赤ちゃん猫のお世話をするなら☆注意したい7つの予備知識

赤ちゃん猫のお世話をするなら☆注意したい7つの予備知識

赤ちゃん猫は、生後約1ヶ月半までお母さん猫のお世話で育ちます。お腹が減ったら、お母さんの母乳を飲み、便や尿でおしりが汚れたらお母さんがきれいに舐めてくれます。

つまり赤ちゃん猫のお世話をするには、お母さん猫と同じことをすればいいのですが、猫に限らずお母さんの代わりに赤ちゃんのお世話をするのはとても大変なことです。人間の赤ちゃんと同じように夜中に起きて鳴いてみたり、見ている方が心配になるぐらいミルクも飲まずにずっと眠っていることもあります。

そこで今回は、赤ちゃん猫のお世話のしかたや注意点などをお伝えします。ですが赤ちゃん猫にはそれぞれの個性があることをあらかじめご理解ください。まずは、赤ちゃん猫中心で考えること。お母さん猫の気持ちになってお世話をすることが大切です。ではご覧ください。

 

赤ちゃん猫のお世話をするなら☆
注意したい7つの予備知識

 

☆赤ちゃん猫のお世話に必要なもの

赤ちゃん猫を育てる時に必要なものです。あらかじめ揃えておけば便利です。

子猫用ミルク

子猫用のミルクとは、赤ちゃん猫がちゃんと育つように作られた専用のミルクのことです。買う時には子猫専用のミルクであることを確認してください。

 

[子猫用ミルクの予備知識] 〜猫に牛乳はNG〜

猫に牛乳を与えるのは大変な誤りです。人が飲むために作られた牛乳には猫に分解できない「乳糖」が含まれていて下痢の原因になる上、栄養失調を起こして最悪な結果になる場合もありますので注意しましょう。

 

子猫用哺乳器

最初、ほとんどの赤ちゃん猫は哺乳器からの授乳を嫌がります。哺乳器で飲ませるコツは、先端のゴムの部分を赤ちゃん猫の口に入れ、軽く前後に動かしながら1滴だけミルクを落とすと吸い付いてきます。

 

[子猫用哺乳器の予備知識] 〜キャップの閉めすぎに注意!〜

授乳の際に哺乳器のキャップを閉めすぎていると空気抜きができずに、なかなかミルクが出てきません。それは一生懸命飲もうとしている赤ちゃん猫にとっては危険な状態で、中耳炎になる可能性もあります。哺乳器のキャップは適度に緩めて使うようにしてくださいね。

 

子猫用ベッド

ペットショップかホームセンターなどに置いてありますが、ダンボールと毛布があれば自分で簡単に作ることもできます。なるべく暖かくて静かな場所を選んでくださいね。

 

[子猫用ベッドの予備知識] 〜ベッド内は30度から35度が適温〜

夏場は毛布だけで問題ありませんが、猫にとっての快適な温度は30度から35度なので、冬場はカイロや猫用ヒーターで暖めてあげましょう。

 

子猫用簡易トイレ

生後1ヶ月から1ヵ月半ぐらいから必要になります。子猫でも上がれる5センチ程度の高さのダンボールを用意し、その中に猫のトイレ用の砂を敷き詰めます。猫砂の種類は鉱物系や紙系、木材系など色々ありますが、赤ちゃん猫の場合は木材系の方が安全ですよ。

 

[子猫用簡易トイレの予備知識] 〜トイレはベッドの近くに置くこと〜

まだ歩行の危うい赤ちゃん猫にとって、ベッドからトイレの距離はとても重要です。トイレにたどり着く前に我慢できずに出しちゃうこともしばしば。トイレはなるべくベッドの近くに置くようにしましょう。

 

 

☆赤ちゃん猫をお世話するポイント

赤ちゃん猫のお世話のポイントは人工授乳、排泄、温度調整の3つです。ここからはその3つのポイントを項目ごとにご説明しましょう。

正しい人工授乳の方法

実際の母猫による授乳は分娩後1週間の分娩時間は1日に4時間程度だと言われています。ですから、人工授乳のタイミングは2、3時間に1度、1日に7、8回のペースで行うのが理想的です。しかしそれはあくまでもマニュアルの話で、排便してすぐに寝てしまった赤ちゃん猫をむりやり起こして授乳する必要はありません。

ここは「自立授乳方式」の立場で、授乳のタイミングと量は基本的に赤ちゃん猫の意思に任せるということにしましょう。ただし、赤ちゃん猫の健康を害さないように注意深い観察が必要です。

 

[人工授乳の方法の予備知識] 〜授乳するミルクの温度〜

授乳するミルクの温度は母体の温度と同じ30度ぐらいが理想的です。粉ミルクの場合は50度から60度までのお湯に溶かして、30度ぐらいまで冷ましてから与えるようにしてください。また、あまり熱いお湯を使って溶かすと、タンパク質などの栄養素を破壊してしまいます。

