子猫の里親探しなら動物病院へ。その5つの理由

子猫の里親探しなら動物病院へ。その5つの理由

子猫が欲しいと思った時どの様な方法をお考えになりますか?ご自分が子猫の里親になることについてお考えになったことはありますか?子猫を我が家に迎えるならばペットショップやブリーダーさんから購入するとか知りあいから譲り受けるとか意思に基づく場合と捨て猫などを子供が拾って来てしまったなどイレギュラーな場合が一般的かもしれませんね。

しかし少し前までは犬の人気におされ気味だった猫はペットショップでもまったく扱っていなかったり、いたとしてもはじっこに申し訳程度に1、2匹なんて状況でしたが昨今の猫ブームのお陰で結構様々なタイプの子猫ちゃんを目にする機会が増えてきました。でもちょっと待って下さい!『里親』として不幸な猫ちゃんの命を救ってあげられるってご存知ですか?子猫の里親探しなら動物病院へ。その5つの理由についてお伝えします。

 


子猫の里親探しなら動物病院へ。
その5つの理由

 

動物愛護病院の里親募集のメリット

動物病院の中には動物愛護団体やボランティア団体など猫を保護する立場の方々と共に里親募集活動やノラ猫の不妊去勢推進活動を支援しているケースも多いものです。積極的に子猫の里親募集の働きかけをしている動物病院もあれば患者さんや地域の方々向けに里親を必要としている保護猫がいるお知らせを刑事している動物病院もあります。

実をいうと我が家も現在4匹の猫を飼ってはいますが二匹目の猫は捨て猫なのか迷い猫なのか雨の日、びしょ濡れになって高い木の上で動けなくなってしまったようであらん限りの声で鳴いていた猫を保護しました。しかし先住猫がいたので新しい猫の迎え入れを即決出来る状況にはありませんでした。

困った挙句に先住猫の掛かり付けの動物病院に相談してみると1週間という期限付きではありましたがその子猫を預かってくれ世話をしてくれ、更には無償で健康診断・耳ダニやノミ駆除・里親募集のチラシの作製まで協力してくれました。動物病院は勿論のこと地域のスーパーや新聞などに里親募集をかけましたが結局申し出はなくこれも何かの縁、ということで我が家の子になり元気に過ごしています。

またその後には同じ動物病院で別件の里親募集があり我が家の隣家の方にご紹介したところ縁あって里親になっていただきました。その際にも去勢手術以外のケアは全て動物病院でして下さり安心して譲り受けたということですのでそういった点では私個人の意見としても動物病院を介して子猫の里親になるのは大きな『安心』を得るという意味でとてもお勧めです。

我が家の子も隣家に引き取られた子も幸にもお家が見つかって幸せな人生を歩んではいますが現実的には居場所のない不幸な猫ちゃんは増え続け後を絶たないといいます。猫ブームの裏で地域猫・野良猫問題は深刻です。そんな猫ちゃん達を救う為には社会が無関心にならず協力することが大切なのです。

いわゆる動物愛護病院では通常の半額の料金で不妊去勢手術や治療を実施してくれて子猫の里親さんへの手厚いサポートをしてくれるケースもあります。何よりその子猫に関わってくれたことのある動物病院ですからこれから飼い主さんとなる里親さんと同等の愛情をもって子猫に接して下さる方がいるというだけで猫ちゃんにとってはとても幸せですよね。

 

野良猫の治療及び手術支援活動

動物愛護の立場にたった動物病院では動物愛護団体やボランティア団体と協力して里親募集活動・野良猫の不妊去勢推進活動を支援しているというお話は先程しましたが不幸な野良猫ちゃんを増やさないためには不妊去勢手術や病気の治療はとても重要です。それらを積極的に実施してくれる施設と里親さんの協力は必須です。

NPO法人である「犬と猫のためのライフボート」などのような不幸な犬や猫の救命を目的とする団体は保健所などの行政機関で殺処分されるはずだった犬と猫を施設に一時保護し里親さんを探すこと活動などを行っています。それらの団体にとっても専門の知識をもつ動物医療機関の存在はとても大切で附属動物病院を持つケースもあり施設の犬猫への医療や保護犬猫専門の外来診療を提供する場所もあるようです。

活動の基本は「1頭でも多く猫を助けること」です。そのために必要なことは、一人でも多くの適正飼育の出来る里親さんを見つけてあげること、そして「1頭でも不幸な子を増やさないこと」。そのために不妊手術を済ませた猫を譲渡しています。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

例えばシェルターと呼ばれる『東京キャットガーディアン』のような施設では『シェルターメディシン』という一般の動物病院とは少し違うアメリカで生まれた家族のいない動物を対象にした獣医医療という概念を持って動物達を管理する場所もあります。因みに『シェルターメディシン』とは病気の動物を健康にすることよりも健康な動物を病気にしないことに重点をおく考え方です。

様々な理由で居場所を失い命の危機に瀕した猫たちが数多く集まるシェルターに来る子たちは元気な子達ばかりではなくシェルターに収容される時点ですでに体調を崩している子も少なくはないのです。目の前の必死で生きようとする小さな命に手を差し伸べてあげるのが人間の役割なのです。どんなに力を尽くして及ばないことだってあり悲しい結末も覚悟しなければならないのが現実のようですが・・・。

そんなシェルターの最大の目的はそんな行き場を失った猫たちに新しい家族を見つけてあげることであり子猫の里親と保護猫の仲介の場になるのです。営利目的ではなくあくまでも猫の幸せを願うという理念は子猫の里親になろうと考える方達と同じなのです。

