猫を飼っていても、普通の暮らしをしていれば、長時間外出する用事は避けられませんよね。でも、猫のお留守番って、一体どんな準備が必要なのでしょうか。危険なものを置かないとか、餌や水の管理などはパッと思いつきますが、それ以外は一体どうすれば良いのでしょう。
猫に留守番させること自体が初めてで、何をどう準備すれば良いかわからない、という人も、きっといるはずです。
猫は、飼い主がいないと思わぬ行動を取ることもある生き物です。そのせいで、留守中に事故が発生するなんてことは、絶対に避けたいですよね。今回は、猫に留守番させるときに飼い主が準備しておくべきことについて、最低限押さえておきたいものから5つお伝えします。
猫に留守番してもらうときに
準備しておくべきこと
猫を留守番に慣らそう
猫は飼い主が近くにいなくても平気な動物だと思われがちですが、中には、寂しがり屋で、急に一匹にされると異常行動を取る子もいます。どんな異常行動を取るかというと、例えば、トイレ以外の場所で排泄したり、家の中をめちゃくちゃにするような破壊行動などが挙げられます。この異常行動を「分離不安」と言って、飼い主と離れることに不安を覚えることにより生じます。
分離不安を避けるためには、猫に長時間の留守番をさせる数日前から短時間の外出を繰り返し、飼い主と離れることに慣れさせる必要があります。
戸締りをしっかりしよう
窓を開けたまま猫に留守番をさせたら、いつの間にか脱走して行方不明になってしまった……という怖い話を聞いたことはありませんか?
これを避けるためには、窓をしっかり閉めておくのはもちろん、サッシなどはしっかり施錠しておく必要があります。器用な猫だと、サッシの開閉くらい難なくこなしてしまうために、念には念を入れて、戸締りをしておきましょう。自宅は上層階だから窓からの泥棒の心配は無いと安心している人も、猫の脱走対策はしっかり行って下さいね。
器用さが特別優れている猫の場合は、サッシの錠も開けてしまうことがあるため、「うちの子は賢くて器用だ」と思うなら、錠をガムテープなどで固定するなどの工夫をしましょう。
温度管理をしよう
猫の留守番トラブルの中でも特に夏場に多いのが、室温の上昇による熱中症です。節電のため、外出時は必ずエアコンを切っているという人はいませんか?もし、猫を飼っているのなら、電気代などは気にせず、エアコンはつけっぱなしにしておく習慣を付けましょう。
前項で説明した通り、猫の留守番中は窓を閉めておく必要がありますから、温度管理は必然的にエアコン任せになります。
電気代がかかる心配よりも、猫の身の心配の方が優先事項です。ここは思い切ってエアコンを使い、涼しく、快適な室内で猫に留守番させておけば、真夏の長時間の外出も心置きなくできます。
危険物を猫に触れさせないようにしよう
ヤンチャな猫の場合、飼い主がいないのを良いことに、室内を好き放題引っ掻き回してしまうことがあります。そのせいで、猫の口に入れてはいけない薬品などを舐めさせてしまったり、猫の爪が引っかかりやすいカーテンなどによって事故が発生するなどが懸念されます。ですから、猫に留守番をさせる予定があるなら、猫にとっての危険物は、絶対に手が届かない場所に移すようにしましょう。
飼い主がいない間の事故は発見が遅れがちになり、取り返しが付かなくなってしまう場合が多いため、外出前に室内のチェックを入念に行うことも忘れずに。
自動給水器、給餌器を設置しよう
猫の食事時間をまたぐような外出や、数日家を空ける予定がある場合は、餌や水をまとめて置くのではなく、自動の給水器と給餌器を使うようにしましょう。大きな容器にたくさん水を入れておいても、猫がその容器をひっくり返してしまう恐れがありますし、たくさん餌を用意すれば、食べ過ぎてしまう心配があります。
その点、自動的に水や餌を与えてくれる器具があれば、とりあえず食事面での心配を抱えずに済みます。これらの器具の値段はピンキリですが、やはりある程度お値段がするものの方が丈夫で高性能です。
いかがでしたか。猫の留守番に欠かせない準備について、メンタル面や環境面など、色々な角度から見てご説明しました。猫に限らず、ペットを飼っていると、なかなか外出ができないという悩みがありますよね。
ですが、ここでお伝えした準備をしっかり行い、猫が寂しくないように配慮してあげれば、猫に留守番をさせながら外出することは難しくありません。
もちろん、ずっと一緒に生活してきた猫と離れるのは心配だという人もいるでしょうが、猫にとっても、片時も離れず、いつまでも飼い主にベッタリではいけないという見方もあります。この機会に、あなたの猫にも留守番を覚えてもらい、お互いに自立した生活を送れるようにしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
猫に留守番してもらうときに準備しておくべきこととは
・猫を留守番に慣らそう
・戸締りをしっかりしよう
・温度管理をしよう
・危険物を猫に触れさせないようにしよう
・自動給水器、給餌器を設置しよう