猫の食欲不振にしてあげられる5つの事とは

猫の食欲不振にしてあげられる5つの事とは

猫の健康管理って案外難しいものです。猫の食欲不振に気付いたら飼い主さんであるあなたは猫ちゃんにまず何をしてあげますか?

「我が家の猫ちゃん、最近ちょっと食が細いのよね~」なんて感じる時ありませんか?当然ながら猫ちゃんが食欲不振になったら飼い主さんは心配でたまらないはずです。

ただアタフタしてしまう飼い主さん、即刻猫ちゃんを抱いてかかりつけの動物病院に駆け込む飼い主さん、やみくもに猫ちゃんの目の前に美味しい食べ物をチラつかせる飼い主さん・・・とタイプは様々。

でも、猫ちゃんの様子をロクに観察もせず自己判断で対応するのは無駄な場合もあり危険な行為であるケースもあります。では、そんな時に飼い主さんが猫ちゃんにしてあげられる対処法はご存知ですか?是非このポイントを抑えて早急に正しい対処をして猫ちゃんを安心させてあげて下さい。



 


猫の食欲不振にしてあげられる
5つの事とは

 


24時間以上の深刻な食欲不振には動物病院へ


猫の食欲不振にも様々あり、いわゆる深刻なケースの場合は飼い主さんの見過ごしが大変な事態を招きます。深刻な食欲不振の目安としてその猫が1歳以上であり更に24時間全く餌を口にしないなどの状況が基準になります。

この様な場合には何らかの病気の可能性が考えられ獣医さんの診察が必要になります。猫ちゃんの状態によっては点滴・胃カテーテルなどの強制給餌の処置を行います。少し様子を見てみよう…などと自己判断で放っておいたり餌の種類を変えても改善は期待できません。

病気が進行すると肝リピドーシスのような深刻な症状に陥ってしまうこともあります。命の危険を伴う猫の食欲不振のパターンがあることも飼い主さんはしっかり知識として持っていて下さい。

 


脳の変化が食欲不振を招く…小まめなチェックを!


脳内変化が猫ちゃんの食欲減退・食欲不振を引き起こすケースも稀ではありますが起こります。これは例えば脳の外側視床下部という部分が刺激され摂食量が大きく増加し破壊すると無食症になるパターンです。

その逆に腹内側視床下部を刺激すると食欲減退が起こり破壊されると過食症になるパターンもあるのです。つまり脳内の変化が猫の食欲を変化させる可能性はありますので猫ちゃんに何らかの異常が見られたら注意が必要になります。

そういった意味でも普段から猫ちゃんの様子は小まめにチェックしておくのが大切です。具体的には猫ちゃんが『頭を打った』『たんこぶができている』『頭に怪我をしている』などの徴候がないか…またその後の食事の様子や食欲に変化がないかどうかは注意深くチェックしてあげて下さい。

 


猫の食欲不振は餌が原因?配慮が必要


猫の食欲不振には餌の好みが大きく関わっているケースも考えられます。体調が万全な猫ちゃんの食欲不振、お腹は空いている筈なのに食が進まない場合には『好みの餌ではない』という理由も考えられます。食感や味が嫌い・飽きた・新しい餌が口に合わないなど。

一見『贅沢』とか『わがまま』と捉えてしまいたくなる理由ですね。実は猫ちゃんって意外にグルメで味にうるさい生き物なのです。味・食感・温度・匂いなど微妙な変化を嫌い食欲までも大きく左右するのです。

ではその見極めのポイントとして猫ちゃんの好き嫌いを知る方法は『しぐさ』です。例えば餌の匂いを嗅いだ後に唇をなめて顔をグルーミングすれば気に入った、逆に鼻を舐めれば気に入らない証拠です。

猫ちゃんって結構頑固で口に合わない餌だと絶対拒絶の態勢で極端な例では餓死まで選んでしまえる生き物なのです。更にこれが母猫なら子猫を食べてしまうなどの悲しい事件も起こりうるのです。

ですからここは「猫ちゃんのわがままは聞かない!」なんて頑固な飼い主さんにならず正しく対処してあげるべきです。例えばドライフードの食感に変化をつけるなら水を加えて柔らかくしたりウェットフードを混ぜる等もお勧めです。

フードプロセッサを利用して粒を細かくしてあげるなどの方法で猫ちゃんの好みに近付けてあげる努力をしてみて下さい。一般的に餌の最適温度は匂い成分が最大限揮発出来る人肌程度が望ましいのです。またその温度を好む猫ちゃんも多いものです。

餌を変える事に抵抗を示す猫ちゃんもいればいつも同じ餌で飽きてしまう猫ちゃんもいます。猫ちゃんが通常の餌に飽きて食欲不振になった場合、今まで与えていたフードをいきなり総交換してはいけまません。

普段食べ慣れたものでない餌に胃腸がビックリして吐き戻してしまう場合もあるからです。普段の餌に新しい餌を混ぜてその比率を変えながら徐々に切り替えて様子を見る方法を試して下さい。

