ネコを飼いたいと思ったとき、どこからお迎えするかは大切な問題になります。飼うことを夢見て、ネットで情報を探す方もいるでしょう。ミックス種ではなく、血統種にこだわりたい、という思いが出てきたりもしますよね。
そのなかには「里親」という選択肢も出てくることと思います。人気の血統種、マンチカンも里親募集に出てくることがあります。里親としてマンチカンをお迎えする場合、ペットショップで購入するのとは少々勝手が違ってきます。
自分だけのマンチカンに里親として出会ったときに、どのようなことが必要か、知っておきましょう。
マンチカンの里親になるために
知っておきたい7つの事
飼育環境を整えられるようにしておこう
一般的に里親としてマンチカンを受け入れる場合、あなたが安心して猫を任せられるヒトかどうか、譲渡元から審査があります。
受け入れ態勢が整っているかどうかは、審査の基本的なものですので、運命のマンチカンを見つけてから身辺整理をしたのでは遅いです。
自宅は猫を飼ってもいい環境か。同居人がいたら了承は得ているか。長期で留守になることが多くはないか、など、改めて整理しておきましょう。
経済的余裕がないときはやめておこう
里親は無償譲渡がほとんどですので、「お金をかけずにマンチカンが手に入る!」という感覚の方もいらっしゃるかもしれません。もしそう思っていたら、まずその考えを捨てましょう。
個体そのものは無償かもしれませんが、受け渡し前にかかったワクチン代などかかった医療費の費用負担が大体かかります。
もちろん最初だけでなく、飼育中に病気になったりしたら獣医にかかる必要がでてきます。ペットの診療は自分の医療費より多くかかります。懐具合が不安なときはお迎えを見送るのがいいでしょう。
譲渡の前にマンチカンの健康状態は確認しよう
どんな状態の猫でも自分が責任をもって受け入れる、という思いはみんなに必要なものではありますが、それでも受け入れ時は健康であってほしいという気持ちも、もちろんあるかと思います。
元気に動き回っていても、検査をしたら病気がみつかった、ということもままあります。しかし病気によっては、長い期間発病しないままのものもあります。
この検査までは譲渡元が行っていることがほとんどですので、個体の状態はしっかり確認しておきましょう。
譲渡元との相性も大切にしよう
かわいい猫を譲渡してくれる譲渡元を選別するのも大切です。どんな状態で普段猫を管理しているのか、あなたも相手を審査する必要があります。
きちんとした譲渡条件や譲渡契約を提示して来ない場合、後に不当な返却要請を出してくることもあります。無理やり猫を押し付けてくるようなところもあります。
どうせなら譲渡してくれた方に、猫元気ですよ、とたまに写真を送ったりできるような、良い関係が築けるほうがいいですよね。
お試し期間は必ず設けよう
トライアル飼育と呼ばれる、仮譲渡は行ったほうが良いでしょう。あなたと猫の相性をみるのはもちろん、猫の性格も見ることができます。
また、自分に猫アレルギーがないと思っていても、猫によっては症状が出ることもあります。長く一緒にいることになるので、体に合うかどうか(合わなかったらアレルギーを克服するための覚悟をもてるかどうか)、試しておくのがベターです。
先住猫がいる場合も、相性チェックのために顔を合わせておくとよいでしょう。
マンチカンの状態は細かくチェックしよう
あなたが気にいったマンチカンが、どんな状況で里親募集されているのかは、募集先に確認すればわかることです。その全てが「暖かい環境で生まれてやむなく手放される」わけではないことも、想像がつくことです。
野良の保護の場合、ヒトに懐きづらいことがあります。虐待を受けていた過去を持っている場合も、ヒトを信用してくれるまで長い時間を要します。早くに母猫と別れた場合は、大きくなってから問題行動を起こすこともあります。
猫は言葉を話せませんので、その行動や状態をよく見てあげることが必要です。
終生飼育の覚悟を持とう
生き物を飼うにあたって当然のことですが、一度お迎えしたら最期まで面倒を見るということを忘れずにいてください。
愛玩動物として飼育される猫は、あなたなしでは生きていけないのです。毎日のごはんも、お水を飲むのも、具合が悪くなっても猫は自分で病院にはいけません。
子猫時代はかわいいですが、成猫になってから、そして老いてからの時間のほうが長いです。飼育途中でトラブルが起こったとしても、幸せに命を全うさせてあげる、という気持ちのもとで、対応していくことを忘れないでください。
いかがでしたでしょうか。里親募集の場合、元の個人や団体がそれぞれに譲渡条件を定めています。それらの内容は「なんでこんな当たり前のこと」というものや、単身者には厳しいものだったりもします。
しかしそれも、虐待目的で受け入れを申し出るなど、悪質な里親を見極めるためでもあるのです。ペットショップでの購入の場合、個体を手に入れるためにある程度のお金を払うというハードルがありますので、犯罪率は低いのかもしれません。
マンチカンを里親として受け入れたいと思っても、血統種の募集はミックスよりも数が少ないですし、譲渡条件も厳しいかもしれません。しかし出会いは運命です。ビビッときたマンチカンがいたら、自分の状態を整えてから熱意を持って交渉してみてくださいね。
まとめ
マンチカンの里親になるために知っておきたい7つの事・飼育環境を整えられるようにしておこう
・経済的余裕がないときはやめておこう
・譲渡の前にマンチカンの健康状態は確認しよう
・譲渡元との相性も大切にしよう
・お試し期間は必ず設けよう
・マンチカンの状態は細かくチェックしよう
・終生飼育の覚悟を持とう