しつけ。仔犬の時はただただ可愛いので、しつけなんかどうでもいいや。と思っている人も多いかもしれませんね。しかし仔犬期だからこそしつけをしておくことが大切なのを知っていますか?
ただただ可愛いとほうっておくと、無駄吠えや噛み癖がついて取り返しのつかないことになる可能性もあります。
これから子犬を飼おうと考えている方は、ぜひきちんとしつけをして愛犬との楽しい生活を送りましょう。子犬のしつけは最初さえ上手くいけば、これからの愛犬との生活がとっても楽しくて有意義なものとなります。
ではしつけで気を付けた方がいいことを7つあげていきましょう。
仔犬のしつけで気を付けてほしい
7つのポイント
しつけ失敗予備軍にならないようにしよう
ケース1 散歩中はグイグイ引っ張られてどちらが飼い主なのか分からない子犬
ケース2 食事をもらう時など都合の良い時だけしか言うことを聞いてくれない子犬
ケース3 わがままを通すための要求吠えが多くてほとんど制止が利かない子犬
ケース4 爪切り、歯磨きといった愛犬のお手入れは抵抗してさせてくれない子犬
ケース5 家族に対しても何かと攻撃的(反抗的)な態度を見せる子犬 しつけ
これらに当てはまる覚えがありますか?一つでも当てはまったかたは他にも当てはまる可能性があります。しつけが失敗してしまう可能性がありますので、気を付けましょう。
主従関係は最初の接し方ですべてが決まる
“最初の接し方”の“最初”とは子犬を迎える当日に飼い主さんと子犬が対面したまさにその瞬間から始まり、おおよそ最初の1ヶ月間の接し方でこれから10数年間続く愛犬との関係が決まると考えてください。
実際にカワイイ子犬を目の前にするとつい誘惑に負けて「最初はたくさん甘えさせてあげて、しつけはもうしばらく経ってからにしよう…」なんて考えてしまいがちですが、この考えこそが“失敗”の始まり。
最初の一か月は一切なにもしないことが重要です。
子犬を人間扱いせずに、あくまでもペットとして扱うこと。これを肝に銘じておいてください。
夜鳴きをしてもぐっと我慢
初日からほとんど鳴かない子、目が覚める度にクンクン鳴く子、眠いのを我慢して力いっぱい鳴く子など程度はさまざまですが、ほとんどの子は大抵2~3日も経てば夜鳴きが治まります。
最初は可哀相かもしれませんが、夜鳴きをしても子犬のそばに行ってあげたい気持ちをグッとこらえて早く新しい環境に慣れてくれるのを待ちましょう。
鳴けば誰かが来てくれるというループに入らないためです。
多くの飼い主さんがしつけで失敗する原因は、こういった小さな積み重ねが出来ていないことが原因です。
犬のアイコンタクトのしつけをしよう
してほしい行動とごほうび、してほしくない行動とおしおきを結びつけるのがしつけの基本です。
犬をある特定の行動に対して積極的にさせるためには、何らかのごぼうびを与える必要があります。
おやつ・おもちゃ・なでるが基本的なご褒美
なでるときは軽く「よーし」や「いいこ」や「グッド」などのほめ言葉を決めておき、その言葉と同時に軽く一回なでてあげます。あまり激しく撫で回してしまうのは望ましくありません。
そっぽを向いている犬とアイコンタクトするのは難しいですがこのトレーニングによって「飼い主とアイコンタクトする=いいことがある」という結びつきが強化されます。
名前を呼ばれたらすぐに飼い主とアイコンタクトをとることをできるようにしましょう。
指示語は統一しましょう
犬のトイレを促すには指示語が必要です。この指示語を統一しないと犬は混乱します。一家の中でお父さんは「といれ!」、お母さんは「おしっこよ!」、息子は「便所!」、娘は「ちっち!」だったら犬は大混乱
指示語の候補としては、犬が聞き取りやすい「ちっち」「ぴっぴ」などがあります。ご家族で相談して統一してください。
犬が用を足す所定のトイレを決めましょう。場所は必ず統一しましょう。室内犬の場合は、やや広めのサークルにペットシーツをしいたものが良いでしょう。