その様な方法をとっても新しい餌がどうしても合わなかったというケースもあります。猫には目新しいものを避ける傾向、いわゆる『ネオフォビア』と呼ばれる現象が現れる事があるのです。6ヶ月齢までに多種多様な食物を摂取しなかった子猫ちゃんは成長しても食べ慣れていない物は拒否することもあるのです。

新しい餌に切り替えた途端猫ちゃんが食欲不振になった様な場合には元の餌に戻してみることが先決です。それで食欲が回復するならその猫ちゃんにはネオフォビア傾向があると考えるべきです。

味覚嫌悪による猫ちゃんの食欲不振も考えられます。過去一度口に入れて不快感を味わったものに強い嫌悪感を示す現象です。これは『ネオフォビア』とは違い今までの馴染みのある餌にも起こる現象です。

猫は一度「まずい!」と感じたり体調不良を起こした経験があるとそれ以降は長期間嫌悪感を抱き続ける傾向があります。その食品が直接体調不良の原因でなかったとしてもそれを食べた直後の体調不良と関連付けてしまうというものです。

その様なケースには「いつもの餌」「新しい餌」を別々の容器に入れて並べて与えます。体調不良の原因を「いつもの餌」と誤解していれば「新しい餌」を選んで食べてみる行為で食欲不振が解消する場合もあります。この時匂いや食感がなるべく異なるタイプの餌を用意した方が上手くいくかも知れません。

 


季節に合わせて食事量もサイクルで変動


猫の食欲不振の原因が季節の変動に伴う場合もあります。猫の食欲が季節や環境の影響を大きく受けることがあるのです。その要因としては食欲周期が関わるというケースです。猫の体内はおよそ4ヶ月周期で摂取カロリーの変動が起こります。

それに伴い体重や餌の摂取量・甲状腺機能も周期的に変動するというメカニズムが働く訳です。こうした体内リズムが要因となり一時的に猫ちゃんの食欲不振が起こりうるのです。

ある最新の研究結果で食餌量は春を普通とすると夏は小食になり秋は普通に戻り晩秋~冬にかけては大食になるという様なサイクルで変動するのがわかったそうです。とても興味深いお話ですね。

その理由としては運動量と必要エネルギー量が連動している点や日照時間・外気温・体内における消化率の変化など…。つまりこの説から言えば一時的な猫ちゃんの食欲不振はほぼ心配ないのですね。

 


繁殖期・暑さ・ワクチンを打ったなどは問題なし


飼い主さんはつい忘れてしまいがちな食事よりも大切な事情だって猫ちゃんにはあるのです。猫ちゃんが繁殖期に入っている場合ならば確かにそれは本能にはかないません。猫ちゃんの食欲不振が心配な飼い主さんの気持ちなんて関係なく異性への興味が食欲を勝ってしまうのですね。

♂猫の場合にはただ単に性欲の衝動が止められないだけです。♀猫の場合には正常な変化として妊娠初期には食欲不振になるものです。繁殖期の猫の食欲不振は避妊・去勢手術を施すことで軽減できます。

人間同様に真夏の暑さには体温調整に神経を奪われ食欲も減退します。夏バテが原因の猫の食欲不振には体温調整のメカニズムを理解した上で飼い主さんは室内の環境整備に努めて下さい。

また例えば感染症予防などのワクチンを打った直後であれば一時的に食欲を失うことはあります。同様に虫下しのスポット薬を滴下・錠剤を飲ませた後にも一時的に様子が変化するケースもあります。

その様な猫の食欲不振は多くの場合時間と共に回復しますので心配には及びません。その他猫の食欲不振になる原因として考えられるのは食器や環境が気にいらない・食事の時間がいつもと違う・飼い主さんが気付かぬ内につまみ食いをしてしまった・加齢による食欲減退・鼻詰まりで食べにくいなどもあげられます。

 

いかがですか。以上が我が家の大切な猫ちゃんの食欲不振に飼い主さんがしてあげられる5つの対処法です。ご参考になったでしょうか?

猫ちゃんの健康について飼い主さんがすべきことは普段から猫ちゃんの変化をしっかり把握しておく…それに尽きるのです。猫ちゃんの食欲不振の原因には心配な状態である場合とそうでない場合などがあり様々です。ちょっとした原因で食べないケースもあれば猫ちゃん自身とても大きな問題を抱えているケースもあるのです。

しかしどんな時でもその前後の猫ちゃんの様子さえしっかりご覧になっていればどこかにそのヒントは隠れている筈です。食べていないのか食べられないのか…そこが重要なんですね。素人の勝手な自己判断は危険です。冷静に分析した上で正しい対応をとって下さい。

 


まとめ


猫の食欲不振にしてあげられる5つの事とは

・24時間以上の深刻な食欲不振には動物病院へ
・脳の変化が食欲不振を招く…小まめなチェックを!
・猫の食欲不振は餌が原因?配慮が必要
・季節に合わせて食事量もサイクルで変動
・繁殖期・暑さ・ワクチンを打ったなどは問題なし