めだかの飼育で失敗した経験から学ぶ7つの事

めだかの飼育で失敗した経験から学ぶ7つの事

めだかの飼育といえば小学生の頃、教室の片隅にめだかの水槽(金魚やフナの場合もあるでしょうか)があったなあ~なんて記憶がある方もいらっしゃるのではないですか?私は数年前息子が『めだか』と『どじょう』にはまりご近所の方からお家で繁殖したという黒メダカの赤ちゃんを沢山いただいて飼育していました。なんと私も繁殖に成功し新たな命の誕生からその一生を見届けることができましたよ。感動ですよね。

理科の授業でも取り上げられるめだかですからその飼育は簡単!なんて考えている方もいらっしゃるとは思いますが実際に飼ってみると案外大変なんです。しかも現代では自然界でめだかをみつけることは難しくは絶滅しているなんて話も耳にするくらいデリケートな子達なのです。めだかの飼育で失敗した経験から学ぶ7つの事についてお伝えします。



 


めだかの飼育で
失敗した経験から学ぶ7つの事

 

 


めだか飼育の水


めだかは元々丈夫な魚です。水槽と水・餌さえあればOK!という意見も耳にします。また屋内でも屋外でも飼育可能です。とは言えめだかにとって望ましい環境があるのも当然でその一番重要なポイントは水質でめだかを上手に育てるコツは水質管理に尽きると言っても過言ではありません。水が良ければ病気にもなりにくく大きく育ちます。因みに一般的にめだかの寿命は1~2年、人工飼育下では4~5年生きる個体もあるのです。

めだかは弱酸性から弱アルカリ性の水質を好みます。見た目重視で選んでしまって失敗した例としては水をアルカリ性に変えてしまう砂(サンゴ砂等)もあります。それには注意が必要です。水道水自体はほぼ中性なので安心です。しかし消毒の塩素がめだかにとっては猛毒になりますので必ずカルキ抜きをして取り除きます。

めだかの飼育のための塩素の中和には「塩素中和剤(カルキ抜き)」かバケツに水を汲んで外に出し2~3日おくことが有効です。またバクテリアの繁殖も鍵となります。しかし塩素が抜けたからといってめだかの飼育に最適な環境になったとは言い切れません。この「新水」という状態+バクテリアやプランクトンが大切なのです。一週間ほど経過して「古水」になるまでは餌を控えて水が汚れないようにします。

予想外に早くめだかが入手出来てしまい即めだかの飼育に「理想的な水」が必要な場合は市販のバクテリア繁殖促進剤を入れるという手もあります。また室内で飼育するなら水換えは週に1回程度で大丈夫です。その際には水を一度に全て取り替えるのは禁物です。4分の1程度を目安に取り替えます。戸外の雨があたる環境で育てるなら水換えは全く必要ありません。

水の量はめだかの数によって最低限必要な水の量というのが決まっています。目安としては最低めだか1匹に対し水1リットル~理想はメダカ1匹に対して水2、3リットルが必要となります。エアレーションを使用すればこの目安以上の数を飼うことも可能ですが『なわばり』という観点からはめだかの数が多いとストレスにつながる場合が考えられます。

めだかは体は小さくても動きはとても俊敏です。1匹だけなら大きめなマグカップでも飼育可能ですが複数匹飼うなら水の量は重要です。めだかの数が多く混雑した環境で育てるとストレスのため喧嘩をしたりします。狭い環境がストレスになるのは人間もめだかも同様なのです。

めだかが最も活発に活動するための水温は23℃です。この水温範囲に飼育水が保たれていればエサ食いつきも良く成長も早くなります。めだかを早く大きくしたいとお考えならば水温を高めに設定すると良いのです。しかし水温が高すぎる場合は食欲が落ちるという弊害もありますので適温を守ります。真夏に繁殖行動が鈍ってくるのはそのためです。

めだかの飼育で一日の水温変化の幅が大きいとめだかにはストレスを与えることになります。最低温度を一定に保つためのヒーターの使用は病気の発生を防ぐ意味でも効果がありますし水温が低いとめだかが冬眠してしまうという意味では温度管理は必要だと言えます。

