猫の出産が非常に感動的である5つの美談

猫の出産が非常に感動的である5つの美談

猫を飼っている人の中で、出産に立ち会ったことがある人はいませんか?現在では去勢や避妊手術をするのが一般的のため、猫を飼っていても、そんな場面に居合わせたことが無い人も少なくないでしょう。しかし、色々な苦しみを乗り越え、新しい命が産まれる瞬間は、それはもう感動的です。また、猫の場合は、出産で苦しんでいる間だけではなく、出産前、出産後の行動にも、母猫の愛情が感じられるものがあります。その行動を見ていると、人間の母親にも通じるものがあるとも思えます。

猫は、感情表現が豊かな動物ですから、子を思う気持ちも、周囲に伝わりやすいのでしょう。今回は、そんな猫の出産の中から、感動に値する習性や行動について、お伝えします。

 


猫の出産が非常に感動的である
5つの美談

 

出産直前は、飼い主に対しても威嚇する

母猫は、出産が近くなると殺気立ち、今まで仲良くしていた飼い主に対しても威嚇行動を取ります。これのどこが感動的なの?と思われるかもしれませんが、これは、母猫の、子猫に対する愛情の表れと言える行動なのです。お腹の子の誕生を控え、この子達を守ってあげられるのは自分しかいないという覚悟から、何に対しても警戒心を抱きます。それが例え、今までお世話してくれている飼い主であっても同じです。何人たりとも我が子に危害を加えられないように、守りに入っている証拠と言えるでしょう。

人間の妊婦さんも、妊娠時には神経質になり、身体に悪いものを受け付けなくなったり、他人に対して警戒心が強くなったりします。そんな母の心が、猫にも同じようにあるということですね。

 

出産開始から終了までに、数時間の時間をかける

猫の出産は、平均して2~5時間ほどの時間をかけることが多いようです。もちろん、それよりもスムーズなお産の場合もありますが、数時間かかるのが普通です。中には、12時間という長丁場になる場合も。出産にこんなに長時間を費やすのは、人間の場合とそう変わりません。もちろん、楽ちんにポンポンと産むわけではなく、猫だって産みの苦しみを経て、我が子と対面するのです。

あの小さな身体で、何時間も苦痛に耐えて出産する様は、立ち会っている人間の方が、手に汗を握るほど。このように、数時間もの間、苦しむ猫に付き合っていると、まるで自分の子が産まれるような錯覚にも陥ります。だからこそ、子猫が鳴き声を上げた時、見ている人間の方が感動してしまうのですね。

 

出産後に、母猫が羊膜を舐めて剥がしてあげる

産まれた子猫は、羊膜という袋に包まれた状態です。この羊膜に包まれたままでは、子猫は呼吸ができません。では、どうするのかと言うと、母猫が一匹ずつ子猫の羊膜を舐め取って、はがしてあげるのです。そうして初めて子猫は呼吸が可能になり、産声を上げます。この行為をしなければ、子猫は死んでしまうため、猫の出産において、とても重要な行為の一つです。

数時間もかけて出産した母猫も、疲れ切っているはずなのに、ちゃんと産まれた子猫へのケアを忘れない様子を見ると、何の動物かなんて関係なく、母とは偉大なものだな、と思わずにはいられません。

 

誰の力も借りずに、野生の力で出産をやってのける

これまでお話しした、出産においての一連の動作は、飼い主は見ているだけで、お手伝いできることは、ほぼありません。せいぜい、出産するときに入る段ボール箱などを用意してあげるくらいでしょうか。しかし、その出産場所だって、用意が無ければ猫が勝手に適切な場所を見つけ、そこで出産してしまうのです。へその緒だって母猫が噛みちぎってあげますし、お乳を飲みやすいように誘導するのも、本来は母猫の役目です。このように、人間はおろか、他の猫の手なども借りずに、母猫だけで出産を完了させてしまえるのも、猫の出産が尊く思える要素です。

いくら飼い猫とはいえ、野生を忘れずに、飼い主の助力がなくても、種の保存に努めることができることも、感動できる理由の一つと言えるでしょう。

 

出産疲れで瀕死でも、子猫を守るために尽力する

子を産んだ母猫は、我が子を守るために、なんだってやってのけるほどの母性を持っています。ある家庭の猫の出産において、以下のような出来事があったそうです。それは、子猫は無事に生まれたものの、難産で母猫が弱ってしまった時のこと。出産から数日して、母猫の衰弱はピークに達し、もう動くこともままならず、死を待つのみという状態でした。それなのに、息を引き取る直前、自分の寝床から子猫を一匹ずつ咥えて、飼い主のベッドの上まで運び、全員を運び終わったところで、母猫は息を引き取りました。

この行動は、母猫が飼い主に「この子たちを頼む」と言っているように感じられたそうです。まさに、最後の力を振り絞って、子猫の将来を考えた上での行動と言えるでしょう。このように、母猫は、子を守るためなら人知を超えるような力を発揮させることもできるのです。

 

いかがでしたでしょうか。猫の出産にまつわる、感動できるポイントを5つ、ご説明しました。色々な角度から、猫の出産についてのお話をしましたが、長時間に渡る出産シーンを目の当たりにすると、理屈抜きでも感動がにじみ出てくるものです。それだけ、生命の誕生は感動的なもので、また、母の力というものも、偉大なものと言えます。もちろん、どんな動物の出産も素晴らしいですが、いつも一緒に暮らしている猫の出産となると、まるで自分の子か孫が産まれるのに等しい気持ちに浸ることができます。

このように、心動かされる猫の出産。もし、あなたの家の猫が妊娠したとわかったら、産まれるその日を楽しみに、母猫に優しくケアしてあげて下さいね。

 


まとめ


猫の出産が非常に感動的である5つの美談とは

・出産直前は、飼い主に対しても威嚇する
・出産開始から終了までに、数時間の時間をかける
・出産後に、母猫が羊膜を舐めて剥がしてあげる
・誰の力も借りずに、野生の力で出産をやってのける
・出産疲れで瀕死でも、子猫を守るために尽力する


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