短毛種でセレブな印象の猫といえば、シャム猫が思い浮かびます。このシャム猫は、日本に限らず世界中で愛されている猫ですが、その性格や飼い方は、どうなのでしょうか。
顔立ちだけ見るととても気難しげに見えるシャム猫ですが、実際の性格は、気難しかったり、扱いにくいだけではありません。意外と人懐っこいところがあったり、活発に動き回るのが好きだったりなど、たくさんの魅力で溢れんばかりの内面を持っています。
また、シャム猫は、飼いやすさの方はどうでしょうか。新しい猫種ではないためあまり注目されないシャム猫ですが、この機会に、性格や飼い方を知っておくのも良いかもしれません。今回は、そんなシャム猫の魅力についてお伝えします。
シャム猫の性格と
飼い方についてまとめました☆
シャム猫はタイ出身の高貴な血統
シャム猫の性格や飼い方についてご説明する前に、その出身地や世界に広がった理由についてお話しします。「シャム(タイ王国の昔の呼び名)」と付くことからわかる通り、シャム猫はタイが原産の猫種です。しかも、その高貴な見た目に違わず、その昔はタイの王族しか飼うことを許されていなかったほどのセレブ猫だというから、驚きですね。
それがイギリスの総領事を務めていた人物に譲渡されたことからヨーロッパに広がり、そこから世界中で人気を博すようになったのです。
シャム猫のあのセレブ感は、そんな出自から来るものなのかもしれませんね。
気位が高く、わがままなところがある
まず、シャム猫の性格的な特徴として挙げられるのが、その見た目の印象の通り、気難しくて気位が高いところがあるということです。警戒心も強く、簡単に人に心を許したりしないため、初心者にはやや飼いにくい性格の猫種に分類されます。また、一度心を許した相手にもわがままに振る舞い、自己中心的な表情を見せることが多いです。
しかし、そんなシャム猫の性格を「いかにも猫らしい性格」と言って好む人も少なくありません。
また、その気位の高さは人間に対してのみ発揮されるものではありません。相手が猫の場合も、あまりなじまず、警戒を解かないという一匹狼な態度を見せることが多いようです。
行動面では、活発で遊び好き
シャム猫は短毛種でしなやかなボディを持っているのが特徴ですが、その身体つきから想像できるように、大変活発で遊ぶことが大好きな性格をしています。また、先ほど説明した気位が高い反面、積極的に人と関わろうとする好奇心の強さや、人に遊んでもらうと喜ぶという愛らしい面があります。
またシャム猫は、心を許した相手には思い切り甘え、構ってくれなければ自分からすり寄ってきたり、飼い主の作業を邪魔して目を引こうとするなどの行動が見られます。
この「ツンデレ」な感じが、猫好きにはたまらないのでしょう。
短毛種のため、お手入れは簡単
シャム猫の性格のお話の次は、飼い方についてです。まず特筆すべきポイントとして、お手入れの手軽さがあります。ご覧のとおりシャム猫は短毛種のため、ブラッシングを頻繁に行う必要が無いのです。そして、抜け毛によって部屋が汚れないこともありがたいですね。また、シャム猫はもともと食が細い子が多いようで、食べ過ぎによって肥満になることが少ないと言われています。
そのため、飼い主側が食べ過ぎないように気を付ける必要がありません。
寿命が短く、病気や怪我に気を付ける必要がある
ただ、シャム猫の寿命は10年~13年と、他の猫種よりも短めのため、一緒にいられる時間が短いという特徴もあります。また、腎臓病にかかりやすい猫種で、そのリスクは他の猫種の二倍になるとも言われています。
そのため、腎臓病になりやすい年齢になったら、注意深く様子を見てあげるようにしましょう。そして、シャム猫はその活発な性格から運動量が多くなるため、必然的に怪我のリスクも上昇してしまいます。
このように、病気と怪我の予防を怠ることができないということも、シャム猫を飼う際の注意点と言えるでしょう。
いかがでしたか。シャム猫の性格や飼育についてのポイントなどをご説明しました。シャム猫は昔から人気のある猫種のため、飼ったことがある、あるいは知り合いが飼っていたなど、身近に存在したことがあるという人も少なくないでしょう。
また野良猫にも、シャム猫の遺伝子を持つ外見の子をよく見かけるという意見もあります。
本文でお話しした通り、シャム猫はどちらかと言えば気難しい性格で、体質的にも飼いやすい猫種とは言えません。それでも廃れることなく現在まで愛されているのは、その高貴な外見と気位の高い性格が、飼う人を魅了してやまないせいと言えるでしょう。あなたも、難易度高めの猫種であるシャム猫を、一度飼ってみませんか。
まとめ
シャム猫の性格と飼い方とは・シャム猫はタイ出身の高貴な血統
・気位が高く、わがままなところがある
・行動面では、活発で遊び好き
・短毛種のため、お手入れは簡単
・寿命が短く、病気や怪我に気を付ける必要がある