あなたは普段、猫と接する際に猫の年齢を意識していますか。子猫の頃から飼っている猫であれば、猫の年齢もよく知っているかもしれませんし飼い始めて何年だから大体何歳ということは覚えている人も多いかもしれません。でも、実は猫の年齢は知っているだけでなく、知った上で猫の年齢別に接し方を変える必要があります。
もちろん、老猫に対して子猫のときのように一日中遊ぶことを要求したり…という人はいないかもしれませんが、それでも細かい点になるとどうすれば良いかわからないという人も多いもの。ここでは、猫の年齢にあった接し方で気をつけたい5つのことについてご説明しています。あなたが今飼っている猫はもちろん、猫カフェなどにいる猫などと今後接する際には、ぜひ猫の年齢も意識して接してあげてください。
猫の年齢にあった接し方で
気をつけたい5つのこと
子猫の時期は、たくさん遊んであげましょう
猫の種類にもよりますが、基本的に子猫の時期は遊びたがる猫が多いもの。特に、家の中で飼っている場合は、この時期にしっかり遊び、身体を動かす癖をつけておくことが大事です。成猫になってから運動させようとしても、なかなか反応しないことも。将来的な肥満を防ぐためにも、猫が遊びたがったらとことん付き合ってあげましょう。
また、たくさん一緒に遊ぶことで将来の肥満防止以外に、猫に自信をつけさせるという精神衛生上の効果もみられます。ひとりで遊ばせるのではなく、一緒に遊ぶことが大事なのはその為です。
発情期の猫は、普段の猫と違うということを意識しておきましょう
避妊、去勢手術を行わないと猫には発情期が訪れます。避妊を考えるなら、メスの場合猫の年齢で言うと最初の発情期が来る前、4ヶ月頃がオススメです。発情期が来る前に行うことで、鳴き癖がつかないというメリットもあるため、マンションなどで猫を飼う場合はぜひ参考にしてください。
また、オス猫の発情期は、猫の年齢で言えば早い猫だと5ヶ月頃、遅くとも半年~1年の間にやってきます。この時期のマーキングの臭いは強烈なため、去勢を考えていない場合は、覚悟が必要。ただし、発情期の猫にその行為を叱ってもそれは無駄です。悪い、良いではなく、ただ本能のままにそうするしかできない。そう考えて諦めるか対策を練るか、どちらかの方向で接してください。
成猫期は、個性が出る時期。それぞれの猫に合った接し方を
猫の年齢では、1歳を超えればもう成人。子猫の頃は、甘えたがりだったり、好奇心旺盛だったりするものですが、ここからそれぞれの猫の個性があらわれるようになります。あれ?今までと性格が違う?と戸惑うことなく、これがこの猫の個性だと受け止めて、その猫に合った接し方を心がけましょう。
そうすることが、猫にとって一番ストレスが少なくなります。人間の都合に合わせるのではなく、猫の個性、猫の気持ちに寄り添うこと。これが何より大切です。のんびりマイペースな猫なら、そのマイペースに付き合ってあげましょう。活動的で遊び足りないようならキャットタワーを買ってあげましょう。些細なことですが、じっと愛猫を見ていれば何を要求されているかもわかるはず。
6歳以降のシニア猫と接する際は、細かい変化に目を光らせてあげましょう
6歳が過ぎたら、猫の年齢では立派なシニア猫。だからといって急に体力が衰えたり、外見に変化が出るわけではありませんが、成長期とは違い少しずつ色々な場所が衰えていくもの。もし急に動きが鈍くなったり、ご飯を全然食べなくなった場合は何かの病気が隠れている可能性大。
細かな変化にもすぐに気付くことができるように、シニア猫と接するときは毛並みやご飯の量、歩き方など色々な角度からチェックすることを忘れないようにしてください。そうすることで、愛猫と暮らす時間も延びるはずです。
猫の年齢を問わず、大切なこと。猫の嫌がることはしないようにしましょう
とても基本的なことですが、猫の年齢と問わず大切な接し方についてお伝えします。猫は大きな声や物音にとても敏感な動物ですから、わざと大声を出したり、驚かせたりすることは避けてください。もちろん、叩いたり物を投げつけたりといった暴力も厳禁です。
そして、猫が嫌がることをしないこと。どうしても薬を飲まさなければいけないのに嫌がる…というような場合は別ですが、嫌がっているのに抱っこしようとしたり、寝ているところを無理やり起こしたりということはNG。これを読んで、そんな猫のわがままに付き合っていられないと思うようであれば、猫を飼うことを考え直したほうが良いでしょう。
いかがでしたか。ここでは猫の年齢にあった接し方について気をつけたい5つのことについてお伝えしました。ここでお伝えした内容はどれも基本的なことばかり。でも、猫がのびのびと育つためにはとても大切なことばかりです。特に初めて猫を飼う、初めて猫と接する場合には、驚くこともたくさんあるはず。また犬を飼ったことがある人は、犬と猫との違いにもおそらく驚かされることでしょう。
でも、基本的なことや、猫の年齢別の接し方の基本をマスターしておくことで、初めて猫と接するという人でも、大体のイメージができるはず。でも、最も大切なことは猫の年齢だけを意識せずに、目の前にいる猫に集中し愛情を注ぐこと。ネット上の情報はあくまで参考程度に考えることが大切です。
そして猫と接するうちにわからないことが出てきたり、猫の様子がおかしいと思ったときは、かかりつけの動物病院に行きましょう。そうすることで的確なアドバイスももらえるはず。猫の年齢、普段の様子、そしていざというときに頼れる場所を確保しておくこと。その3つをいつも心がけていれば、きっと愛猫もすくすくと育つはずです。ぜひ今回の記事を参考にし、よりよいペットとの暮らしを行ってください。
今日のまとめ
猫の年齢にあった接し方で気をつけたい5つのこと・子猫の時期は、たくさん遊んであげましょう
・発情期の猫は、普段の猫と違うということを意識しておきましょう
・成猫期は、個性が出る時期。それぞれの猫に合った接し方を
・6歳以降のシニア猫と接する際は、細かい変化に目を光らせてあげましょう
・猫の年齢を問わず、大切なこと。猫の嫌がることはしないようにしましょう