猫アレルギー、猫が大好きな人にとっては本当に辛いですよね。猫に好きなだけ近づいて触れたいというのに、くしゃみが出たり体中がかゆくなったりというアレルギー症状が出るのではたまりません。何とか克服し、猫と思うままに触れ合えるようになりたいものですね。
現状では猫アレルギーを完全に治癒する方法などは発見されていないので、猫アレルギー克服の兆しはまだまだ見えていません。しかし、日常生活における工夫によってアレルギーの症状を軽減させることは可能だとも言われています。
もちろん、それによってかえって体の調子を悪くすることもあるため無理は禁物です。獣医師も含めたお医者さんの意見を仰ぎつつ、参考程度に工夫を試みるようにしましょう。
猫アレルギーを治す・軽くする為に行うべき
7つの生活習慣
部屋をこまめに掃除する
アレルギーにもいろいろなものがあります。花粉に対するアレルギーであったり、ハウスダストに対するアレルギーであったりと非常に多種多様です。そのため、猫を飼い始めてからくしゃみが出るようになったといっても、それが必ずしも猫アレルギーの症状であるとは限りません。
本当に猫アレルギーなのかどうかをきちんと確かめるためにも、家の中を定期的に掃除するようにしてください。ホコリがたまりやすい場所は特に入念に掃除します。それだけでも「症状が軽減されたかも」と感じる人は多数です。
加湿器や空気清浄器を置く
花粉症の季節になるとアレルギー症状がひどい人の救世主的な存在となる、加湿器や空気清浄器。これらのアイテムも猫アレルギーの症状改善に貢献すると言われています。アレルゲンとなる猫の毛やフケなどを湿気によって床に落とすことができるからです。
しかし、猫アレルギーだけでなくありとあらゆる症状に効果がされているという加湿器ですが、アロマオイルを使ったものは避けるようにしてください。アロマやハーブは人間にとっては癒しアイテムですが、猫の体にとっては毒になってしまうからです。
布団やカーテンなどを頻繁に洗濯する
猫のフケや毛は布団やカーテンといった布地の上にたまりやすく、アレルギー症状を発症させる原因となっています。それならば布団などを定期的に洗濯し、アレルギーの原因を取り除きましょう。
もちろんそれだけでは十分でないかもしれないものの、何もしないよりはましです。特に布団やカーテンは非常に面積が広いので、これらを清潔に保つだけでも改善ポイントになります。
床にカーペットなどを敷かないこと
日常生活を送る上で、きれいなカーペットなどを敷いた床は心に安らぎを与え、目の保養までしてくれる存在です。お気に入りのカーペットを敷くと気分が良くなるという人もすくなくありません。
しかし、猫アレルギーの心配があるならばカーペットを避けた方が賢明だといえるでしょう。カーペットの布地部分に猫の毛やフケ、ホコリなどがたまり、アレルギー症状を刺激してしまうためです。
猫アレルギーを軽減したいなら、畳やカーペットはひとまずあきらめてフローリングに徹するのが無難。そして頻繁に拭き掃除を行うようにしましょう。
睡眠をしっかりとること
意外に思えるかもしれませんが、良質な睡眠の覚悟もアレルギー症状の軽減に役立ちます。きちんと眠れずに体力が落ちた状態でいると、猫アレルギーだけでなくその他のアレルギーにも反応しやすくなるからです。風邪やインフルエンザなど他の病気にかかる可能性も高くなります。
猫を定期的にシャンプーやブラッシングすること
猫の体から抜け落ちてくる毛やフケに対してアレルギーがあるなら、猫のシャンプーやブラッシングを定期的に行いましょう。ブラッシングはできれば毎日か1週間に2~3回程度、シャンプーは1か月に1回が無難です。
このとき、シャンプーには猫用のシャンプーを使い、人間用のシャンプーやせっけんは避けてください。また、猫をシャンプーするとアレルギー症状がひどくなるのであれば他の人に代わってもらいましょう。
減感作療法や薬など
最近になって、猫アレルギーの根治に向けた研究が進んでおり、米国などでは効果が確認されているというニュースが入ってきました。いずれは日本にも輸入される見込みなので、猫アレルギー問題が克服されるのも時間の問題かもしれません。
しかし、現状では猫アレルギーの根本的な解決というよりは対症療法が一般的です。一度病院を受診して診断を受け、ドクターによるアドバイスを受けましょう。
猫アレルギーの症状を軽くするための7つのアドバイス、いかがでしたか。
家の中を頻繁に掃除する、加湿器や空気清浄器を活用する、布団やカーテンを洗濯し床はフローリングにするなど、猫アレルギー症状を軽減するための環境づくりのコツはいくつかあります。また、睡眠をしっかりとると、猫アレルギー以外の症状や病気の予防にもつながるのでおすすめです。
とはいえ、アレルギー症状が顕在化してきたら無理をしてはいけません。体からの危険信号を無視したまま生活を続けると、猫アレルギーの自然克服と同時に体の免疫力が低下し、さらに深刻な病気にかかることが珍しくないからです。
必ず、ドクターからの専門的なアドバイスや診断を受けてから判断するようにしましょう。また、猫の里親になるのであれば、引き取る前にトライアル期間を設けてもらえることが多いので、そのときに本当にアレルギー症状が出ないかどうかを確認してください。
■まとめ■
猫アレルギーを防ぐ・改善するためにできる7つの工夫とは?・まずは家の中を掃除してみよう
・加湿器や空気清浄器を活用
・布団やカーテンは頻繁に洗濯
・床には絨毯やカーペットを敷かず、フローリングに
・睡眠をきちんと確保して免疫力アップ
・猫のブラッシングやシャンプーも定期的に行う
・猫アレルギーに関する治療法について