 

費用が安く済む

子猫の里親になるということは保護猫ちゃんを譲り受けるということになりますから当然のことながらペットショップやブリーダーさんのように血統書つきの猫を選んで購入するのとはわけが違います。わかりやすく言えば個体にかかるお値段はないことがほとんど。動物病院が仲介してくれる場合には病院内の施設で面倒を見てくれていることもあり健康診断やダニやノミの駆除なども済ませてくれていることも多いものです。

基本的に健康な状態が約束されているなら多少の費用負担があっても保護された時の猫の状態を把握してくれている獣医さんからのお話が聞けるのはとても安心ですよね。猫を飼うとなればワクチン接種や去勢不妊手術は飼い主さんが負担するのは当たり前のことですから・・・。それは最低限覚悟の上ですよね。純粋にしっかりした医療ケアに対する費用と考えます。

例えばシェルターから子猫を譲り受け里親となる場合、猫の条件も生後2ヶ月前後から成猫まで・健康診断や個体によってはウイルス検査済み・1回目のノミやダニや腸管寄生虫の駆除済み・1回目の3種ワクチン接種済み・去勢不妊手術済みなどとしていて子猫の里親さんとして引き取りが決まったら譲渡に関わる諸費用として原則一頭につき34,000円~44,000円負担などのようにあらかじめ決まっているケースもあります。

これら全てを里親さんご自身でやるとなるとかなり費用はかかりますから計算していただくとこれでも格安だということがお分かり頂けると思います。ペットショップやブリーダーさんからの購入も込みの金額の場合もありますがかなりその金額には幅もありますし何より個体費用が高いのに驚かれる筈です。

つまり保護猫を譲りうける場合でも医療費の負担を求められることはありますがペットショップやブリーダーから譲り受ける場合よりは遙かに安価です。長い目で見ると子猫も大切な家族の一員であり一生(約10~20年)分の飼育費用は当然かかります。個体にお金をかけるよりはその後のために蓄えてあげるという考え方もありますよね。

 

譲渡後のサポーが手厚い

当然のことながら動物病院から子猫を譲り受けて里親になるなら動物病院の先生からその個体に関するお話をお聞きする事が出来ます。飼い方や医療についてもお問い合わせ窓口があると思うだけで子猫を飼う不安がかなり軽減できます。再び我が家の猫の話になりますが面倒を見て下さった動物病院の先生はたった1週間でしたがとても愛情を注いで面倒を見て下さった様でその後体調を崩し診察して頂いた際にも自分の家の子の様に接して下さいました。

そもそも子猫を里親の元に引き取って貰うという行為は殺処分される猫を減らしたいという理念に基づいて行われていると考えても良いのですが実は日本では年間10万頭の犬・24万頭の猫が殺処分されているという現実があるのを皆さんはご存知ですか?そんな不幸な猫ちゃんたちは身勝手な人間によってそんな状況になってしまっているのも否定できないのです。

保護猫に家族が見つかればその分殺処分される猫を救うことにもなりまた子猫の里親を希望する方達にその事実や猫の正しい飼い方をレクチャーすることで世の中に不幸な猫を生みださないことに繋がるのです。

 

猫との相性を大事にする

単発的に動物病院に張り出された『猫の里親募集』にもシェルターなどでの『里親募集』でも言えることなのですが「出逢い」をより大切にできるのがこの譲り受けの形式です。特にペットショップでの購入の場合には目の前に並んでいる商品の中から選ぶという印象がありますが猫の里親になりたいと考えた場合、相性の合う子をじっくり吟味する場が与えられることや強いインスピレーションを大事にできるのが里親です。

猫種や被毛などの容貌だけでなく性格・生活スタイルに合っているかどうかなど詳しく紹介されていることも多く飼い主さん側からの条件をつけて検討するなら保護猫の方が断然おすすめでご自分にあった猫を探すことが可能なのがこの里親制度です。

例えばシェルターなら猫の幸せを考えるのが大前提なので原則として6歳以下のお子様がいらっしゃるご家庭への譲渡は猫へのストレスが懸念されるため望ましくないので見送る・18歳以上で経済能力のある方である・望ましい飼育環境がある・完全室内飼いのお約束など厳しい条件が設定されています。

動物病院やシェルターなら面談も大切にして里親として飼い主としての資格や意思確認もしっかりと行われます。気軽に興味本位で猫を飼いたいと考えているかどうかの確認もできるのです。不幸な猫を保護して飼う、大事な命を救うことはとても責任重大ではありますが尊いことです。

 

いかがですか。以上が子猫の里親探しなら動物病院へ。その5つの理由です。あなたがもしご家族に子猫をむかえようと思うのならぜひ『保護猫』から探すことを検討してみてください。そしてその『保護猫』との出逢いや仲介にはまず動物病院の門を叩いてみることをお勧めします。我が家の経験からも動物病院の先生に関わっていただくことのメリットはたくさんあります。

子猫はとても弱い存在です。猫を飼ったことがある人にとってもない人にとっても子猫を育てるのは大変ハードルが高いのです。様々な場面でサポートが欲しくなります。そんな時の強い味方になってくれるのが動物病院です。何はともあれ子猫の里親になることが居場所のない不幸な猫を減らすことの第一歩なのは間違いありません。

 


まとめ


子猫の里親探しなら動物病院へ。その5つの理由

・動物愛護病院の里親募集のメリット
・野良猫の治療及び手術支援活動
・費用が安く済む
・譲渡後のサポーが手厚い
・猫との相性を大事にする


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