猫の病気を知って愛猫を守ろう7つの病気解説

猫の病気を知って愛猫を守ろう7つの病気解説

家族同様に暮らすあなたの猫が、ある日突然病気になってしまったらどうしますか?猫は我慢強い動物を言われています。

病気やケガなどで痛みがあっても、なかなか飼い主にはわかりづらいのです。猫の様子がおかしいと気づいた時には病気が進んでしまっている場合もあり手遅れだったということもあります。そのような悲劇が起きないために少しでも早く愛猫の病気に気づいてあげることが大切です。

猫がかかりやすい病気について原因や症状、その予防法を飼い主が知っておくことは早期発見につながり愛猫を病気から守ることになります。猫がかかりやすい7つの病気についてまとめてみました。



 


猫の病気を知って愛猫を守ろう 7つの病気解説

 


膀胱炎


寒い冬場や高齢の猫がかかりやすい病気に膀胱炎があります。主な症状としては、尿が少しずつしか出ない、トイレに行く回数が増える、尿が白く濁っている、腰や腹を触ると痛がる、排尿時に痛がる、血尿が出る…などです。

膀胱に炎症が起こる病気で細菌や真菌などの感染が原因となることや、尿結石などにより膀胱粘膜が傷ついたりして膀胱炎になることが多いです。命に関わる危険性は低いですが、注意が必要な病気もあります。細菌や真菌が原因の場合は、抗生物質や抗真菌剤を投与します。

尿結石などが原因で起こる膀胱炎に対しては、手術で結石を除去したり排泄を促すために膀胱洗浄を行います。結石の種類によっては、内服薬投与で治療をします。膀胱炎の予防としては、飲料水を増やすことが挙げられます。

家の各場所に水入れを置く、器の種類や大きさを変えるなどしてなるべく多くの水を猫に飲ませる工夫をします。猫の好みのトイレにすることも膀胱炎の予防には有効的です。砂の種類や容器の形状、置き場所などいろいろと変えてみて、猫が一番好むトイレにするのがよいでしょう。

 


結膜炎


ある朝起きてきた愛猫の目が、目やにで塞がっていて目が開けられなかったいうことはありませんか?

結膜炎にかかった猫は目やにが出て、ひどい場合にはまぶたがくっついて開かなくなってしまうこともあります。また結膜が充血して腫れてしまいかゆみを伴います。自分の目を前足でこすってしまいさらにひどくなってしまうこともあります。

まれにヘルペスウイルスの感染症から結膜炎を発症する場合があります。この場合は、目の症状に加えてくしゃみや鼻水などの症状も見られます。

結膜炎の原因としては、猫ウイルス性呼吸器感染症・猫カリシウイルス感染症・ヘルペスウイルスなどのウイルスによる感染症、クラミジア感染症などが引き金となります。他には目の中にほこりや刺激物が入って結膜や角膜が傷つき結膜炎になることもあります。

 


回虫症


猫の回虫症は、寄生虫の一種である回虫が小腸に寄生することにより引き起こされる病気です。

猫に寄生するのは、大きさ約3~10cmほどのネコ回虫やイヌ小回虫です。回虫症になると食欲不振・下痢・腹痛・腹部の腫れ・貧血・体重減少などの症状が見られます。ひものような回虫を吐き出すこともあります。回虫の卵を含んだほかの猫の糞便や小鳥・ねずみなどを食べてしまい感染する経口感染が主な原因ですが、母親の乳に含まれる回虫が子猫に感染する場合もあります。

治療法としては獣医師より駆虫薬を投与してもらいます。

駆虫薬を投与して二週間後に再検査を行います。駆虫しきれていない時は、もう一度投薬します。多頭飼いしている場合は、症状が出た一匹だけでなく他の全ての猫の検査を行い、予防的に駆虫薬を投与します。

回虫症の予防法としては定期的に便検査を行う・飼育環境を清潔に保つ・なるべく室内飼いにするなどがあります。母子感染を予防するためには妊娠する前の母猫の回虫駆除を行います。

回虫症は人畜共通感染症なので、飼い猫が回虫症にかかっていると飼い主の家族にも感染する危険性があります。愛猫の排泄物を直接触らない、処理をした後は必ず石鹸で手洗いをするなど感染に気をつけましょう。

 


猫白血病


猫白血病ウイルス(FeLV)を原因とする感染症が猫白血病です。猫白血病に感染している猫の唾液・尿・便・血液・乳汁などに含まれるウイルスが、経口・経鼻感染する事によりかかります。母猫から子猫に母乳を通して垂直感染することもあります。

猫白血病の急性期症状としては、食欲不振・体重減少・貧血・下痢・発熱・脱水・鼻水・口内炎・リンパの腫れなどが見られます。急性期を生き延びても、ウイルス反応が陽性ならば慢性化して1~2年後にはリンパ腫・腎臓病・慢性口内炎・再生不良性貧血などの症状が現れ悪性リンパ腫を発症する確率が高くなります。

