子犬の里親を探すときに気をつけたいポイント

「生まれた子犬の里親となってくれる人を探したい」と思っている方に、ぜひ知って欲しい、気をつけて欲しいポイントがあります。子犬の里親募集掲示板など、里親探しに役立つサイトはたくさん存在しますが、残念ながら全てが子犬の里親探しとして適しているサイトとは限りません。また、見た目がオシャレだから、丁寧につくられているからといったことから判断することもできません。

もちろん、中には素晴らしい里親募集掲示板も存在しています。多くの子犬がそのサイトを通じて里親を見つけ、幸せに暮らしているという事例もあります。しかし、逆に素晴らしい子犬の里親募集サイトであっても、出会った相手が里親不適合者という可能性もゼロではありません。子犬の里親を探す際に、本当に子犬が幸せになれる里親かどうか見極めることができるのは、飼い主であるあなただけ。このことをしっかりと感じ、今回お伝えするポイントを参考に、慎重に子犬の里親探しを行ってください。

 


子犬の里親を探すときに
気をつけたいポイント

 

「獣医さんの紹介」「知り合いの紹介」を鵜呑みにしない

見ず知らずの人に、子犬の里親になって貰うよりも知り合いの人になって欲しい。この気持ちは誰にも多かれ少なかれあるはずです。しかし、この「知り合い」というのは、時と場合によって危険な意味合いを持ちます。例えば獣医さんが良い人であっても、知り合いが良い人であっても、さらにその「知り合い」がどんな人なのか、それは一概には言えません。

あまりしつこくその相手のことを聞くことで、間に入ってくれる人の気分を害してしまうことや、あの人には子犬の里親になって欲しくないと思っても言い出しにくいということもありえます。はっきり言えない関係の人に間に入ってもらうことはやめましょう。それがあなたの子犬を里親被害から守る第一歩と言えます。

 

「絶対に騙されることはない」という意識は捨てましょう

振り込め詐欺やオレオレ詐欺も同じですが、「絶対に自分は騙されない」と思う人が騙されてしまうもの。子犬の里親詐欺も、同じこと。疑いすぎる必要はありませんが「絶対大丈夫」といった根拠のない自信は持たないようにしましょう。

どこまで子犬の里親希望者さんのプライバシーに踏み込むかというのは、難しい問題ですから一概には言えません。ドライな付き合いを好まない方にとっては、色々と突っ込んで聞かれるのは嫌なことでしょうし、相手が気分を害する可能性もゼロではありません。しかし、あなたが納得がいくところまで質問するというのもひとつの線引きです。

あとから「聞いておけばよかった」「もっとちゃんと調べておけばよかった」と思っても、それはどうしようもないのです。聞き方を考える必要はありますが、飼育環境や飼育経験など怪しいと思う点があれば、きちんと質問をすることも大切です。

 

金銭のやりとりに関しては、きちんと誓約書を交わしましょう

子犬の里親探しのときに、もっとも多いトラブルは金銭問題。そんな大げさな…と感じる人もいるかもしれませんが、金銭のやりとりを行わないという内容の誓約書を交わしておくことが大切です。実際にあった子犬の里親詐欺では、嘘の病名を言い「こんな状態の子犬を渡すなんて酷い!訴える!」と恐喝した例もあります。

もちろん、子犬の里親を探す際にある程度健康状態を把握しておくことや、気になる点や気付いたことを伝えることは大切ですが、その後、仮に本当に何かの病気が発覚したからといってどこまで責任を負うべきかという明確な線引きは難しいもの。そこで必要になってくるのが誓約書というわけです。金銭は、貰わない、受け取らない。このことを最初に明確にし、それに同意してくれる里親の方を見つけることがあなたや子犬を守るポイントとなるでしょう。

 

「早く」「今すぐ」子犬の里親を見つけたいという焦りはNG!

何かの事情があり、今すぐにでも子犬の里親を見つけたいという状態の場合、正常な判断を行うことが難しくなってしまいます。本来であれば「あれ?何かこの人おかしい」という勘が働くような場面であっても「とにかく早く子犬の里親を見つけたい!」という思いが強すぎる場合、相手のちょっとした嘘も見抜けなくなってしまう可能性大。

子犬の里親を探すわけですから、様々な事情や期限もあるかもしれませんが、しかし焦りはNGです。子犬の里親詐欺を考えている側からすれば、焦っている人はいい獲物。どれだけ早く見つかったからといっても、相手が良い里親希望者さんでなければ、子犬は不幸になってしまうだけ。今のあなたの心の中に、焦りの気持ちがないか、もう一度冷静に判断してください。

 

いかがでしたか。ここでは「子犬の里親を探すときに気をつけたいポイント」として特に大切な4点をお伝えしました。子犬の里親探しは、口で言うほど簡単なものではありません。子犬の里親詐欺も実際には起こっている問題ですし、貰われて行った先で虐待などの被害にあってしまったかわいそうな子犬も存在します。

しかし、飼い主であるあなたがしっかりとポイントを見極め、相手がどんな人か、本当にこの子犬の里親としてしっかり育ててくれるのか気をつけることができれば、本当にあなたの子犬を大事にしてくれる里親とめぐり合うことができるはず。あなたの子犬を守れるのは、飼い主であるあなただけ。その重大さをもう一度考え、人からの伝え聞きをあてにするのではなく、あなた自身の目で子犬の里親となる人を判断してください。

 


今日のまとめ


子犬の里親を探すときに気をつけたいポイント

・「獣医さんの紹介」「知り合いの紹介」を鵜呑みにしない
・「絶対に騙されることはない」という意識は捨てましょう
・金銭のやりとりに関しては、きちんと誓約書を交わしましょう
・「早く」「今すぐ」子犬の里親を見つけたいという焦りはNG!


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