トイレに合わせて指示語を聞かせるようにしてください。
うまくできたらごほうびを与えましょう。
ダメのしつけをしよう
犬にダメという際は低い声で、ダメという言葉で号令を変化させない、どんな時でもだめな事はダメとしつける。また、いくらとんでもないダメな事をしても体罰はしない、ダメのしつけの際には絶対に犬の名前を呼ばない。
そして、ダメがきちんとできて反省しているようであればたくさん褒めてあげる。この基本さえ守れば犬のダメのしつけは簡単にできます。
また、トイレの失敗のようにダメといってはいけない場面もありますので、『その犬の行動が本当にダメのしつけにあたるのか』という事を考え状況を判断しながら『ダメ』のしつけをするようにしましょう。
散歩にいくためにしておくしつけ
犬との散歩では『まて』『おすわり』そして『人間よりも先に歩かない』というしつけが必要になります。『マテ』『オスワリ』では道路に飛び出さないように、また人とすれ違う際に犬を待機させるために必要なしつけとなります。
『人間よりも先に歩かない』という事は、犬が急に道路などに飛び出すのを制しやすいように、という意味と犬を先に歩かせてリーダーシップをとらせないようにという意味があります。
犬のしつけの『まて』は絶対に教えておきたいしつけとなります。まて、を犬にしつける時につかう餌は、うまくできた時のご褒美、という事にして餌の使いどころを間違えないように注意してください。
いたずらやかみ癖をなおそう
子犬はかじることがお仕事です。しかし何をかじってもいいか、何をかじってはいけないかは初めはわかりません。かじることができるもの、かじると楽しいものはかじってしまいます。
子犬にまず教えたいことは、「何をすればいいいか」ということ。かじられては困るものは片づけて、かじって良いおもちゃを子犬に与え、そのおもちゃをかじっているときに褒めるようにします。
かじって良いおもちゃは飲み込めないようなものを選びましょう。かじるきっかけを作るために、おもちゃをドッグフードの袋に半日漬け込んでおくのも有効です。
「ダメ!」を教えるのはまず「何をしていいか」を教えてから。そうしないと子犬はいつまでたっても何で叱られたかを理解することができません。
肥満にならないように気を付けよう
子犬はついつい可愛くて美味しいものを沢山あげたくなってしまいます。子犬も人間と同じで、太りすぎによって関節や心臓に負担をかけたり、熱射病にかかりやすくなったりと、健康に様々な弊害を起こします。
肥満は飼い主がきちんと注意を払えば予防できます。特に間食には注意しましょう。人がお菓子を食べているときに、ほんの少しだから・・・とお菓子をあげてしまったり、犬のおやつを与えてはいませんか?
しつけに食べ物を使う場合は、その分を普段の食事から差し引くようにしてください。また1回分のごほうびは小さくてかまいません。大量のごほうびを1回もらうより、小さなごほうびを何度も飼い主からもらうほうが犬にとってはうれしいのです。
いかがでしたか。まずは主従関係を構築しましょう。これらは多頭飼いをしている場合でも同じです。後からきた子の方があきらかに若くて力があり、先にいた子が年老いてるなどではないかぎり、普通は先に飼っている子を優先します。
えさをあげる順番も、声をかけたり、抱いてあげたり、遊んであげたりするのもです。リーダーである人間が先住の子をたててあげることで、あとからきた子も先住の子を先輩とみなし、遠慮をするようになるので、うまくいくはずです。
愛犬と良い関係を作るために子犬の時期からしつけを行っていきましょう。
まとめ
仔犬のしつけで気を付けてほしい7つのポイント・しつけ失敗予備軍にならないようにしよう
・主従関係は最初の接し方ですべてが決まる
・夜鳴きをしてもぐっと我慢
・犬のアイコンタクトのしつけをしよう
・指示語は統一しましょう
・散歩にいくためにしておくしつけ
・いたずらやかみ癖をなおそう