何気ない生活の中で、猫の可愛い寝顔、遊びに夢中なしぐさ、気取った横顔など猫好きにはたまらない、心をくすぐられる瞬間に出くわす事があります。
そんな一瞬を記憶だけではなく、是非、写真に収めておきたいと思う事は、経験がある方も多いでしょう。
しかし、自由で勝手気ままな猫の事、なかなか人間の思い通りにいかないのは当然です。
カメラやスマホを構えた途端「何見てんのよ~」「ほっといて!」と言わんばかりに、プイッとそっぽをむいて、その場を離れてしまうなんて、日常茶飯事です。
では、そんな猫の機嫌を損ねず、大好きな猫の最高の1枚を撮る方法はあるのでしょうか。
かわいい猫の写真を撮るときに
用意しておきたい7つの道具
猫のお気に入りのおもちゃ
まずは、猫の興味を引くことができるアイテムを用意します。
戸外などで出逢った行きずり猫を撮影するのであれば、指を猫じゃらし代わりに振って興味をひいたり、ビニール袋などカサカサと音が出る物などにも興味を示す猫は多いので工夫してみましょう。
飼い猫であれば、普段、お気に入りのおもちゃで注意をこちらに向けさせ、遊びに誘えればしめたものです。
遊びに夢中になった猫なら目の黒眼部分が大きく、とても可愛い表情が撮れるのです。
おもちゃに関しては、ひもが付いていると良いでしょう。また、そのひもも短めの物が望ましいと思います。
写真を撮る目的を前面に出すのではなく、猫の気分を作る事が大切だと言う事です。
カメラ(出来れば、一眼レフ)
猫の動きのある写真を撮る際に、一眼レフに勝るものはありません。
コンパクトデジタルカメラの場合、シャッターのタイムラグ(シャッターボタンを押してから写るまでの時間)があり、動き回っている被写体の猫をモニターで見ながら、とっさにシャッターを押した場合、ベストシャッターチャンスだったにも関わらず、実際には体の半分しか写っていなかったなどの失敗も少なくはありません。
カメラの能力以上の動きを猫がしてしまうのです。
また、屋外の「順光」での撮影が可能であるなら、自然光の綺麗な写真が撮れるのですが、室内での撮影となると、なかなか条件が整わない事もあるでしょう。
そんな際には、「逆光」を利用して、わざと露出をオーバー(+)ぎみに撮ってみるというテクニックを使うと、ふんわりとした空気感のある写真が撮れるそうです。
また、レースのカーテン越しの光を利用するというテクニックもあります。
レフ板
小さなレフ板(銀レフなど)があると重宝します。
本格的なレフ板を用意しなくても、白い発泡スチロール板や白い厚紙などで代用出来ます。
ストロボを使用すると、猫が嫌がる事、また、仕上がった作品が赤目になってしまうなどの理由から使用しない方が望ましいと言えるでしょう。
家族など、助手がいるとラク
猫の撮影をする際には、撮影のお手伝いをしてくれる助手がいると助かります。
おもちゃや声かけなどペットの気を引いたり、自然な表情を引き出すのに役立ってくれるはずです。
飼い猫の場合、飼い主家族など気の知れた人達がそばにいる事で、これは日常の1コマとして捉え、リラックスできるのではないでしょうか。
背景隠しの布(セット)
自然の日常の1コマを撮るのではなく、今日は渾身の1枚を!と思って撮影するのであれば、背景の色々な小物が写り込んでしまうのは望ましくありません。
そして、色々な物に囲まれていると猫自身も落ち着かず、注意が散漫になり、なかなか撮影に集中できない事もありますので、落ち着いた環境づくりも必要です。
小道具
猫のタイミングで、猫中心の写真も、勿論可愛いのですが、そこにポイントとなる小道具が入ると、また一味違った写真が撮れます。
例えば、籐のかご。
子猫が入るもよし、また、まったりしている猫の傍らにかご、というのもなかなか味があるものです。
こんな小道具は、カメラマンである飼い主さんの感性で、猫の隣や後ろ、あるいは、手前などにチョコンと置いてあげると、猫の可愛らしさを引き立てるアイテムになったりしますのでお勧めです。
猫との信頼関係
猫はとても人見知りな動物です。
いくら、可愛い写真が撮りたいからと言って、人間の勝手な気持ちで、いきなりパシャパシャ撮っては、機嫌を損ね、猛スピードで逃げてしまうのも仕方のない事です。
まずは遠目からじっくりと観察し、猫目線になるよう低い姿勢をとりながら、ゆっくりと近づいていきましょう。
そして、猫のお許しが出て、始めて写真を撮らせて頂くという謙虚な気持ちが大切です。
いかがですか。以上が可愛い猫の写真を撮るときに用意しておきたい7つの道具です。
道具というには、少し語弊が有るかも知れない物もありますが、猫の写真、更に「可愛い」という条件が付くのであれば、なかなか容易ではないと言うのが正直な所です。
猫には、注目されるという事をとても嫌がる子は多いものです。
ですから、寝ている姿をそーっと撮ったり、自然の姿を遠くから撮られるのであれば問題ないのでしょうが、至近距離で生き生きとした表情までしっかりと捉えようとするのであれば、かなりの相互理解がなければ不可能です。
でも、それが出来た時、それは感動の1枚となるでしょう。
まとめ
かわいい猫の写真を撮るときに用意しておきたい7つの道具・猫のお気に入りのおもちゃ
・カメラ(出来れば一眼レフ)
・レフ板
・家族など、助手がいるとラク
・背景隠しの布(セット)
・小道具
・猫との信頼関係