ハムスターは、とにかく可愛い生き物です。最近では、ネット上でも、また、書籍でもいわゆる「ハムケツ」が、大人気です。
あの、ぽってりしたお尻にちっちゃい尻尾がちょんとついて・・・『もふもふ』という表現がピッタリの、あのビジュアルには、「癒し」という言葉以外には、ピッタリのものは見つからない!といっても過言ではないですよね。
しかし、実際には、慎重な性格の子も多く、仲良くなるには、かなりの辛抱強さが必要となります。勿論、そのハードルを乗り越えて、一旦仲良くなれたなら、24時間あの可愛さに癒されてしまう事は言うまでもありません。
では、ハムスターの飼い主さんだけが味わう事が出来る「ハムスターの飼育をしていてよかったと思える瞬間」、具体的にはどのようなものがあるのか、考えてみましょう。
ハムスターの飼育をしていて
よかったと思える瞬間ベスト7
ハムスターとの生活は、とても暖かな気持ちになれます
ハムスターと言えば、特徴とも言える、あのほお袋いっぱいに食べ物を詰め込んで、パンパンに顔が膨らんだ愛らしい姿を思い浮かべ、思わず微笑んでしまう方も多い事でしょう。
また、ひまわりのタネやハムスターフードなどエサを与えると器用に両手を使ってしっかりと持ち、必死でエサをほおばる姿は、見る者の心を奪い、誰もがその可愛さに胸キュンとなること請け合いです。
後足でスッと立ちあがりキョロキョロしたり、巣穴からヒョッコリ顔を出してみたり、砂風呂を用意してあげれば、その中でひっくり返って砂浴びをしたり、必死で回し車をまわしたり、挙げればきりが無い位、いつでも可愛いハムスターです。
見ているだけで、心が癒されてしまいます。
命の大切さを教わりました
小さなお子さんにとって、ハムスターは、かけがえのないことや新しいことを教えてくれるはずです。
小動物を世話することで得られる事は、責任感や弱者に対する優しい心を育む事に役立つという事です。
ハムスターは、飼い易さというのも人気の理由です。極端な事を言ってしまえば、餌と水さえ与え、ケージやトイレの掃除をし、温度管理をしてあげさえすれば、何の問題もなく生活を共にする事が出来ます。
しかしながら、基本的にはこれだけで飼えてしまうという甘えから、何の予備知識も無しにハムスターを飼い始めてしまい、不注意からハムスターに辛い思いをさせてしまったり、飼い主さんが困る場面もなくはないのです。
そして、一番大きな事は、ハムスターの寿命は平均して2~3年と言われています。つまり、当然ながら、飼い主さんは、一生を見届ける事になる訳です。
命の始まりから終わるまでを見届けるという経験は、なかなか出来るものではありません。日常、家族の一員として、日々を共に過ごした相手との別れはとても辛い物ですが、それを通して、命の大切さ、相手への思いやりを学ぶ事ができるのではないでしょうか。
そして、同時に、ハムスターが沢山の楽しい思い出を与えてくれるという経験も得る事が出来るのです。
ハムスターを通じて家族や友達との共通の話題が増えました
ハムスターと生活する事で、心が豊かになり、家族の笑顔が増えます。ハムスターの様な小動物が家族の中にいる事により、家族全員で育てていく、守っていくという共通の気持ちが芽生えます。
「今日、ハムスターが、こんなことしたんだよ。」などの情報交換や「何だか、ハムスターの様子がおかしいんだよね。」などと皆で心配し、知恵を出し合うなど、コミュニケーションが盛んになる事も多い様です。
また、飼育するうちに、ハムスターの生態を知らなければ対応できない事や、よりハムスターの気持ちを知りたいと思う事から、ハムスターのことを学ぶようになり、とても詳しくなれるのです。
それは、家族間と同様に、共通の話題を持つ友人などとの間でも言える事です。
ハムスターの世話をすることで飼育の大変さを知ることが出来ました
大切なペット、可愛いハムスターの為、ハムスターの事をもっと知りたいと、本やホームページなどで調べ、研究するようになるものです。比較的、手間のかからない動物とは言え、生き物ですから、きちんとその生態についても勉強しなければ、快適に暮らさせてあげる事は出来ないと気付く事でしょう。
飼育方法は特に複雑でなく、基本の設備さえ整えていて、基本的な知識さえ持っていれば、簡単に飼うことができるハムスターでさえ、小動物の世話は、大変と感じる事もあります。
そんな事の積み重ねで、飼い主としての責任を感じ、自分よりも弱い物への思いが自然に身に着くという意味でとても良い経験となるでしょう。
また、ハムスターの中でも、食べ物の好みが個体によって違うという事に気付き、お家のハムスターの好物を見つけてあげようと試行錯誤してみるなどという楽しみもあるのではないでしょうか。
手に乗ってくれ、信頼関係が築けた時