 


季節ごとの配慮


めだかの飼育には季節ごとの配慮も必要です。季節の環境はめだかの成育に大きく影響を与えるからです。例えば春には日照時間が伸び始め水温が5℃を超えてきます。この時期自然界のめだかは冬眠から覚めゆっくりと泳ぎ始めます。いよいよ春めいてきて水温が18℃を超えると繁殖行動を始めるのです。

しかし、この時期は急激な水温変化がみられる季節でもありその影響で水温が15℃~18℃付近になると白点虫繁殖力が強くなりめだかは白点病にかかりやすくなります。早期発見が大切で毎日エサの食いつきや行動・付着物等めだかの状態をこまめに確認するのが大切です。

初夏にはメスはほぼ毎日産卵します。卵をつけるためのカモンバなどの浮き草を水槽内に浮かべ卵を採取できるようなアイテムを準備します。特に戸外飼育の場合には直射日光による高水温が心配です。めだかに負担がかかるので日陰に移動したり日よけをするなどの対策をします。

また夏には水中のバクテリアの能力が重要になります。水温が上がるとエサの食べ残しや糞や尿の腐敗が進みやすくなりそれが水質悪化を引き起こします。ろ過装置があまり機能しない飼育下では水替えの回数を増やすなどして下さい。

秋になると日照時間は徐々に短くなっていき水温も下がる時期です。産卵活動も止まり冬眠する為に必要な体作りが始まります。春と同様白点病が発生しやすい時期ですので注意が必要です。冬は水温が5℃を下回るとメダカは冬眠をします。室内でのめだか飼育ならば水温変化があまりない場所に移動するか或いは逆に戸外に出し自然にまかせ冬眠させるようにすると良い様です。

 


水槽のレイアウト


基本的にめだかは田んぼや小川に住んでいる魚ですのでめだかを飼育する水槽内の環境も本来は泥底を好みはしますが泥に限らず砂・砂利などでも問題はありません。しかしめだかは驚いた時などに川床に潜り込む習慣がありますのでそんなケースを考えれば細かいものを選んだほうがめだか自身は喜んでくれるはずです。

市販の赤玉土や大磯砂・川砂などが手軽ですが庭や空き地・河原など自然のものを使用する場合には枯れ草など細かいゴミなどが混ざっているのでよく洗浄するのが大切です。底に約1センチの厚さで入れます。

水槽のレイアウトのメイン、視覚的にも存在感があるものに水草があります。まためだかの飼育において水草は酸素の補給と卵を産みつける場所という意味があります。また水槽内の余分な栄養分や汚れを分解する役割をもつバクテリアが棲む場所でもありますので是非水草を用意してあげて下さい。

 


めだかの繁殖には日照と水温


オスとメスが同じ水槽にいれば基本的にめだかの種類に関わらず繁殖は可能です。めだかは日照時間が長くなると繁殖を開始し短くなるとやめてしまうという特徴があります。つまり水温の上がる春~初夏を中心に繁殖行動をします。戸外でめだかの飼育をする場合には自然の摂理に任せておくのが一番ですが室内の水槽での飼育ではそのための環境を整える必要があります。

繁殖が目的であれば望ましいのは人工照明を使用して1日14時間以上明るい状態を作り、かつヒーターを使用して水温を20℃以上(できれば 25℃位)に維持することが大切です。これなら冬の寒い時期でも卵を生ませることは可能です。因みに雄と雌の見分け方は尻ビレが平行四辺形のような形をしていて背ビレと尻ビレには切れ込みが入っているのが雄です。

 


エアフレーションはNG


金魚や熱帯魚の飼育に不可欠な新鮮な酸素を提供して快適な水流を作るエアフレーションですが実はめだかの飼育においては望ましくないアイテムなのです。めだかはもともと水流のない田んぼや緩やかな流れの小川などで生きている魚です。つまり激しい水流は必要ありません。

