人間よりは遥かに短いはずの、ハムスターの寿命。あの小さな身体で一生懸命生きているのですから、やはり短命なのは仕方のないですよね。
そんなハムスターの寿命は、一体どれくらいかご存知でしょうか。2年生きれば長い方だと言われたり、5年は生きるという説もあったり、どうもハッキリしないところがありますよね。このように、ハムスターの寿命には諸説あるために、実際にハムスターを飼おうとしている人の目安にはならないことが多いです。
ですが、かわいがっているペットとあとどれくらい一緒にいられるのか、その期間をなるべく伸ばすにはどうすれば良いのかを知れば、ハムスターの寿命についてわかってくることがあるはずです。今回は、ハムスターの寿命と、それに関連した知識についてお伝えします。
ハムスターの寿命を知る方法とは
ハムスターの寿命は大体2~3年と言われている
ハムスターの平均寿命はおよそ2~3年ほどと言われています。ハムスターの1年は人間に換算すると25年くらいのため、2年なら50歳、3年なら75歳相当生きたことになります。人間が50年しか生きられないというと短く感じますが、今、人間が80歳、90歳まで生きているのは医療の進歩によるもので、昔は、50年くらいで亡くなるのは珍しくありませんでした。
ハムスターの処置ができる動物病院は今でも少ないため、医療の力が及ばない世界で生きているのも同然と考えれば、50歳くらいで死んでしまうのもおかしくありません。
ギネス記録は4年半
では、長生きしたハムスターの例には、一体どんなものがあるのでしょうか。ギネスブックに記録されているものでは、イギリスで飼育されていたハムスターの4年半が最長のようです。ですが、公式でないものを探すと、5年や6年以上生きたというケースもたくさんあります。
これらの長生きハムスターの例に共通するのは、種類や環境などではなく、大事に育ててあげたということです。つまり、飼い始めた時からハムスターに愛情をたっぷり注いであげれば、その想いが通じて寿命が延びると考えても良さそうですね。
ハムスターの寿命は個体差が激しい
残念ながら、飼い主がどれだけ愛情を注いでも、早世するハムスターは少なくありません。先ほどお話ししたような長く生きるハムスターと、短命なハムスターとの違いは、個体差としか言いようが無いのが現実です。
また、遺伝的な要素も大きく関わり、同じお母さんから生まれた兄弟が、みんな早くして悪性腫瘍により死んでしまったというケースがあります。これは、遺伝的な体質が寿命を大きく左右するという良い例と言えるでしょう。ですから、飼ったハムスターが皆短命だとしても、飼い主の責任とは言い切れないのです。
長生きさせるなら短頭飼いしよう
飼い方の工夫次第でハムスターの寿命をなるべく長くすることは、不可能ではありません。まず、ハムスターは単独行動する習性がある動物なので、短頭飼いすることをおすすめします。
種類によっては複数で飼っても問題ないハムスターも存在しますが、これはあくまで「複数でも飼える」というだけで、それが推奨されているわけではありません。一匹で過ごすのが当たり前のハムスターにしてみれば、他者の存在はストレスになる可能性の方が高いのです。
病気をさせない生活をさせよう
もう一つ、ハムスターの寿命を長くする方法としては、病気にならないように気を付けるということが挙げられます。これはどんな動物を飼うにしても当たり前のことですが、特にハムスターの場合は、病気になった時の処置ができる動物病院が少ないため、飼い主が病気に気付いてもどうすることもできない場合が多いからです。
ハムスターを病気から守るには、ストレスを溜めさせないためには多頭飼いや大きな音、温度の急激な変化などを避け、水飲み場や餌箱、寝床などの清潔を保ち、人間の食べ物などを与えず、ハムスター用のフードを与えるようにしましょう。
いかがでしたか。ハムスターの平均的な寿命と、それをなるべく延ばすために必要なことなどをお話ししました。
ハムスターの寿命は、種類によって大幅に変わることは無く、同じ種類でも2年でこの世を去ってしまう個体もいれば、5年も生きる個体もいるほどばらつきがあります。そして、どれだけ生きるかはその個体の体質に依存する部分が大きいため、飼い始めの段階では、あとどれくらい一緒にいられるかわからないのです。
ここでお伝えしたような注意点を守れば少しは長生きさせてあげられますが、それでも、ハムスターとの早いお別れを100%阻止できるわけではありません。ハムスターを飼うなら、早くて2年くらいで別れが来ると覚悟したうえで飼育することをおすすめします。
まとめ
ハムスターの寿命は・平均で大体2~3年
・ギネス記録は4年半
・ハムスターの寿命は個体差が激しい
・短頭飼いすると伸ばせる可能性がある
・病気をさせない生活がより長生きさせるコツ