子供のいる家でハムスターの飼育をすることが大変な理由

子供のいる家でハムスターの飼育をすることが大変な理由

ハムスターはとても人気のあるペットです。特に子供達は、アニメやゲームの中のハムスターをイメージしているので、ペットとして欲しがる子は多いでしょう。

しかし、ハムスターが手に乗っている映像や、可愛らしくほお袋一杯にひまわりのタネを詰め込んでいる姿だけを見ている子供達はハムスターの臆病だったり神経質な性格は、きっとわかっていないはずです。

おそらく、子供達にハムスターのイメージを聞いてみると、可愛いのんびり屋さんで、大人しく言う事を聞いてくれる癒しの存在と答えるでしょう。

しかし、実際のハムスターは果たして、そうなのか・・・子供のいる家でハムスターの飼育をすることが大変な理由は、まずは、あまり現実をわかっていないという事だと思います。では、ハムスターの事を良く理解した上で飼育について考えるとしましょう。



 


子供のいる家で
ハムスターの飼育をすることが大変な理由

 


新しい環境になれるまでは、構いたくてもそっとしておいてあげましょう


子供達はハムスターがお家にやってきたら、大興奮!興味津津、当然まず触ってみたくなるでしょう。気持ちはわかりますが、そこは、我慢!きっと子供達は「なんで~!!」とへそを曲げる事でしょう。

しかし、残念ながらハムスターは、少々神経質な生き物で、慣れない環境では気が高ぶっています。無理に触ろうとすると噛み付いたりもします。更には、ハムスターにとって引越しはとても緊張するものです。その様な理由で、家にやってきたハムスターを、早速構いたいとは思いますが、ここはそっとしておきましょう。

興奮しているなと思ったら、布をケージに掛けたり、暗い静かな所に置きましょう。ここでも子供達は、不満爆発です。「触らせてもくれない、見せてもくれないなんて、つまんな~い!」

 


ハムスターの生活リズムは人間とは違い、完全夜型です


ハムスターは夜行性で夕方ごろから活発に動き回り元気になる性質ですので、買ったり譲って貰ったりする時間も夕方以降にしましょう。

そのため人間が飼育する場合、生活リズムの違いで、子供達は寝ているハムスターしか見る事が出来ず「寝てばっかりで、つまんな~い」となるかもしれません。

しかし、ハムスターの生活リズムを人間に合わせ、無理に活動時間をずらしたりすると、不規則な生活の為、健康を害してしまうので、出来るだけ自然に近いリズムで生活させてあげましょう。

ハムスターは、一日14時間程眠るのが普通です。出来るだけ、そっとしておきましょう。睡眠中は、ケージの掃除やエサやりなども避けた方が良いです。もちろん騒音などの物音にも注意し、出来るだけ静かな場所にケージを置くのが理想です。ここでも、子供たちには静かにする様に促さなくてはいけないので、大変かもしれません。

午前6時頃、人間が活動し始めるころ、ハムスターは眠りに付き始めます。昼間は、時々起きたりする事もある様ですが、基本は睡眠時間です。そっとしておかなければいけません。

午後6時頃、やっと起きてきますので、ここでやっと、人間との活動時間が重なる訳です。活動が活発になると共に、食事の時間にもなります。このタイミングで、エサや水換えをしてあげましょう。ケージ掃除もこの時間です。更に健康チェックもしてみると良いでしょう。ハムスターが慣れていれば、一緒に遊んだり、運動させるのも、この時間帯がベストです。

午後10時頃、子供達は、熟睡している頃でしょうか、ハムスターは、活発に活動中です。夜中、必死に回し車をまわしている頃でしょう。

大切な事は、完全に、ハムスターと人間とは違った生活リズムですから、お互いの生活リズムが崩れない距離感を保つ事です

 


デリケートなハムスター、扱い方も難しいです


当然、ハムスターは人間に比べて、とても小さいので、扱いに充分注意しないと怪我や死なせてしまうといった事故につながる危険があります。特に子供たちが、ハムスターを抱っこしたり、持つ時には充分気をつけて下さい。

ハムスターの基本の持ち方は、両手で水をすくう感じと言ったらわかりやすいでしょうか。意外にハムスターの動きは俊敏ですので、常に落とさないよう注意をしながら持ちましょう。また万が一、落ちてしまっても大丈夫な様に、扱いに慣れない内は床に座り低い姿勢で持ちます。

ハムスターは種類によって、多少性格の違いもありますので、無理はしない様にしましょう。特に、ドワーフハムスターのロボロフスキーは人間に慣れ難い種です。

ハムスターは、とてもデリケートなので乱暴に扱うのは危険です。後ろから急に手を出したりするとびっくりして噛み付くかもしれないので、手は前からゆっくり出す事が大切です。また、お腹や尻尾、耳といった部分は敏感で弱いので触ってはいけません。

 


