猫のブリーダーになるには☆知っておきたい資格・情報

猫のことが大好きで、いつも一緒にいたいという人の中には趣味やビジネスで猫のブリーダーになる人も少なくありません。猫のブリーダーはマンションの一室でもできるし、キャットクラブに登録するだけで簡単に始めることができるからです。特別な資格も必要ありませんがビジネスとして成立させるためには、それなりのスキルや資格が必要になります。

一方でペットに対する需要は増え続けています。平成25年時点で日本で飼われているペットの数は犬が約1087万頭、猫が974万頭と言われ、ペット市場は2兆円に膨れ上がっています。(平成25年一般社団法人ペットフード協会調べ)そこで今回は、そんなペット産業を下支えする猫のブリーダーの仕事に興味がある方に向けて、知っておきたい資格や必要な情報をお伝えします。

 

猫のブリーダーになるには☆
知っておきたい資格・情報

 

☆猫のブリーダーになるための準備

いくら猫好きだからといっても、素人がいきなり猫のブリーダーになれるわけでもありません。ここではまず猫のブリーダーになるための準備をご紹介しましょう。

猫のブリーダーに必要な知識を習得する

すでにブリーダーとして活躍している人に雇ってもらうか、ペットショップに就職して経験を積む方法がありますがその前に、ブリーダーを養成する専門学校やインターネットの通信講座で基礎的な知識を習得しておけば、現場での技術の習得が早くなります。また将来的に独立を目指すなら、この間に動物を扱う仕事に必要な資格を取得しておくのが早道です。

 

キャットシッターとキャットケアスペシャリスト

キャットシッターとは留守宅でお留守番している猫の世話をする猫のスペシャリストのことで、キャットシッター本来の仕事の他にも猫のブリーダーやペットショップ、動物病院など、これから益々活躍の場が広がると期待されています。

またキャットケアスペシャリストは、ヒューマンアカデミーが主催する民間資格ですが、一般社団法人日本ペット技能検定協会の認定資格になっていて、カリキュラム終了後にライセンスの交付を申請すれば、キャットシッターの資格と一緒に取得することができます。詳しくは、ヒューマンアカデミーの「キャットケアスペシャリスト講座」をご覧ください。

「キャットケアスペシャリスト講座」
http://www.beautyshikakunavi.com/pet/kouza/4003_c23.html

 

保健所に動物取扱業の届出をする

独立して動物を販売するためには保健所に「動物取扱業の届出」を提出しなければいけません。家庭で小規模に行う場合も繁殖して販売を行うことから届出が必要になります。また届出の際には動物取扱主任者を選任する必要があります。

 

動物取扱主任者の条件

以下のいずれかの要件を満たしていることが条件です。また申請の際には動物取扱主任者の講習を受講する必要があります。

1、ペットショップなどの現場で6ヶ月以上の実務経験があること
2、知識や技術を1年以上勉強する専門学校を卒業していること
3、動物を取扱うことに関する資格を取得していること

 

キャットクラブに登録する

繁殖に使う猫の血統書を発行する団体です。当然繁殖した猫の血統書もキャットクラブから発行されることになるので、猫のブリーダーになるには登録が必要です。日本国内で有名なのはアメリカが本部で世界中に支部があるCFAとTICAですが、日本の支部や傘下のキャットクラブに登録することで、日本語での対応や各種登録の代行も行ってくれます。

 

☆猫のブリーダーのメリットと注意点

猫のブリーダーのメリットは、猫は散歩や運動にあまり手間がかからないことや、繁殖するにも寝る場所とトイレ、フリースペースがあればいいので兼業などの少ない数ならマンションの一室でもできることです。

注意点は猫の声や臭いで近所迷惑にならないように気を使うこと。また猫達の健康のためにも毎日のそうじを欠かさないことです。また、利益を優先して無計画に繁殖を繰り返すブリーダーも散見されますが、あくまでも生き物を扱う仕事です。プロの自覚を持って計画性のある繁殖をおこなってください。

 

☆猫のブリーダーに注目の資格

ペットの需要が増えるに従い、ブリーダーが多方面で活躍できる機会も広がっています。ここでは色々な場所で活用できる注目の資格をご紹介しましょう。

 

ペット繁殖指導員

核家族化の影響からか、今後、犬や猫の立場は単なるペットからコンパニオンアニマル、つまり伴侶として、友達としての需要が高まる傾向にあります。そんな中で注目も集めているのが「ペット繁殖指導員」です。

ペット繁殖指導員とは、犬や猫を繁殖する現場で、指導的な立場で仕事をする人のことです。特に異業種の企業がペット業界に参入する際の立ち上げや飼育環境に対するアドバイザーとしてペット繁殖指導員の需要が高まると期待されます。

 

動物看護師

いわゆる動物病院の看護師さんですが、全国の8割以上の動物病院で約2万人の動物看護師が従事していると言われています。仕事は診察の補助から入院ベットの用意、院内のそうじと大変忙しい仕事ですが、医師の監督下で手術の補助を行うこともできます。ブリーダー業務においても、他のブリーダーとの差別化をはかるためには有効な資格と言えるでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。

ここまで猫のブリーダーになるまでの準備や資格などについてお伝えしましたが、今後の参考になるような情報がありましたでしょうか。猫のブリーダーという仕事はペット業界を支える仕事という意味でたいへんやりがいのある仕事ですが、最近では、比較的簡単に取り組めることから家庭で猫のブリーダーの仕事を楽しむ人も増えています。

その理由は、「少子高齢化→ペット増加」の流れに伴い、ペットを飼育できるマンションが増え、手軽に猫のブリーダーの副業ができるようになったからという話もあります。ですから猫の専門家が増えつつある今がチャンスです!あなたも猫のブリーダーの資格を取って大好きな猫と一緒に働いてみませんか。

 

まとめ

猫のブリーダーになるための資格や必要な情報をご紹介します

☆猫のブリーダーになるための準備は?

・専門学校やインターネットで基本的な知識を習得する
・開業に必要な資格を取得しておく
・保健所に動物取扱業の届出をする
・動物取扱主任者の講習を受ける
・販売する猫に血統書を発行できるようにキャットクラブに登録する

☆猫のブリーダーのメリットと注意点

☆猫のブリーダーに注目の資格

・今一番の注目株!ペット繁殖指導員
・他のブリーダーとの差別化ができる動物看護師の資格


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