子犬を飼うということは、犬好きの人にとってはたまらない機会なのではないでしょうか。若いうちから飼えるのであればそれだけ多くの時間を一緒に過ごすことができますし、何よりも子犬ならではの可愛らしさを堪能することができます。あどけない顔立ちや体格、やんちゃな行動には思わず微笑んでしまいますね。
でも、子犬はあくまでも犬の赤ちゃん。しつけをしようにも思い通りにいかなかったり、体調を崩しやすかったりとハプニングもたくさんあります。こうしたハプニングをしっかりと予想し、それに対する解決策を用意できていないのであれば子犬を飼うことはできません。
せっかくの新しい家族を不幸にしてしまわないよう、子犬の飼い方や飼う際の注意点を知っておく必要があります。この記事では7つのポイントについて解説していますので、参考にお使いください。
子犬を飼う前に知っておいてほしい
7つのこと
鳴き声対策
いくら頑張って鳴いても静かな猫とは違い、犬は鳴き声が目立ちやすい動物です。特に子犬の時期にはとてもよく鳴きますので、鳴き声が響いても近所に迷惑がかからないかどうかを考慮しなければなりません。近所トラブルになった挙句捨てられるのでは子犬がかわいそうだからです。
また、あまりに激しく鳴くようであればゲージの上に布をかけてください。ゲージ内が暗くなり人間が構ってもらえなくなると、たいていは静かにしてくれるようになります。
トイレトレーニング
犬を飼う上である意味で一番困るのがトイレトレーニングです。子犬の中には譲渡されたり売られたりする前にトイレトレーニングを済ませている子もいますが、そうでない場合は飼い主が自分でしつけなければなりません。
さて、子犬を飼ったり引き取ったりしてきたらその日からトイレトレーニングを始めていきます。子犬用のゲージを用意し、板などで2つに仕切りましょう。このとき、片方が若干狭くなるように仕切るのがポイントです。
この2つに仕切ったゲージの中で1週間生活させ、子犬がどちらでトイレをするか観察してください。ほとんどは広い方でトイレをするようになりますので、もう片方の狭い方を食事・睡眠の場として確保してあげましょう。
良いリーダーとなること
犬は飼い主にとって大変従順になることのできる動物ですが、それにはまずこちらがリーダーシップを示してあげる必要があります。それができないと、犬が「自分に主導権がある」と考えるようになってしまい、非常に危険です。
犬にとっての良いリーダーになるためには、常に一貫性のある指示を出す必要があります。命令はいつも同じ言葉で行い、また行動にも一貫性を持つようにしてください。矛盾があると犬の方で混乱してしまうためです。
子犬に運動をさせるには
子犬の体の成長のためには運動が必要不可欠。しかし、まだしつけのなっていない子犬を自由気ままに運動させてしまうとかえって害になることあり、少々危険です。
獣医さんなどに相談したうえで運動量を決めたら、それ以上の運動は避けるようにしましょう。ゲージの中でジタバタと暴れ回っても反応しないようにしてください。あまりに子犬の言い分を聞いてしまうとその後のしつけに苦労することになるからです。
無駄噛みをやめさせるには
犬の歯はとても発達しているため、噛まれるととても痛いですよね。まだ小さな子犬に噛みつかれても痛みを感じるのですから、必要以上の噛み癖は今のうちにやめさせなければなりません。
遊んでいるときに痛みを感じるほどの強さで噛んできたら大声を上げて不快感を示し、しばらくは子犬を放置しておきましょう。そうすると「大声を出した後構ってくれなくなった、いけないことをしたんだな」と理解し、次からは加減して噛むようになってくれます。
子犬の名付け方
子犬の名前を付けるときに特に注意したいのは、始まりの音と長さです。「い」の音で始まる名前を付けられた犬は攻撃的になりやすいので、こうした名前は避けた方が良いでしょう。また、屋外にいてもわかりやすいような短くはっきりとした名前が好ましいと言われています。
予防接種などを済ませる
子犬のうちはまだ体が弱いため、いろいろな病気にかかりがちです。また、放置していると大病に発展することもあります。異変を感じたらすぐに動物病院を受診し、適切な処置やワクチン接種などをしてもらうことが大切です。
子犬をこれから飼うときに気を付けたい7つのポイント、いかがでしたか。
まずは何と言っても鳴き声対策。自分だけではなく近所の人々にとっても迷惑にならないように考えなければなりません。これを怠るとせっかくの愛犬を手放すことにもなりかねないからです。
また、トイレトレーニングをしっかりと教え、無駄噛みをしないようなしつけも大切。こうしたしつけを行うには飼い主が良いリーダーでなければなりませんので、しつけや指示の内容には一貫性を持つようにしましょう。子犬の言いなりになると、後々人間と犬の両方が困ることになります。
さらに、名前によって子犬の性格が大きく変わることもあるので要注意です。「い」の音で始まる名前やあまりに長い名前は避けるようにしてください。
■まとめ■
子犬を我が家に迎え入れる前に読んでおきたい注意事項とは?・ご近所対策もしっかりと
・子犬のトイレトレーニングを行うには
・犬にとって良いリーダーであるためには
・運動は決められた量を行うこと
・無駄な噛み癖をやめさせるには
・愛犬の性格に悪影響を与えない名付け方
・健康診断や予防接種はまめに行おう