手乗りのハムスターは、とてもカワイイものです。自分の手の上でまったりしてくれたり、エサのひまわりの種をむいて食べてくれたりしたら、ハムスター好き冥利に尽きるというものです。
しかし、その当たり前にそうしてくれると想像される方も多いかも知れませんが、実は、それは、とても大変な事なのです。
ハムスターとは、個体差はありますが、元々慎重な子が多く、買ってきたその日から飼い主さんになつくなどという事は、ほとんどと言って良いほどありません。下手をすれば、思い切り噛まれて流血などという事が、普通だと思っていた方が良い位です。
ですから、ハムスターに手に乗って貰うには、気長に、徐々に慣らしていく中で信頼関係を築き上げなければならないのです。
まずは、ケージ越しにハムスターの大好きなヒマワリの種などのエサをあげる事から始まり、優しく名前を呼び、自分の手の匂いを嗅がせてから与えるという地道な積み重ねです。
次に、ケージの入口から手を入れて、手の匂いを嗅がせ、直接エサを与えるのです。これは、少し根気のいる作業になるかも知れません。
この様な事を繰り返し、続けて行くうちに、ハムスターが人間に慣れてくれば、人間の手に対しても拒否反応を示さず、給水ボトルの水などを指に付けて差し出してみると、小さな舌で優しくペロペロ舐めてくれるまでになります。
この頃になって、やっと手の平にエサをのせてみるのです。それを食べるために、手の平に乗ってくれたらラッキーです。その状態に慣れてきたら、そっとケージから出してみるのです。
ハムスターにとっても、それは、大変な大冒険なのですから、最初は緊張で、爪を立てたり、ウンチをしてしまったり、急にジャンプする事もありますので充分な注意が必要です。
ハムスターが手の平で爪を立てなくなってきたなら、手乗り作戦は終盤です。更に、親しくなれる様に、頭から背中にかけてそっと撫でてあげると良いでしょう。
名前を呼んで、ケージの中のハムスターに手を差し伸べ、餌が無くても自分から手に乗って来てくれる日も近いでしょう。ポイントは、匂いと呼びかける声と手の平の匂いを覚えて貰う事です。
しかしながら、ハムスターが、拒否している様子が見られた時は、決して無理強いはしないでください。ハムスターにとって、それは、とても苦痛な事であり、ストレスに他ならなのです。ハムスターを健康的に飼うコツは、必要以上にかまわない事でしょう。いつかは、きっと心を開いてくれます。
一人暮らしでもハムスターと一緒なら寂しくない
都会暮らしでは、自由な一軒家暮らしというのは、難しいものです。故に様々な制約付きの集合住宅での生活を余儀なくされる事も珍しくは有りません。ペット禁止などの制約があってもハムスターなら飼育できる住宅もあるものです。
ハムスターは、鳴き声もとっても小さく、近所迷惑などの心配がありません。飼育ケージも、30cm×30cm程度で良いので狭い住宅でも問題はありません。
ハムスター自体は、個体差があり、臆病な子、人懐こい子、おとなしい子、噛み癖のある子、様々です。性格が違うという事は、どのような子が我が子になってくれるのか、とても楽しみですね。
ペットショップに行く機会が増え他の生き物についても詳しくなりました
ゴールデン、ジャンガリアン、などハムスターは、今や大人気のペットです。ペットショップに並ぶ、多種多様な小動物の中でも、ハムスターは、犬や猫と並ぶ人気です。
また、ハムスターは種類により、違いはあれど、比較的安値で購入できる事から、ペットとしても人気があると言えるでしょう。
ハムスター飼育を通して、他の小動物にも興味を持ち、愛情を持てる様になったという話も、よく耳にします。
いかがですか。ハムスターは可愛いから、飼い易いから、人気があるからという理由で、ハムスター飼育を安易に考える方も多いようですが、最低限の予備知識と愛情を持ってハムスターを家族として迎え入れるという事はとても大切な事なのです。
飼育をしていてよかったと思える瞬間もありますが、ハムスターだって、おもちゃでもぬいぐるみでもありません。ケージから脱走し、大切な充電コードや壁をかじるかも知れません。また、大切な書類にオシッコ、お部屋の隅にウンチの山が出来るかも知れません。
そして、当然ですが、飼い主さんより寿命は遥かに短い小動物ですから、悲しい永遠の別れに立ち合わなければならない事も、常に心しておかなければならないという事も忘れてはいけない事なのです。
まとめ
ハムスターの飼育をしていてよかったと思える瞬間ベスト7・ハムスターとの生活は、とても暖かな気持ちになれます
・命の大切さを教わりました
・ハムスターを通じて家族や友達との共通の話題が増えました
・ハムスターの世話することで飼育の大変さを知ることが出来ました
・手に乗ってくれ、信頼関係が築けた時
・一人暮らしでもハムスターと一緒なら寂しくない
・ペットショップに行く機会が増え他の生き物についても詳しくなりました