珍獣ハンターイモトでなくても、世の中に珍獣マニアは沢山います。他の人が飼っていない、珍しいペットを飼う喜びは、マニアにとってはこの上ない喜びなのでしょう。普通ペットとして誰も思いもしない虫や魚、は虫類といった生物が、とんでもない高額な値段で取引されています。
しかし珍しいペット、という事は、飼い方や病気になった場合、飼い主に相当の負担がかかるはずです。猛毒を持った動物の場合、逃げ出しでもしたら警察のお世話になるかも知れません。
今回は、珍しいペットを手に入れる前に、知っておいた方が良い7つのポイントについてご紹介しましょう。
珍しいペットを手に入れるために
知っておく7つのこと
その1:珍しいペットの病原菌の有無
珍しいペットの場合、海外の生物である可能性は高いでしょう。日本ではあまり知られていないような病原菌を持っている可能性もあります。
パリス・ヒルトンが「キンカジュー」というペットを飼っていて噛み付かれ、破傷風その他の治療を受けたのは有名です。触っただけでかゆみや蕁麻疹が出るクモや虫もいます。
人間に感染する病気を持ったほ乳類、は虫類は沢山いますから、まず飼う前に、その動物の病気について徹底的に調べた方が良いでしょう。
その2:珍しいペットの入手経路
珍獣は多くが高額な値段で取引されます。海外から不正な取引で日本に持ち込まれていませんか?自分は知らなくても、熱心に勧められた珍獣が絶滅危惧種だった場合、飼育していたら懲罰の対象になる事もあります。
きちんと動物販売資格を持った方から購入しないと、いつのまにか犯罪の片棒をかついでしまうかも知れません。蝶や魚といった小さな生き物でも捕獲禁止の生き物は沢山いますから、ペットとして手に入れる前によく確認をして下さい。
その3:珍しいペットの寿命
あなたは好きで飼っているのかも知れません。でも家族はあなた同様、その珍しいペットを可愛がっているでしょうか。
生き物を飼う場合は、まず寿命も確認しましょう。特には虫類は長生きです。鳥でもフクロウの寿命は薬20年もあります。あなたが飽きてしまった、または死亡した場合、残されたペットはどうなるのでしょうか?
珍しいペットをこっそり捨てる事は犯罪です。生態系を壊す原因にもなります。飼う場合はよく考え、万が一に備えて家族の同意も得た方が無難です。
その4:珍しいペットの危険
珍しいペットを飼う場合、そのペットがどれ位まで成長するか知っていますか?野生の動物を人口で飼う場合、栄養が良すぎて思いがけず大きく育つ場合があります。
は虫類の場合、ビルマニシキヘビなどは体長8mにも成長します。こんなヘビが体に巻き付いたら、人間は簡単に死亡してしまうでしょう。
飼う環境にも特に注意が必要です。万が一逃げ出した場合も想定して、噛まれた場合、怒らせた場合とシュミレーションしておいた方が良いでしょう。
その5:珍しいペットが怪我や病気になった時
珍しいペットを飼った場合、そのペットに詳しくて怪我や病気に対応してくれる病院探しは必須です。全国にここの病院のみ、など、かなり病院は限られてしまうかも知れません。
珍しいペットは手に入れる前に、まず何か合った時に診察してくれる病院が近くにあるか、確認しておくと良いでしょう。なかった場合は、保健所で聞いてみても良いかもしれません。動物園やネットで検索してみても良いでしょう。
その6:珍しいペットを繁殖させる場合
珍しいペットの場合、もし繁殖させても、誰かにあげる訳にはいかないかもしれません。昆虫やは虫類は一度に沢山産まれる場合があります。
責任が取れないのなら、無闇に繁殖させない方が無難です。また、環境省の法案提出を受け、2005年6月より特定外来生物による、生態系等に係る被害の防止に関する法律が制定されました。通称「外来生物法」または「特定外来生物被害防止法」と呼ばれています。
これにあてはまる動物の、逃がす、放す、捨てる、譲渡、販売といった行為は禁止されています。
その7:珍しいペットの購入方法
海外のサイトで、実物を見ないで珍しいペットを購入した場合、それが日本の税関にひっかからないかどうか確認する必要があります。
また、空輸されてくる場合、途中で死亡してしまう危険もあります。ペットを海外の業者から購入する場合は、そういった場合の補償や保険の取り決めをしておく事が必要です。高い値段を出して買ったのに、ちゃんと手元に届かなかった、というトラブルはよく聞きます。
詐欺に遭う危険もありますから、怪しげな海外サイトからの購入にはよく注意して下さい。
いかがですか。珍しいペットを手に入れる場合は、手放す可能性も考えて購入した方が良いでしょう。あなたが飼えなくなった時、そのペットを喜んで引き受けてくれる人はいるのでしょうか?
病気になった時、高額な医療費がかかる場合もあります。一時的な欲望で、生き物を購入するのは考えものです。リスクもよ〜く考えて、万が一の事も頭に入れておきましょう。逃げ出したり、思いがけない鳴き声が、近所の迷惑になる可能性もあります。
どうか責任を持てる人のみ、飼って下さいね。
まとめ
珍しいペットを手に入れるために知っておく7つのことその1:珍しいペットの病原菌の有無
その2:珍しいペットの入手経路
その3:珍しいペットの寿命
その4:珍しいペットの危険
その5:珍しいペットが怪我や病気になった時
その6:珍しいペットを繁殖させる場合
その7:珍しいペットの購入方法