に適した餌を与えていく
・穏やかに、清潔を保てるスキンシップをとる
・老猫がなりやすい病気を知る
・老猫を最後まできちんと介護する


連記事