猫のシャンプーの仕方☆マスターしておきたい7つの手順

猫を飼ったら、猫のシャンプーをどうしたらいいか気になりますね。猫は基本的には水を嫌います。猫にシャンプーをしようとしたら抵抗する場合も多いです。なかなか飼い主にとっては猫のシャンプーは難題のようです。猫にシャンプーが必要なのかというと、結論から言うと、一生しなくても大丈夫です。

猫は自分で毛づくろいするので、綺麗な毛並みを維持できます。猫は体臭も少なく、特に室内飼いの場合は毛並みが汚れることもそんなにありません。猫自身もシャンプーをしなくても全く不快と感じてはいません。しかし、シャンプーをした方がいい猫もいます。

長毛種の猫は自分で行うグルーミングが行き届かないこともあり、汚れが目立つこともあります。また、白猫も汚れが目立った時は、時々シャンプーをした方が良いかもしれません。去勢や避妊手術をしていない猫は、オスもメスも繁殖期にスプレーと呼ばれる異性誘惑行為をします。

尿を周囲に撒き散らす行動なのですが、この時の尿は通常の尿とは比較にならないくらい臭いです。それで、去勢・避妊手術を受けていない猫は肛門周辺の被毛が臭くなる傾向があるので、シャンプーの必要があります。また、体質的に体臭が強い猫もいます。

猫のシャンプーは特別な理由がなければ、年に1〜2回くらいが良いでしょう。長毛種の猫なら1ヶ月に1回くらいが目安です。そこで今回は、猫のシャンプーの仕方とマスターしておきたい手順をお伝えします。

 

猫のシャンプーの仕方☆
マスターしておきたい7つの手順

 

最初にブラッシングをしよう

猫にシャンプーをする前に、最初にブラッシングをしておく方が良いでしょう。被毛に付着した汚れを落としたり、毛が絡まりにくくする為です。日頃からブラッシングをして、猫が嫌がらないように慣れさせておくことも大切です。最初は頭の後ろや首の周りをブラッシングして、だんだん背中に向かって毛の流れに沿ってブラッシングしましょう。

猫のシャンプー前にあらかじめ抜け毛を減らしておかないと、排水溝に毛が詰まってしまいます。また、シャンプー前に耳の掃除も済ませておくことをお勧めします。シャンプーの時に耳に水が入らないように、猫の耳にコットンなどを詰めておくと良いでしょう。

 

猫用のシャンプーを用意しよう

猫にシャンプーをする時は、必ず猫用のシャンプーを使いましょう。人間の皮膚のpHは4.5〜6.0の弱酸性ですが、猫の皮膚のpHは7.0〜7.2くらいの中性から弱アルカリ性に近いと言われています。肌に合わないシャンプーを使うと皮膚炎やフケの原因になるので、シャンプー選びは慎重に行って下さい。

猫のシャンプーやリンスには汚れを落とす効果の他に、消臭効果、防虫抗菌効果、毛づや改善・保湿効果などがあります。説明書をしっかり読んで使いましょう。大きめのたらいや桶、またはペット用のバスタブも用意しましょう。

 

胴体や足を洗おう

猫には汗腺がなく熱中症になりやすいので、手を入れて温かい程度のお湯を猫用バスタブに入れます。猫にシャンプーをして体を洗う時は、最初は胴体や足を洗ってあげましょう。猫をバスタブの中に体ごと入れ、首まで浸けてシャンプー溶液を被毛にしみ込ませます。

猫をバスタブから出して、首から胴に向かって、手かブラシを使ってこすっていきます。万が一猫の体にノミがいた場合、頭へ逃げないように首から下に向かって洗います。猫のシャンプーの順序は背中から腹、腹から足先へと洗い、足の裏や指の付け根も忘れずに洗ってあげましょう。

 

しっぽや肛門を洗おう

猫をシャンプーする場合、排泄器官や臭腺のあるしっぽや肛門周辺は念入りに洗いましょう。肛門嚢という猫の肛門を中心として4時と8時の位置にある袋状の器官があります。この肛門嚢が膨らんでいる場合は、しっぽを上げて指で両方の肛門嚢をギュッとつまむようにします。

