猫にまたたびを与えるときの注意点と喜ばせる方法

猫にまたたびという言葉を昔から耳にしたことがあるでしょう。このことから、猫を飼っていない方でも猫がまたたびを好きだということを知っていますよね。またたびとは漢字で木天蓼と表記され山でよくみかける木のことです。

猫の中枢神経を刺激する成分が含まれているので、猫がまたたびの臭いを嗅いだり食べたりすると人間でいうとお酒で酔った状態と同じ感覚になります。だから急に甘えてみたり、ふらふら歩いたりといつもより違った行動をとり始めて嬉しそうに見えるのです。

売っている猫のまたたびも液体から実、枝、葉といろいろな種類がありますが、効果が全然違うのをご存知でしょうか。与えすぎると効果が強くなり猫が死に至るケースもあるまたたび。そこで今回は、猫に安心してまたたびを与えるポイントをお伝えします。

 

猫にまたたびを与えるときの
注意点と喜ばせる方法

 

しつけとして猫にまたたびを与えます

猫にまたたびを与えるタイミングなのですが、とても悩むところですよね。欲しがる猫にまたたびを頻繁にあげると飽きてしまい、またたびの効果も薄れてしまいます。人が摂取するアルコールと似ています。

しかし、アルコールと違って、適度にとれば体に良いというものではないので注意をしなければいけません。飼っている猫がまたたびを好むタイプでしたら、しつけ用としてまたたびを使うと大変良い効果が生まれます。

新しい爪とぎを用意したときに液体のまたたびを吹きかけて猫に慣れさせたり、いたずらな猫にはおもちゃにまたたびスプレーを吹きかけておくと興味をしめしてくれるのでおすすめです。常にまたたびスプレーを吹きかけても持続しないので猫がしつけを守れるようになるまでは一日一回少量を目安にまたたびを使用して様子をみましょう。

 

食欲不振のときに猫にまたたびを与えると食べられるようになります

猫が体調不良やエサを食べてくれないときにまたたびをえさにほんの少量混ぜてみましょう。猫の体調にもよりますが、またたびの臭いに誘われて食べてくれます。体調が悪くて水分もとれないような状態の猫には飲み物にごく少量のまたたびを混ぜてあげてもよいでしょう。

今までのキャットフードから新しいものに切り替えたときに、またたびをごく少量混ぜると猫が喜び食べてくれるという効果がありますのでお試しください。またたびを与えすぎてしまうと心臓に負担がかかり、呼吸困難になることがありますので猫の負担にならないようにまたたびを与えましょう。

猫の体調にもよりますが、またたびには睡眠効果もありますので具合が悪いときに寝かせてあげる手段としてもおすすめです。気まぐれな性格の猫でしたら、お腹が空いたらこっそりでも食べますのでまたたびを与えるまえにしっかり様子を観察しましょう。

 

猫にまたたびを与えるときは小枝1本分くらいが適量です

猫にまたたびをあげたいけれど適量がわからずに、猫がまたたびを欲しがる分だけ与えたくなってしまいますよね。またたびの効果は平均30分といわれています。それ以上猫が興奮状態でいるときはまたたびの量が多すぎたことになりますので気をつけなければいけません。

猫によってはまたたびの興奮作用が強くて暴れだして困ってしまったという例もあるほど症状がちがいます。猫の脳に直接刺激が働いてしまうのがまたたびの怖いところでもありますので、初めて猫にまたたびを与えるときはスプレーでしたらワンプッシュ、小枝でしたらさらに折って小さいものを袋に入れるなど工夫をしてみても良いでしょう。

子猫の時期から与えることも可能ですが、またたびは性的な興奮を与える作用なのであまりおすすめはしません。

 

猫にもまたたびアレルギーがまれにあります

猫によってはまたたびが体質的に合わないことがあります。人間のアレルギー体質と同じでひどいまたたびアレルギーの症状ですと、猫がまたたびのにおいを嗅いだだけで呼吸困難に陥ってパニックになってしまい死んでしまいます。

まさか猫にそんなアレルギーが存在しているとは・・・と感じる方もいるでしょうが、知らずにまたたびを猫に与えてしまいまたたびアレルギーで死んでしまった猫も多いのです。またたびを与えた後に猫が嘔吐したり明らかに体調に異変がみられるなど、体質に合わないケースも多くみられています。脳の中枢神経を刺激するので猫にとってまたたびは危険なものだということも忘れてはいけません。

猫のストレス解消にもまたたびが良いといわれていますが、体質が合わない猫もいますので与える前に動物病院で相談すると安心ですね。またたびは猫の届かない場所に保管し、猫が開けられないように工夫しておきましょう。

 

いかがでしたでしょうか。

猫に何気なく与えていたまたたびですが、またたびの与え方や猫の体質によっては大変危険なものになるということを認識しておくことが大切です。だからといって今まで猫にまたたびを与えていたのに急に与えなくなるのは余計に猫にストレスが溜まってしまいます。またたびが大好きな猫もいますので、一度にたくさん与えずに決められた量を与えてくださいね。

またたびを猫に与えるタイミングも難しく考えず、猫を褒めてあげるときのご褒美として少量を・・・というようにメリハリをつけてあげることも必要です。すると猫もどんなことをすればまたたびをもらえるのかということがわかるようになりますので、いたずら防止としても良い効果が得られるでしょう。

猫のストレス発散に半年や一年に一度など上手にまたたびを与える以外にも、猫のストレスがたまらないような生活を心掛けたくさんの愛情を注いであげましょう。

 

まとめ

猫にまたたびを与えるときにはリスクもきちんと知り、飼い猫にあった適量を知っておきましょう

・猫にまたたびを使ってしつけをすることも可能です
・猫のエサを変えたときなど食欲不振のときにまたたびを少量まぜてあげると食べるようになります
・猫に与えるまたたびの量は一日につき小枝一本分を目安に調節しましょう
・またたびアレルギーを引き起こす猫もいますので与える前に獣医さんに相談しましょう


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