ザリガニの飼い方で知っておくべき7つのコツ

ザリガニの飼い方で知っておくべき7つのコツ

日本にいるザリガニには日本固有種であるニホンザリガニと昭和初期にアメリカから持ち込まれたアメリカザリガニがいます。

繁殖力が強く雑食性でなんでも食べるアメリカザリガニは、あっという間にその数を増やしていきました。今やニホンザリガニの生態系を脅かす存在になってしまったアメリカザリガニですが、子どもたちにとっては人気のあるペットでもあります。

飼育ケースで手軽に飼育でき、繁殖させる事も可能な飼いやすいペットです。最近では、白・青・オレンジなど色彩豊かなアメリカザリガニの繁殖も行なわれており、マニアの間では人気になっています。

アメリカザリガニの魅力に触れながら楽しく飼うために、知っておきたい7つのコツがあります。

 


ザリガニの飼い方で知っておくべき7つのコツ

 

アメリカザリガニを入手しよう

アメリカザリガニは、沼地、田んぼ、河川などに生息しています。多少、水が汚れている場所でもおたまじゃくしや小魚がいる、水草が茂っているような所なら大抵見つける事ができます。

冬眠の時期を除けば、簡単に見つける事ができるでしょう。巣穴に手を突っ込んで捕まえる、スルメイカなどのエサを糸の先につけて釣る、網ですくうなどいろいろな方法で捕まえる事ができます。

捕まえたアメリカザリガニを家に持ち帰るまでに、たくさんの匹数を一緒の入れ物に入れておくと共食いをしてしまうので、何匹かに分けて持って帰りましょう。自分で捕まえるのが難しい場合には、ペットショップなどで購入することもできます。

 

水槽を用意しよう

飼育に水槽やプラケースを用意します。床には砂や細かい砂利を深さ2cmほど敷き、陸になる石や隠れ家用の水草を入れましょう。1匹で飼うならエアーポンプなどは必要ありません。水深は5~6cmにして、アメリカザリガニがエラ呼吸できるようにします。逃亡防止のためにフタは必ずしておきます。

ザリガニは逃亡の名手です。小さい植木鉢や空き缶などを入れておくと隠れ場所になります。複数で飼育する場合は、60㎝水槽に2~3匹を入れるくらいにします。水槽の水換えは、カルキ抜きした水かバケツに半日ほど汲み置いた水を用意して、週に2~3回のペースで行います。

 

エサについて知ろう

アメリカザリガニは、雑食性なのでいろいろな物を食べます。沼地や河川ではおたまじゃくしや小魚、水生昆虫、イトミミズなどを食べて生きています。

そのようなエサを準備できない場合には、市販のザリガニ用のエサが安価で売っていますので、それを利用するのが簡単でいいですね。

一度にたくさんのエサを与えると食べ残しで水が汚れてしまうので、ザリガニの食べ方をよく観察しエサの量を調整します。水が濁らないように善玉菌入のエサも市販されています。なかなか水換えができない人には便利ですね。

 

飼育環境を整えよう

アメリカザリガニを飼育する場合、さほど飼育環境に気をつかう事はありません。アメリカザリガニは、生命力が強く環境に対する適応性が高い生き物です。しかし、少しでも長生きさせてあげたいと思うのなら、水槽を置く場所などに注意して飼育環境を整えてあげましょう。脱皮した時のために水槽に細かい砂利を入れます。

アメリカザリガニは、脱皮した時に聴のうという場所に自分で砂を入れて体の平衡感覚を保ちます。

脱皮をしたら自分でその殻を食べるので、殻を捨てる必要はありません。脱皮直後は、まだ全体が柔らかいので多頭飼いをしている場合は、脱皮をした個体を他の水槽に移してあげましょう。また、水槽に丘を作っておけば休む場所ができて、水だけで飼育する場合より平均寿命が延びると言われています。

 

繁殖させよう

アメリカザリガニの大きさが6cmほど(頭から尾までの長さ)になれば、はんしょが可能になります。オスは両方のハサミがある個体、メスは歩き脚が全て揃っている個体を選びオス1匹に対しメス1~2匹を水槽に入れ様子を見ます。産卵時期は春と秋で、交尾後1~2週間でメスは紫色の卵を産みます。

産んだ卵を自分のお腹につけて育てます。メスが産卵したらオスを他の水槽に移しストレスを与えないように飼育者もあまり覗かないように注意してください。

この時期、エサはあまり食べないのですが水底のゴミなどを食べているようなら少し与えます。水換えはしないほうがいいので、食べ残しを極力減らすようにして下さい。水温23℃前後で、産卵後2~3週間で孵化します。秋に産卵した場合は、そのまま冬眠し春に孵化します。

稚ザリガニは孵化後、2週間ほど親のお腹についていますが、その後一人立ちします。その間、稚ザリガニはエサを必要としません。

一人立ちしたら水草などが入っている大きな水槽に移してあげましょう。水草は稚ザリガニのエサになったり足場や隠れ家になります。稚ザリガニが2cm位になると共食いが始まるので、数匹ずつ分けて飼育します。

 

共生できる生き物について

雑食性でなんでも食べるアメリカザリガニと同じ水槽で飼うことのできる生き物は固い殻を持つタニシなどの貝類くらいのものです。

おたまじゃくしやメダカなどはすぐに食べられてしまいます。大きめの金魚などもすぐに食べられる事はなくても、アメリカザリガニのハサミで傷つけられてそのうち弱って死んでしまいます。

サワガニなどは大きめの水槽で飼えば、うまく棲み分けをするので比較的一緒に飼える生き物だと言えます。

 

放さないようにしよう

アメリカザリガニは特定外来生物に指定されていないものの、むやみやたらに田んぼや河川、公園の池などに放してしまうとその生態環境に影響を及ぼす危険性があります。自分で繁殖させたザリガニは愛着が湧きますが、たくさん増やしてしまったからといって近くの河川や公園などに放すのは絶対にやめて下さい。

その場所で生活している、他の水生生物や魚類、両性類たちの生育環境をザリガニが脅かしてしまうことになります。メダカやおたまじゃくし、川エビなどが食べ尽くされて個体数が減ってしまいます。

生物はその環境に適応して生育数のバランスを上手くとりながら生きています。生命力が強く雑食性のアメリカザリガニが、その環境に入り込むことでバランスは崩されることになります。日本の固有種の生き物を守るためにも無責任に増やす、捨てる、放す事は絶対にやめましょう。

 

いかかがでしたか。子供のころから身近な場所で触れていたアメリカザリガニですが、最近ではペットとしての人気も高くブルーやオレンジ、ホワイトなどのカラーザリガニも販売されています。

アメリカザリガニの飼い方は、とても簡単で小学生でも自分で飼うことができます。アメリカザリガニの飼い方について知っておきたい7つのコツについてまとめてみました。

この7つのコツを毎日のザリガニ飼育に役立てていただきながら、アメリカザリガニとたくさん触れ合って、その魅力を再発見していただけることを願っています。

 


まとめ


ザリガニの飼い方で知っておくべき7つのコツ

・アメリカザリガニを入手する
・水槽を用意しよう
・エサについて知ろう
・飼育環境を整えよう
・繁殖させよう
・共生できる生き物について
・放さないようにしよう


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