 

赤ちゃん猫の排泄の方法

オシッコの処理は哺乳前に毎回行うのが基本です。まず、ひざの上に汚れてもいいタオルを置いて赤ちゃん猫のお腹を支えながら背中が上になるように持ち上げます。次に湿らせたコットンやウェットティッシュを使って股間を軽くマッサージしてください。薄黄色のオシッコがでてきますが、途中で止めたりせずにオシッコが止まるまで続けてください。

また、股間を刺激すると自分から仰向けになる子猫もいますが全然問題ありません。赤ちゃん猫の好きなようにさせてあげてくださいね。

 

■ウンチのさせ方

ウンチのふき取りは24時間か36時間に1回が目安です。赤ちゃん猫のお腹を触ってみてパンパンなようなら、肛門付近を触ってみましょう。茶色か黄色のペースト状の糞がでますので、出なくなるまでティッシュなどでふき取ってください。

 

[赤ちゃん猫の排泄の予備知識] 〜異常を感じたらすぐに獣医に相談を〜

赤ちゃん猫に子猫専用のミルク(人工乳)を与えたら、最初の数日間は下痢や便秘になる子猫が多いのですが、症状が3日以上続くようなら命に関わることになりかねません。そんな時は迷わず獣医に相談するようにしてください。

 

子猫用ベッドの中の温度調整

生まれてすぐの猫は皮下脂肪もほとんどなく、生後1週間程度は自分で体温を調整することができません。そこで通常であれば、母猫のお腹の近くにもぐりこんだり、一緒に生まれた兄弟猫と猫団子を作ったりして、じょうずに体温調整をするのですが、1匹だけの時はそうもいきません。

冬場の保温にはカイロが便利ですが、生後1週目までは30度。1週目から3週目までが27度。3週目から5週目の間は24度ぐらいが理想です。

熱すぎると脱水症状を起こし、取り返しのつかないことになる可能性もあるので、毛布の厚さなどをよく考えて温度調整するようにしてください。

 

[温度調整の予備知識] 〜温度調整にはペットボトルが便利です〜

カイロが入手しにくい時は、ペットボトルで代用できます。500mmのペットボトルに熱いお湯をいれ、毛布などにくるんで子猫用ベッドの中に入れます。お湯が冷えるので交換するのに手間はかかりますが、2、3時間おきの授乳と一緒に行えば負担は少なくてすみます。

 

いかがでしたでしょうか。

赤ちゃん猫はとても弱い存在なので、お世話するためには色々な知識が必要なことがお解かりいただけたでしょうか。

今回は生後0日から45日ぐらいまでの、離乳食前の赤ちゃん猫のお世話のしかたをご紹介しましたが、この大切な時期を乗り越えればあとは楽です。子猫用のミルクを哺乳器からお皿に少しだけ移し、自分でじょうずに舐めれるようになったら一安心!離乳食の開始です。

それから赤ちゃん猫をうまくお世話するコツは、鳴く理由を理解しようとすることです。言葉が話せない猫達にとって鳴くということは私達人間との唯一のコミュニケーション手段です。ミルクを飲めずに鳴いている時、うまく排出できずに鳴いている時、ベットの中でいつまでも眠らないで鳴いている時・・。そんな時は赤ちゃん猫が何を訴えているのかをよく観察してみてくださいね。

そのうち息が合ってくれば、猫の気持ちが理解できるようになります。ですがどうしても鳴く理由が解らない場合は、健康上の理由かも知れませんので迷わず獣医さんに相談するようにしてくださいね。

 

まとめ

赤ちゃん猫のお世話の仕方と育てる際に注意したい予備知識をご紹介します

☆赤ちゃん猫のお世話に必要なもの

・子猫専用のミルク
[子猫用ミルクの予備知識] 〜猫に牛乳はNGです〜

・子猫用哺乳器
[子猫用哺乳器の予備知識] 〜キャップの閉めすぎに注意しましょう〜

・子猫用ベッド
[子猫用ベッドの予備知識] 〜ベッド内は30度から35度が適温です〜

・子猫用簡易トイレ
[子猫用簡易トイレの予備知識] 〜トイレはなるべくベッドの近くに置くようにしましょう〜

☆赤ちゃん猫をお世話するポイント

・正しい人工授乳の方法とは
[人工授乳の方法の予備知識] 〜授乳するミルクの温度は30度が理想です〜

・赤ちゃん猫の排泄の方法
[排泄の予備知識] 〜便秘や下痢など異常を感じたらすぐに獣医に相談を〜

・子猫用ベッドの中の温度調整
[温度調整の予備知識] 〜温度調整にはペットボトルが便利です〜


連記事
タイトルとURLをコピーしました