急性期症状の治療法として貧血がひどい場合は輸血した体力の回復をはかります。白血球が減少している場合は、抗生物質や猫用インターフェロンの投与を行いながら免疫力を高めていきます。慢性期の悪性リンパ腫の場合は、抗がん剤を投与する化学療法を行いながら延命を治療を行います。

猫白血病の予防法として猫白血病ワクチンがあります。できるだけ室内飼いにして他の猫と接触しないように気をつけることで感染を防ぐ確率が上がります。メス猫に対しては検査を行い陽性が出た場合は、そのメス猫が妊娠しないように避妊手術を施します。

また、猫本来の免疫力を保てるように十分な栄養と休養をとる・快適な生活環境で飼育することが大切です。

 


喘息


猫も人間と同様に喘息にかかります。突然咳をしたり、ゼーゼーとした喘鳴性の呼吸をするといった症状が見られるようになったら喘息を疑いましょう。

毎日のように咳をする・運動や食事もつらそうにしているというものから、ひどくなると口を開けて苦しそうに呼吸したりチアノーゼが見られることもあります。

さらにひどくなると呼吸不全を起こし命に関わることもあります。喘息の原因はよくわかっていませんが、ほこりや花粉、食べ物などによるアレルギーを起こし気道粘膜に炎症が起こります。

気管支を収縮させ気道を狭くして喘息の症状を引き起こすと考えられています。喘息の治療は気管支拡張剤やステロイド・抗炎症剤を内服または吸入します。

症状がひどい場合には、入院して酸素吸入、点滴、吸入治療を行います。喘息の予防法としては、アレルギーの原因となる刺激物質とできるだけ接触しないことが大切です。ワクチンを接種することも予防法として有効です。

 


耳疥癬症


猫の耳の病気で最も多いのが、耳疥癬症です。体長約0.3mmのミミヒゼンダニが外耳道内に寄生して起こる伝染性の皮膚病です。猫の耳の穴に茶色もしくは黒いワックスのような耳垢がついていたり分泌物が見られます。

強いかゆみが伴うので後ろ脚で耳を掻いて傷つけたり首をよく振るようなしぐさを見せたら、耳疥癬症を疑いましょう。その他、耳の付け根のけが抜ける、耳から出血する、耳がにおうなどの症状も見られることがあります。

耳疥癬症の治療法としては、耳垢の検査を受けてミミヒゼンダニもしくは虫卵がいるかどうか確認します。発見されたら点耳薬の投与、注射をうちダニを根絶させます。多頭飼いの場合、症状が出た猫だけでなく全てに猫にミミヒゼンダニがいるかどうか確認する必要があります。

 


猫エイズ


ネコ免疫不全ウイルスに感染することで引き起こされるのが、猫エイズウイルス感染症です。感染の主な原因は交尾やケンカによる体液の接触感染です。

また出産時に母猫から子猫に感染することもあります。猫エイズウイルス感染症はイヌや人へ感染することはありません。症状としては発熱、風邪、下痢、リンパの腫れ、口内炎などが見られます。この症状は長期間続きますが、激しい症状ではないため猫エイズに感染したことに気づかず、「無症状キャリア期」に入ってしまいます。

症状が治癒したかのように感じられ治療を行わずにいると病気はどんどん進行していきます。猫エイズウイルスは、体内でリンパ球を犯し病状を悪化させエイズを発症させてしまいます。ネコ免疫不全ウイルス自体が壊滅する方法が、まだ発見されていないため一度感染すると完治は望めません。

感染時の症状によって治療方法も異なります。発熱などの初期症状が見られる段階では、抗生物質やインターフェロンを投与することで、猫自身の免疫力を高め延命することが可能です。エイズが発症してしまったら体重減少、リンパの腫れ、慢性腸炎、口内炎などさまざまな症状が現れてきます。

治療法としては、その症状を少しでも緩和させるような対症療法を行うしかありません。痛みや不快感を少しでも和らげてあげるよう丁寧な治療と快適な生活環境を作り、延命を図ります。

 

いかがでしたか。家族の一員として欠かせない愛猫が病気になってしまったら、どのように対処してあげればよいか、日ごろから猫がかかりやすい病気について知ることが大切です。

毎日、愛猫の様子を細かく観察することで少しでも早く体の不調に気づいてあげ、早めに病院にかかるなどの対応を心がけましょう。

さらに病気の予防法を知ることは、愛猫がいつまでも健やかに成長していくためにとても重要なことだといえます。

 


まとめ


猫の病気を知って愛猫を守ろう 7つの病気解説

・膀胱炎
・結膜炎
・回虫症
・猫白血病
・喘息
・耳疥癬症
・猫エイズ