シャム猫は、ほっそりとした体格とシルバーに輝く美しい毛並み、顔や手足の先を彩るダークブラウンのシールポイント、そして澄んだブルーの瞳が魅力的な猫です。そのエレガントなたたずまいには手堅い人気と定評があり、原産国であるタイでは至宝として愛されてきました。
さて、他の種類の猫ちゃんと同じように、シャムの猫にもシャム猫ならではの「飼い方」というものが存在しています。優雅で落ち着いたイメージが強いことからクールで大人しい性格と思われがちですが、実際の性格とは大きな隔たりがあるようです。
では、シャム猫の本当の性格とはいったい何でしょうか。シャム猫の性格や特徴に合わせ、どのような飼い方をすれば良いのかを解説しています。
シャム猫を飼おうと決めたら
知っておきたい7つのこと
シャム猫は甘えん坊?
スレンダーな体と優雅なたたずまいから「クールで落ち着いている」と思われがちなシャム猫ちゃん。しかし、獣医さんや実際にシャム猫を飼ったことのある人は「シャム猫は甘えん坊で目立ちたがり屋」と口を揃えて言っています。
もちろん猫それぞれの性格というものはありますが、全体的には人間が好きで好奇心も旺盛であるとされている猫種です。どちらかというと我がままなところもあるのが特徴的と言われています。大きな声でよく鳴く猫としても有名です。
そのため、クールに見えるからといってシャム猫とのコミュニケーションを怠ってはいけません。名前を呼んであげたり、スキンシップをしてあげたりして愛するシャム猫ちゃんとの関係をより深めてください。きっと愛情豊かな素晴らしいパートナーに成長してくれます。
食べ過ぎに注意
シャム猫の魅力と言えばそのほっそりとした体つきです。元々はふっくらとした体格が特徴的だったようですが、品種改良が落ち着いた今ではスレンダーなスタイルが健康的となっています。
そのため、シャム猫の食事量は全体的に少なめです。あまりにご飯を欲しがるシャム猫は少ないですし、またあげ過ぎても肥満の原因になってしまいます。おやつなどの量も考慮しつつ、猫ちゃんが毎日どのくらい食べるかをじっくり観察してからご飯の量を決めてあげましょう。
たくさん運動させる
シャム猫ならではの美しいスタイルをキープするには適度な運動が欠かせません。また、シャム猫は元々好奇心旺盛な性格をしているので、おもちゃで遊ぶのも大好きです。
ぜひ、シャム猫ちゃんが気に入るおもちゃを何種類か用意し、「遊びたい」と要求してきたときにはたくさん遊んであげてください。愛猫とのコミュニケーション強化にも非常に効果的なのでおすすめです。
また、シャム猫をお留守番させるときには一人遊びができるようなおもちゃも用意してあげましょう。加えて、走るのが大好きなシャム猫は狭い部屋に閉じ込められるのを嫌いますので、できれば広い部屋でお留守番させてあげてください。
室温に気を付ける
原産国がタイ、南国生まれの猫であるシャム猫の体毛は短めです。そのため、寒い環境にはあまり慣れていません。
特に日本の秋や冬の寒さには弱いと言われています。風邪など病気を予防するためにも、またストレスを軽減するためにも、肌寒くなってきたりシャム猫が寒そうにしているそぶりを見せ始めたりしたら、室温を調整して暖かめにキープしてあげるようにしてください。
それが難しいなら、猫用のホットカーペットや毛布などを用意し、シャム猫ちゃんが必要なときに暖を取れるような環境を整えてあげましょう。たまには膝に乗せてお昼寝させてあげるのもグッドです。
ブラッシングやシャンプーの頻度
シャム猫は基本的に短毛種の猫ですので、頻繁なブラッシングやシャンプーは必要ではありません。ブラッシングは1週間に二、三回程度、シャンプーは月に一回で十分です。抜け毛も少ないので、その点ではあまり手のかからない猫種だと言えるでしょう。
ただ、シャム猫らしいシルバーの被毛を美しく保ちたかったら、一日に一回くらいブラッシングしてあげてください。ブラッシングが好きな子ならコミュニケーションアップにもつながるのでおすすめです。
シャム猫の性格と正しい飼い方まとめ、いかがだったでしょうか。
大人びた雰囲気が特徴的なシャム猫ですが、実際には甘えたがりで遊ぶのが大好きな活発な猫ちゃんであることが分かりました。普通なら見た目なクールな猫ちゃんは性格もクールなことが多いので、優雅なスタイルなのに人懐っこいシャム猫はまさにエンジェルですよね。
しかし、だからこそ気をつけてあげたいこともたくさんあります。たくさん遊んでコミュニケーションを取ったり、食べ過ぎや室温に注意をしたり、ブラッシングやシャンプーの頻度を工夫したりとすべきことは多いです。
でも、本当にシャム猫が好きならこうしたルーティンも絶対に乗り越えられます。ぜひシャム猫ちゃんに誠心誠意の姿勢で接し、最高のパートナーになってあげましょう!
■まとめ■
シャム猫を正しく飼うために知っておきたい5つのポイントとは?・「実はクールではない?」シャム猫は甘えん坊
・食べ過ぎに注意して体型キープ
・たくさん遊んで運動量とコミュニケーションをキープ
・寒がりなシャム猫を飼うときは室温に注意して
・ブラッシングやシャンプーは少なめでOK