猫って、急に噛むことがありますよね。何か明確な理由があるならまだしも、なぜ噛まれたかわからない場合は、噛まれた側は茫然とするしかありません。猫を飼っている人なら、誰もが一度はそんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。
でも、猫は意味も無く他者を噛むことは無く、ちゃんと理由があるのです。この、猫が人を噛む理由について知っておきたいと思いませんか?これを知っておけば、もしも急に猫に噛まれたときに納得できますし、次に同じ理由で噛まれるのを避けることもできます。
猫が噛む理由は、機嫌が悪いとか相手が嫌いだということだけではありません。他にも様々な原因があるのです。そこで、猫が噛む理由と対処法についてお伝えします。
猫が噛む理由と
その5つの対処法
本気で嫌なことをされると噛む
猫が噛む理由として、噛まれた人が一番に思いつくのが「本気で怒らせたかな?」ということですよね。子供や空気を読めない大人などに執拗に構われたり、イタズラをされたりしたら、どんな猫でも攻撃したくなります。
猫を普段から飼っている人なら当然嫌がることはしないでしょうが、加減を知らない子供や、猫の性格を理解していない人が嫌がることをしようとしたら、「噛まれるからやめた方がいいよ」と、さり気なく止めてあげましょう。相手が人でも、動物でも、嫌がることはしないというのが共同生活の基本です。
幼い頃の噛み癖が治らないこともある
猫は、生まれてしばらくは兄弟猫と一緒に過ごし、じゃれ合ったり喧嘩したりしながら、噛んだり攻撃したりする時の力加減を覚えて行きます。ですが、幼いころから兄弟と引き離されたりすると、その力加減を覚えないまま育ってしまって、ちょっとしたことでもすぐに噛む猫に成長してしまいます。
こんな猫は、ちょっとしたことで相手を力一杯噛むようになるため、しつけてあげる必要があります。猫を飼う側にしても、何をしても噛まれるようでは一緒に暮らしにくいですよね。
ですが、しつけと称して暴力をふるうのは良くありません。強めの声で「こらっ!」と叱る程度でも、猫はびっくりしてその行動がいけないことだと理解してくれます。
撫でられるのが気持ちよくて甘噛みする
気持ちよさそうに撫でられていたのに、急に猫がガブリと噛むことも、よくありますよね。これがどんな理由なのかというと、それは「気持ちよすぎて行き場の無い気持ちを表現している行動」のようです。つまり、撫でてくれている人に対する、愛情表現の一つと捉えると良いでしょう。
ですが、撫でるたびに噛まれては手がボロボロになってしまう……と心配なら、噛まれたときに無視して反応しないようにするか(悪いことをしているわけではないので、大声で叱るのはいけません)、噛まれる寸前のタイミングを見極めて、撫でるのをやめることをおすすめします。
撫でられたくなくて噛むこともある
先ほど、撫でられるのが気持ちよくて噛むことがあるというお話をしましたが、その逆もあり得ます。猫の機嫌によっては、撫でられるのが鬱陶しくて噛むこともあるのです。これは、嫌がらせをされて噛むのと同じ理由なので、対処法としては、撫でるのをやめるしかありません。
猫は気まぐれな動物ですから、噛む理由もその時々で変わります。長く一緒にいると、どんな時に撫でで欲しくて、どんな時に撫でられたくないかがわかってくるはずですから、その見極めができるようになりましょう。
ストレスが溜まっていることも考えられる
猫がいつも何かを噛むとか、ちょっとしたことで攻撃してくる場合は、慢性的にストレスが溜まっているという理由が考えられます。この状態の猫は、精神状態が良くないだけではなく、健康にも害が及ぶ可能性があるため、早急にストレス源を排除してあげる必要があります。
猫は繊細なので、少々のことでストレスを溜めやすいです。そして、そのストレスのせいで消化器などにダメージが加わり、病気になってしまうこともあるのです。猫が噛むときに理由が思い当たらない場合、自分のストレスを訴えていると解釈して、ストレス解消に努めてあげましょう。
いかがでしたでしょうか。猫が噛む理由とその対処法についてのお話でした。
このように、猫が噛むときは、本気で怒っているだけではなく、愛情表現ということもあるのです。そして、理由も無いのに噛む場合は、ストレスのはけ口としての八つ当たりという可能性も考えられます。
しかし、本気噛みでも甘噛みでも、どんな理由であっても、飼い主にとっては噛まれるととても痛いものですから、できれば噛むのをやめて欲しいと思ってしまいますよね。自分の身を守るための攻撃行動ならまだしも、小さい頃からの癖である無駄噛みまで大人しく受け止めていては、飼い主の身が持たなくなってしまいます。そんな時は、遠慮なく「噛むことはいけないことだ」としつけるようにしましょう。
まとめ
猫が噛む理由と対処法は
・本気で嫌なことをされると噛むので、嫌がることをしない
・幼い頃の噛み癖が治らない場合は、しっかりしつける
・撫でられるのが気持ちよくて甘噛みすることがあるので、寸前で止める
・撫でられたくなくて噛む場合は、撫でるのをやめる
・ストレスが溜まっていても噛むので、ストレス解消に努める