クワガタの飼い方といっても、だいたい夏にクワガタを採集して秋ごろには死んでしまう・・・という方がほとんどではないでしょうか。クワガタの種類にもよりますが、ノコギリクワガタの寿命は冬を越すことが苦手なため、成虫になってから約1年くらいと意外にも短い生涯となります。
人気のオオクワガタなど寒い冬でも耐えられる性質をもつクワガタでも最長3年くらいの寿命と言われていますよね。このようにクワガタの上手な飼い方を知れば長く育てることができ、楽しむことができるのです。
そこで今回は、初めてクワガタを飼育してみようという方も、上手なクワガタの飼い方がわからず最後まで飼育できなかったという方も、楽しみながら育てられるクワガタの飼い方のコツをお伝えします。
クワガタの飼い方☆
初心者でも楽しめる上手な飼育のコツ
<クワガタの飼い方1> クワガタを飼うためのケースやマット等を用意する
クワガタの一番初めの飼い方では、クワガタの住処となる飼育ケース用意します。マットとよばれる飼育用のマット、転んで仰向けになったときに起き上れるように木片や樹皮、エサとなる昆虫ゼリー、枯れ葉、保湿用として霧吹きを用意しましょう。
クワガタの飼い方の基本の飼育セットがホームセンターなどで売っていますので購入すれば問題ありませんが、各自別で揃えるにはクワガタの成虫用の市販のマット用の土を用意してください。週1回程度霧吹きで湿らせるのですが、エサで汚れたりコバエなど増え始めたらマットを交換します。
飼育ケースは30センチくらいの昆虫用の飼育ケースが望ましいですが水槽でも小さい虫カゴでも大丈夫です。コバエが発生しやすいため、侵入させない新聞紙や透明なディフェンスシートを用意しておくと便利ですよ。寒い冬は多めにマットを敷くと良いでしょう。直射日光があたらないような場所ですと、温度も安定するので暗い場所がおすすめです。
<クワガタの飼い方2> クワガタのエサは週1回ゼリーや果物を与える
クワガタの飼い方の基本としてエサは昆虫用のゼリーを与えます。カップのまま与えられてとても便利ですし栄養豊富なので、昆虫用のゼリーだけで十分です。リンゴやバナナ、メロンなどのフルーツも好んで食べます。スイカは水分が多いものなので、クワガタに与えすぎると下痢を起こしてしまい衰弱してしまいますので注意しましょう。
ゼリーは底の方がカップのままでは食べづらいので、小さめの平らな容器に移してあげると最後まで食べやすいので用意しておくと良いでしょう。もしもそのままあたえるようでしたら、ゼリーの上ブタをはがさずに切り込みを入れて直接マットの上に置くと周りのマットが汚れずに済みますので試してみてくださいね。
カブトムシは2日もあればゼリーを完食してしまいますが、クワガタは1コを1週間近くかけて食べていきますのでエサ代がカブトムシと比べると経済的ですね。1週間に1回残していても新しいものと取り替えます。
<クワガタの飼い方3> クワガタを長生きさせるコツはストレスをためさせないこと
クワガタの飼い方で最大の課題といえば、クワガタを長生きさせることですよね。クワガタを採集したり購入しても数か月後には天国へ・・・なんてよくある話です。どうしたらクワガタを何年も育てることができるのでしょうか。クワガタのストレスを軽減させることで寿命を伸ばすことができるのです。
クワガタは、近づくと警戒してマットの中や木の下に隠れようとしますよね。隠れ家のように木に穴が開けてある昆虫キットも売っていますし、樹皮や落ち葉などをマットの上に用意しても良いでしょう。隠れるだけでもストレスが軽減されますので、ぜひお試しください。
そうすることにより、クワガタの動きも少なくなり余計な体力を消耗しないで済みますので、本来の野生での生活と同じようにのびのび過ごすことができるでしょう。
<クワガタの飼い方4> コバエやダニ対策に「水苔」もおすすめ
クワガタの飼い方で厄介なのがコバエやダニです。エサのにおいや置いてある木片にできるカビなどで集まってきてしまうので仕方がないことなのですが、ダニやカビのせいでクワガタのきれいな色が変色してしまうことがあります。ダニはもともとクワガタについていたりマットから発生したりとあらゆるところから現れます。
大量発生すると白い粉粒のようにクワガタに覆い尽くすので、愛好家は水で洗ってダニを落としてあげている方も多いそうです。防ダニマットも市販されていますので気になる方にぜひおすすめです。まったくダニが発生しないとは言い切れませんが、効果は大きいでしょう。
そこで「水苔」をマットにつかうとダニもコバエも発生しなくなりますのでお試しください。転倒して死んでしまうということもないので安心して使えます。コバエスプレーもあると便利でしょう。
いかがでしたでしょうか。
クワガタの飼い方は細かい点に注意すれば寒い冬も越せることができますので決して難しくはありませんよ。クワガタの飼い方は基本1ペアまでを1つの飼育ケースで飼いましょう。複数のクワガタやカブトムシを入れてしまいますと、エサの取り合いや縄張り争いなどが起きて衰弱してしまいますので1匹ずつ飼うのが良いでしょう。
クワガタのマットの適温は18~28℃と比較的自宅で飼いやすいので楽しく鑑賞しながら飼育ができます。ひっくり返ったまま起きられず死んでしまうケースが多いので、足を引っかけて起きられるように樹皮や枯れ葉などを入れておけば事故は軽減されます。お互いストレスをためないように、こまめに掃除やお手入れをしてクワガタとの日々を楽しんでくださいね。
まとめ
クワガタの飼い方を知ってクワガタと寒い冬も乗り越え楽しい飼育をしましょう!
・<クワガタの飼い方1> クワガタの飼育ケースや飼育マットとよばれる土、木片などを準備ます。湿らせておくために霧吹きがあると便利です。
・<クワガタの飼い方2> クワガタのエサは昆虫ゼリーで1週間で1回与えます。リンゴやバナナ、メロンなどもOKです。スイカはクワガタが下痢をするのであげるのは避けましょう。
・<クワガタの飼い方3> クワガタを長生きさせるための飼い方は「ストレス」をためさせないことです。木片に穴をあけるなど隠れる場所を作ってあげましょう。
・<クワガタの飼い方4> クワガタのケースに発生するカビ、ダニ、コバエ対策として、水苔がおすすめです。クワガタの体についているダニも水洗いや歯ブラシで取り除いてあげるときれいになります。