部屋の中でも危険がいっぱいです


ハムスターを部屋で散歩させる時には、注意しなければいけない事がたくさんあります。事故防止のため、充分注意して下さい。

狭い場所や隙間は、必ずと言って良いほど入って行くのがハムスターです。タンスやテレビ台の家具などの隙間には入れないように雑誌等で塞いでおく必要があります。

ハムスターはいろんな物をかじる習性があり、電気コードなどは、感電などの危険があるので片付けたり、高い所へはわせたり、工夫しましょう。

ゴキブリホイホイ等の害虫駆除の罠や蚊取り線香、タバコなど危険な物を誤飲すると危険です。また、自分が大切にしている物、大事な物は、かじられたら大変です。全て片付けておく様にしましょう。

犬、猫等他に飼っているペットがいる場合には、散歩する部屋には入れないようにしましょう。ペットに危害を加える気が無くてもハムスターにとっては危険ですので、気をつけましょう。

人間もハムスターにとっては、ある意味危険な物です。素早く動き回るハムスターを、間違って踏んでしまったり、慌てて捕まえようと力が入りすぎ、怪我骨折と最悪死亡させてしまう事だってあるのです。また、子供がお菓子を与えて中毒になったという事もある様です。

そんな事故を防ぐため、ハムスターのお散歩中には、子供達は勿論、他の人が入ってこない様、周知する事が必要です。

お散歩中の脱走も要注意です。しかし、そんな時は、慌てず、先ず部屋のドアを閉め、部屋からは一歩も出れない状態にした上で、エサで誘い出しましょう。

 


ハムスターから人間にうつる病気にも注意が必要です


アレナウイルスが原因で「リンパ球性脈絡髄膜炎」に感染する事がありますので、充分に注意して下さい。この病気は、ハムスターが感染しても症状は現れませんが、尿の中に含まれるウイルスに触ると、人間に感染する危険がある物です。もし、人間が感染すると、発熱や頭痛といった症状が出る事があります。

また「サルモネラ症」も人間にうつる病気ですので覚えておいて下さい。この病気に感染した場合には、食欲がなくなったり、体重が減ったりします。

他にも、ハムスターに寄生している条虫が人間にうつる事があります。いずれの病気もハムスターに触れたり掃除などした後は、必ず石鹸で手をよく洗う事で予防出来ますので、子供達にも手洗いのお約束は、必ず守る様に指導しましょう。

 


じっくり時間をかけて、慣れていくのです


犬や猫の様にすぐになついてくれる事などないのだという事を子供達には教えて下さい。時間と根気が必要、つまり、思い通りにはいかない物だという事を知らなければなりません。

家にやって来た最初の頃もエサと水分だけはきちんと与えますが、その他の事は一切しないで、静かに見守る事。勿論、触れたりも出来ません。

興奮して噛まれるなどという理由もありますが、それより大切なのは、無理に触ろうとして、ハムスターを怒らせ、ストレスで弱らせたりする現実を教えなければなりません。

ハムスターがやっと新しい環境に慣れて、少し好奇心が出てきて、周辺をクンクンしながら状況を把握しようとする時期が来たら、手でエサを持って与えてみます。最初は手を動かさないでじっと待つ事が大切です。その際には、自分は危険ではないとハムスターに伝える為に、自分のにおいを覚えて貰うのです。

更に、時間をかけて、次のプロセスに移るといった事を、子供達に理解させるのは、とても大変な事でしょう。

しかし、これらは、人間関係でも必要な事ですので、子供達にとって大変大事な経験であり、為になる物です。

 


命のはかなさ、命の大切さを知るのです


ハムスターの寿命は平均して2年程と言われます。ですから、ハムスターを飼育すると決めれば、もうそこから、約2年後の別れの時のカウントダウンが始まっていると考えなければならない程、ハムスターと飼い主さんとの関わりを持てる時間は、短い物です。

おそらく、共に過ごした2年は、子供達にとって、とても楽しい日々になる筈です。時には、ハムスターのあの愛らしさに癒され、時には、ユニークな行動に笑顔がはじけた事でしょう。

しかし、必ず別れがやってきます。その別れの時、子供達がその悲しみをどの様に捉え、どの様に乗り越えるのかがとても重要なのです。

 

いかがですか。子供のいる家でハムスターの飼育をすることが大変な理由を一つ一つ検証してみると、本当に大変だったり、非常に問題があったりする事も少なくない事がわかりました。

確かに、私もハムスターの多頭飼育の経験があり、飼育自体はさほど難しくはありませんでしたが、噛まれて出血したり、壁をかじって穴をあけたり、冬越しに失敗したり…と本気で悩んだ事もいくつかありました。

子供達は、あの可愛いハムスターをペットにする事で、大喜びでしょうが、理想と現実のギャップに戸惑う事も多いのではないでしょうか。

しかし、ペットは、おもちゃではありません。命ある物です。ハムスターをペットとして迎えるかどうか、また、迎え入れるのであれば、そのハムスターの一生を背負う責任の大きさをきちんと話し合っい、理解納得させてあげて下さい。

 


まとめ


子供のいる家でハムスターの飼育をすることが大変な理由

・新しい環境になれるまでは、構いたくてもそっとしておいてあげましょう
・ハムスターの生活リズムは人間とは違い、完全夜型です
・デリケートなハムスター、扱い方も難しいです
・部屋の中でも危険がいっぱいです
・ハムスターから人間にうつる病気にも注意が必要です
・じっくり時間をかけて、慣れていくのです
・命のはかなさ、命の大切さを知るのです