中に溜まっていたいた液体が飛び出しますが、かなりの悪臭なのでシャワーで流しましょう。スタッドテイル(尾腺炎)の病気がある猫は専用シャンプーがあるので、それを使用しましょう。

 

顔はスポンジで軽く拭こう

猫をシャンプーする場合、顔はどうしようか迷うところですね。猫は顔に水がかかることが嫌いなので、シャワーヘッドから直接かけず、手で少しずつかけるという方法もあります。

また、あまりに嫌がる時は顔は洗わなくても大丈夫です。顔部分は濡らしたスポンジで、額、目の周辺、口の周辺、顎などを拭くだけで十分です。猫をシャンプーする時は、目に水が入らないように注意しましょう。

 

体は十分にすすぎをしよう

猫の体をシャンプーした後は、体を十分にすすいであげましょう。すすぎは耳や目にシャンプーが入らないようによく注意して、ぬるめのお湯で洗い流しましょう。シャワーノズルを体に密着させると音が小さくて猫が驚かずに済みます。

猫のシャンプーのすすぎ不足は皮膚炎の原因になったり、猫が体を舐めたりするのでよくすすぎましょう。体の上部から下部に向かって、後頭部、背中、足の順序ですすいでいきます。猫は顔にシャワーをかけると嫌がりますので、シャワーは首までにしましょう。

 

体は十分に乾かそう

猫のシャンプーのすすぎが終わったら、吸水性のあるタオルで猫の被毛をよく拭きましょう。タオルを2〜3枚使って、タオルを押し付けて水分を吸い取るようにしましょう。顔や指先などの細かい部分は、キッチンタオルなどで拭き取ると良いでしょう。

水分がある程度取れたら、ドライヤーをかけながらブラッシングします。ドライヤーの音と風を嫌がる猫も多いので、あらかじめ慣れさせておくことが大切です。ドライヤーを猫に近づけすぎると火傷しますので、自分の手に温風を当てて温度を確認しましょう。乾いたら静電気防止用コンディショナーなどを塗り、ブラッシングやコーミングをして出来上がりです。

 

いかがでしたでしょうか。

猫のシャンプーの仕方とマスターしておきたい手順をお伝えしました。猫のシャンプーは、基本的に猫は水が嫌いなので大変な作業になるかもしれません。お風呂が好きな猫、嫌がる猫などいろいろいるようです。猫がシャンプーを嫌がる場合は、無理にお湯に浸けてシャンプーしない方が良いでしょう。

部分的にシャンプーするという手もあります。食事で口の周辺の毛が汚れた時は、湿ったガーゼやタオルで拭き取るだけで十分です。下痢やスプレーで肛門周辺が汚れた場合は、お尻だけをお湯や猫用シャンプーで洗う方法もあります。

ドライシャンプーもあり、泡状の物や、粉状の物を毛にまぶしてブラッシングすることもできます。しかし、猫は毛づくろいする時に自分の毛を舐めますので、シャンプー成分も体内に入る恐れもあります。猫のシャンプーを選ぶ時は、安全性が確認された原料の物を選ぶことが大切です。縁があって迎え入れた可愛い猫を、愛情を持ってお世話をしてあげましょう。

 

まとめ

猫のシャンプーの仕方☆マスターしておきたい手順は

・被毛の汚れを取り、毛が絡まりにくくする為に、シャンプー前にブラッシングをしましょう
・猫用のシャンプーやペット用バスタブを用意しましょう
・首から胴に向かって、手かブラシで洗いましょう
・排泄器官や臭腺のあるしっぽや肛門周辺は念入りに洗いましょう
・顔部分は濡らしたスポンジで軽く拭きましょう
・体は後頭部、背中、足の順序で十分にすすぎましょう
・タオルで十分拭いて、ドライヤーで乾かしましょう


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