さあ、子犬を飼おう!と思ったら、ブリーダーやペットショップなどで、これから家族となる子犬を購入しに行きますよね。そこで、運命の子犬ちゃんに出会えたら、即購入……と、決めてしまうのは、ちょっと待って下さい。あなたのパートナーとなる子犬を家に迎え入れる前に、必ず知っておきたいことがいくつかあるのです。それは、とても基本的なことながら、とても大切なこと。
あなたとその子犬が共に暮らし、成犬になるまでの過程に関わることでもありますし、経済的なことや、健康面、そしてモラルに影響することでもあります。今回は、そんな要点をまとめながら、子犬をこれから購入する人に知っておいてもらいたいことについて、お伝えします。
子犬を購入するときに
知っておきたい5つの基本事項
性別を考えよう
まず、子犬を飼うなら雄か雌かという分かれ道があります。犬好きな人なら、特にこだわっていない人が多いようですが、雄と雌には性格の違いがあるため、購入前に性別を一度考えておくことをおすすめします。
まず、雄は縄張り意識が強く、雌に比べてヤンチャな傾向があるようです。逆に雌の場合は、大人しくしつけしやすいという良さがありますが、年に2回訪れる生理の時期には情緒不安定になる場合があるため、雄を飼う場合には無い苦労があります。
また、将来子を持たせる予定があるのなら、雄を飼い、よそのお嫁さんとお見合いするよりも、最初から雌の子犬を飼い、子供が産めるようになったら出産のお世話や子育てのお手伝いをする方が楽しめます。
ブリーダーとペットショップ、どちらにするか決めよう
子犬を購入する場所として代表的なものとしては、自ら犬を繁殖させ、そして販売まで行うブリーダーと、そのブリーダーから子犬を卸してもらってお客さんに販売するペットショップがあります。
やはり、ショッピングモールや街中に多いペットショップで購入する方が手軽ですが、狭い室内で子犬のうちから過ごすせいで不健康だったり、社会性が身に着いていない場合があると言われています。ただ、大手のお店だと、一定期間内の死亡には返金に応じる生命保障があったりペット保険の加入が容易だったりなどのメリットもあります。
また、ブリーダーのメリットとしては、子犬がのびのびと過ごす様を見てから選ぶことができるということがあります。ただ、ブリーダーの中には悪質な業者もあり、計画性の無い繁殖などをして、弱い子犬を産ませたりするところもあるようです。ペットショップとブリーダー、どちらで購入するにせよ、良質な業者かどうかを見極めておく必要があるでしょう。
犬種の特徴について知ろう
子犬を購入する段階で、迷ってしまうのが犬種のこと。特定の犬種が好きな人なら、購入前に「これ」と決めていると思いますが、小型犬や大型犬など、ざっくりとした大きさだけ決めて、あとはお店でフィーリングが合った子を購入しようという人もいるはずです。
ですがここで、見た目だけで犬種を決めて、性格が把握できずにしつけに難儀してしまったということになっては大変です。あなたの求める犬がどんな性格なのかをしっかり考え、それにピッタリ合った犬種はどれかを、一度じっくり考えてみて下さい。
犬を飼うにあたり、見た目が自分の好みに合うかどうかは大切なことですが、それよりも重要なのは、飼い主との心の相性です。犬種ごとの特徴を把握し、あなたに合った一頭を探しましょう。
生活スタイルが犬を飼うのに適切か考えよう
これから飼う子犬について考えると同時に、現在、あなたが住んでいる環境が犬を飼うのに適しているかどうかを考えてみましょう。まず、犬を室内飼いするのか、外飼いするのか。今では室内飼いが一般的ですが、外飼いを希望するなら、近所への配慮などをする必要があります。また、毎日散歩に連れて行ってあげられるかなどの時間的な要因も考えるべきポイントです。
そして、一人暮らしの場合は、子犬のうちの面倒をどうやって見るのかなども問題点となります。このように、子犬を受け入れる側の問題が解消しないうちは、ただ飼いたいというだけで安易に子犬を購入してはいけません。
意外とお金がかかることを知っておこう
犬は、猫よりもお金がかかると言われています。その金額は、年平均にして、一頭当たり10万円以上にもなるのだとか。その内訳としては、医療費やペットサロン代、そしてフード代などです。特にフード代は、大型犬なら年間に4万円以上かかることも珍しくないようです。
このように、犬を飼うことはお金がかかるということを覚悟しておきましょう。子犬を購入する段階で十数万円以上は出費するうえ、それ以降も毎年万単位の飼育費用が必要となります。もちろん、大事な家族の一員ですから、お金をかけてあげるのが当然だと思う人が大半でしょうが、犬を飼い出したは良いけれど、お金が持たずに飼い続けられなくなったという事態は、避けて下さい。
いかがでしたか。子犬を購入するときに知っておきたいあれこれについて、ご説明しました。「子犬を飼う」となると、ついついかわいさだけを重視して選んでしまいがちになりますが、本当に大切なのは、見た目の要素よりももっと先にある、性格的な相性や、住まいが子犬にとって最適なものかどうかなのです。
どんな動物であれ、ペットを飼うということは、人間の都合だけを最優先してはいけないものです。人より寿命が短くても、身体が小さくても、一つの命であることには変わりありません。飼い主とペット、両方の幸せを目指すのが最良の飼い方ですから、くれぐれも、知識や覚悟無く、自分本位な気持ちで子犬を飼い始めることの無いようにして下さいね。
まとめ
子犬を購入するときに知っておきたい5つの基本事項とは・性別を考えよう
・ブリーダーとペットショップ、どちらにするか決めよう
・犬種の特徴について知ろう
・生活スタイルが犬を飼うのに適切か考えよう
・意外とお金がかかることを知っておこう