エアフレーションによる水流は人間の眼には見えない激しい流れを生んでいるのです。めだかにとってはまるで台風の真っ只中に放り投げられたようなものなのです。強すぎてめだかの飼育に望ましい穏やかな環境を乱すだけです。エアフレーションは使わないで飼育するのをお勧めします。

めだかの本来の生息地である小川や池・田んぼなどの水流はあまりない場所なので必然的にめだかの泳ぐスピードは速くはありません。また瞬間的には素早い動きをすることはあっても長時間その動きを継続することもないのです。つまり人工的に水流を強くし過ぎるとめだかには過大なストレスがかかることになりますのでめだかの飼育にはこの点も注意が必要なのです。

 


めだかのための環境を作る


めだかを眺めて癒されるためにめだかを飼おうと考えている方には少し酷なお話ですが・・・そもそも魚を飼育する楽しみというものは楽しげに泳ぐ魚を眺めたり水槽をきれいに整えて目で楽しむ事ですよね。熱帯魚や観賞魚はそれに上手く対応してくれるかもしれません。

しかしめだかは本来自然界で生活している魚です。具体的に言えば人間が関わっていない手つかずの田んぼや川辺など泥や虫・草などに囲まれた環境が合っているのです。めだかを飼育するならその種に合った生活圏を再現するのが一番でつまり綺麗な水槽の中を泳ぐめだかを眺めるのを楽しむのは諦めた方が最善といえます。

土や水草をたっぷりと与えて水槽は水がにごり草や土で見た目はやや汚いぐらいが健康なめだかを飼育するためには丁度良いのです。人間目線ではなくめだか目線で環境を整えることが重要なのです。田んぼや川辺で生きるめだかにとっては水深よりも水幅が大切で洗面器の様な平たい形の容器が実は最適だといえるのです。

 


めだかの餌に注意


めだかを飼っていれば当然のことながらめだかが可愛良くて仕方がなくなってくるものです。その結果よりめだかに喜んでもらうことがしたくなります。スペシャルご飯を用意してあげたくなる気持ちも分かりますがそれは絶対禁物です。本来めだかは雑食性です。市販のめだか用フレークでさえも実は贅沢なものなのです。

人間の場合でも食べ物に不自由しないいわゆる贅沢な暮しは弊害もあり運動不足や糖尿病などの生活習慣から病気を併発しやすいケースも少なくはありません。めだかも同様です。自然界の環境のように水草に付着するゾウリムシやミジンコを争って食べるほうがより健康的なのです。めだかに餌の与え過ぎは禁物ですめだかの飼育には餌に関する知識が重要です。

餌はほんの少量(30秒位で食べ切ってしまう量)を与えるのが鉄則です。メダカ飼育の失敗のほとんどは餌の与え過ぎといっても過言ではありません。

 

いかがですか。以上がめだかの飼育で失敗した経験から学ぶ7つの事です。のどかな春の小川の中を群れをなして優雅に泳ぐめだか達を想像しているとほとんど放任状態で飼育すればいつの間にか殖えていくものだとお思いの方がいざペットショップで数匹のめだかを購入してもその飼育が必ず成功するわけではないということは心の片隅において下さい。

そして運よく飼育が成功し繁殖出来る雰囲気にまで漕ぎ付けたとしても放っておいてどんどん数が増えるわけではないという事実も同様です。なかには無造作に戸外に置いておいた水瓶やクリアケースで飼っているだけというお話も耳にします。私が分けていただいたのもそんな方からですし・・・。しかしそれはたまたま条件が良かっただけかもしれませんし教えてはくれないけれど何か秘策があるのかも・・・。

でもめだかってとても可愛くて癒されますから是非めだかの飼育に挑戦してみて下さい。

 


まとめ


めだかの飼育で失敗した経験から学ぶ7つの事

・めだか飼育の水
・季節ごとの配慮
・水槽のレイアウト
・めだかの繁殖には日照と水温
・エアフレーションはNG
・めだかのための環境を作る
・めだかの餌に注意