猫のしつけはやればできる!その方法と準備


犬のしつけという言葉はよく聞いても、猫のしつけという言葉はあまり聞きませんよね。猫は、犬にくらべて、しつけにくいというのは本当のようです。これは、犬と猫の歴史の違いからくるものです。

犬は、人間と共に共同で仕事をしてきました。人間と共に野山を走り、狩りをする。犬は、人間と作業がしやすいように、長い時間をかけて進化をしてきたのです。犬の種類が多様なのは、そのためです。オオカミから、大きく進化をとげたために、犬は、多種多様な姿をしているのです。一般的に、大きな進化をとげた生き物ほど、多様な種類ができるといわれています。

ところが、猫は違います。猫は、人間と共に作業をしていたわけではありません。人間と共同で暮らし、人間の住処で共に過ごしていましたが、猫はネズミを狩るという役割を任せられていました。ですから、人間と共に作業をしていたわけでなく、単独で作業をしていたのです。このため、現在の猫は、ヤマネコとほとんど変わりません。猫は、進化をしてこなかったのです。

猫は、人間にしつけられる歴史背景は持っていません。ですから、犬にくらべるとしつけにくいですが、できないことはありません。そこで、猫のしつけはどのように行うと良いのか、お伝えします。

 


猫のしつけはやればできる!
その方法と準備

 

トイレのしつけ

とにかく大事な猫のしつけは、トイレです。家じゅうのあちらこちらで、トイレをされたらかないません。猫に、おすわりや、マテを期待する人はあまりいないでしょうけれども、トイレのしつけだけは、きちんとしておきたいですね。

猫は、砂の上でトイレをする習慣があります。公園の砂地に、猫の糞が埋めてあるのをご存じないでしょうか。ノラネコたちは、公園の砂地に糞を埋めてかくしています。ですから、ご自宅の猫のために、砂場トイレを用意してあげましょう。様々な猫砂が売っていますから、はじめは、いろいろな種類の猫砂を買って、並べてみてください。あなたの猫はきっと、気に行った猫砂を選んで、そこにトイレをするでしょう。

猫は気に入った場所に何度もトイレをするといいます。ですから、猫がとんでもない場所をトイレと決めないように注意をする必要があります。

先住猫や母親猫がいる場合は、トイレのしつけは、比較的ラクです。子猫は、先輩猫のすることをなんでもマネするからです。おそらく、先住猫や、母親猫がした場所と同じところで、子猫もトイレをするでしょう。

猫のトイレは、いつでも清潔にしておいてください。猫は綺麗好きですから、糞や尿のたまった汚いトイレでは決してやりません。これは、人間だって同じですよね。

 

名前を覚えさせる

名前を呼んだら、自分のことだと認識して、飼い主の所に来るようになったらいいですよね。どのようなしつけをしたら、呼んだら来てくれる猫になるのでしょうか。

猫がわりとお腹がすいている時を選びましょう。猫の大好物を手に持ち、猫が近づいてくるのを待ちます。猫がおいしいものを口に入れた瞬間に、猫の名前を呼びます。これを何度も何度も何度も繰り返すことで、「自分の名前=おいしいもの」と結びつけて考えるようになり、しまいには、自分の名前を呼ばれただけで、とても楽しくなります。そして、名前を呼ばれたら、おいしいものをもらいに、あなたの所に来るようになるでしょう。

猫のその期待を裏切ってはいけません。必ず、おいしいものをあげましょう。そして、叱る時などには、猫の名前を呼んではいけません。名前を呼ぶのは、楽しいことがある時だけです。そうすることで、猫は、名前を呼ばれたら、楽しいことが起こるんだと思って、わくわくしながら、あなたの所に駆け寄るようになるでしょう。

ただし、猫は覚えるのに時間がかかります。なかなか覚えないからとイラついてはいけません。いつか覚えるだろうくらいの気持ちで、気楽に取り組む方が、猫のしつけはラクにできます。

 

いかがでしたか。猫のしつけは、とてもむずかしいものです。猫は、しつけには向きません。けれども、それは何も、猫が頭が悪いというわけではありません。犬の方が人間の動きに注意を払っているのです。それは、長い歴史背景によるものですから、仕方がありません。猫は、我が道をつらぬいて生きてきました。猫は、人間にしつけをされなれていないのです。

一番確実なのは、母親猫か、先住猫に、子猫のしつけをしてもらうことでしょう。猫の先生には、猫ほどいいものはありません。あなたの子猫は、母親猫や、先住猫に多くのことを教えてもらう事でしょう。人間にはマネできないくらい、さまざまな役立つことを、先輩猫は、子猫たちに教えます。ですから、母親猫か先住猫がもういる場合は、猫にしつけを任せてしまえばいいわけですから、けっこうラクです。

そんな先住猫がいないという場合は、あなたが、猫のしつけを辛抱強くやるしかありません。子猫の間の方がいろいろなことを覚えますから、最低限の猫のしつけをするなら、子猫のうちが一番です。子猫のうちに、しっかりと社会勉強をさせて、さまざまなルールを教えてあげましょう。

猫のしつけだって、やればできます。でも、気長に楽しくということが、大切です。イライラしないように、のんきな気持ちで猫のしつけは、取り組んでくださいね。

まとめ

猫のしつけの方法とは

・猫のしやすいトイレを整えよう
・名前を呼ぶ時は、おいしいものを持って呼ぼう


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