メダカは小さくて愛らしい魚です。この「メダカ」はどうして「メダカ」というのかご存知ですか?
漢字で書くと「目高」で、その字の通り、メダカの「目」が頭の高い位置にあるように見えることから「目高(メダカ)」と呼ばれるようになったそうです。
自然に見られる野生のメダカはニホンメダカでクロメダカと呼ばれています。クロメダカの突然変異や品種改良などで、いろいろな種類のメダカがいます。
ペットショップやホームセンターのペットコーナーなどにいるメダカをのぞいてみてください。
メダカは飼育が比較的簡単だといわれています。それでも生き物ですから、飼育するための環境はちゃんと整えてあげないといけません。
ここでメダカの飼い方を少し学習しておきましょう。
メダカの飼い方!
基本から応用までわかりやすくご説明☆
メダカを手に入れる方法を考えよう
メダカを飼いたくなったら、どのようにしてメダカを手に入れたいですか?
信頼できるペットショップなどで購入するのは、安心で1番簡単に手に入りやすい方法ですが、自然にいるメダカをつかまえて飼うのも1つの方法です。
自然にいるメダカが生息している場所は、水がきれいで流れが穏やかな川や田んぼなどで、春から夏にかけての季節がいいようです。
捕まえるときには、バケツなどにメダカがいるところの水か、あらかじめカルキ抜きをした水と携帯用のエアーポンプを入れておきます。
網目の細かいネットで、底からそっとすくいあげるように捕まえます。
ただし、連れて帰るのは自分で飼育する匹数だけにして、残りはまた元の場所に戻してあげるようにしましょう。
メダカを飼育するための容器などを用意しよう
メダカは飼育するためには、どのような容器が適しているでしょうか。
元々メダカは川などの浅瀬にいます。だから容器は深さよりも広さで選びましょう。メダカ1匹に対して、およそ1リットルの水が必要だといわれています。
水槽がベストですが、ペットボトルを工夫して飼育している方もいます。衣装ケースなどでもOKです。
底に敷く砂はできるだけ粒子の細かい砂を選びましょう。水は必ずカルキを抜いたものを入れて、ろ過装置(フィルター)やエアーポンプもセッティングします。
メダカは水の流れが穏やかな場所にいるので、エアーポンプは水の流れが強くならないものを用意します。
また、メダカは氷が張った水槽の中や40度ぐらいまで上昇した水温の中でも大丈夫ですが、出来れば安定した水温(18℃から28℃)で飼育してあげたいのでヒーターで調節してあげましょう。
メダカに餌を与えてみよう
自然の中でのメダカは、小さな虫やプランクトンなどを主に食べています。蚊の幼虫のボウフラやイトミミズなども食べるようなので、蚊の季節などにボウフラなど見つけたらメダカに与えてみるのもいいでしょう。
それでも、なかなか生き餌を与えるのは難しいので、ペットショップやホームセンターのペットコーナーなどに置いてある餌なら、簡単でバランスのいい餌を与えることができます。
くれぐれも与え過ぎには注意してください。食べ残しなどで水質を汚す原因にもなります。平均的には1日に2回ほど2~3分で食べきれる量にします。
最初は量が分からないので、餌を少しずつ与えながら調節してください。
定期的に水槽の水換えをしよう
水槽の掃除や水換えは、とても大変な作業です。しかし汚れた水のままにしておくと、メダカも病気になってしまいます。
頻繁には行なわなくてもいいですが、1週間に1回程度は水換えをするようにしましょう。
特に夏場のように温度が高い時期は、メダカも活発に行動して餌もよく食べるので汚しやすくなります。そういう時は水の状態を見て水換えの回数を増やします。
また、水を換えるときは3分の1程の水をメダカを吸い込まないように先をガーゼなどで保護したポンプなどで抜きます。水槽内にゴミやフンなど見て分かればネットなどで取り除きます。
全ての水を換えるのは全く環境が変わってしまうのと同じで、メダカにとってストレスになります。
水を新しく換えて水槽の大掃除をするのは、メダカが病気になったときなどにします。
抜いた分の水の補充をする時は、カルキ抜き(中和剤)をした水か、一昼夜汲み置きしておいた水を入れます。
メダカの卵を孵化させてみよう
メダカは水草に卵を産みつけます。水草はペットショップなどで購入できます。
メダカの卵は丸くて透明です。白っぽい濁りのある卵は無精卵でそのままにしておくと、腐って水質にも影響が出るので取り除きます。
メダカの卵を親メダカと一緒にしておくと、親が食べてしまう可能性があるので必ず卵の付いた水草ごと、別の容器に分け入れます。
容器は水草ごと入れば、口の広いびんやボウルのようなもので大丈夫です。卵のときの水は水道水をそのまま使って大丈夫らしいですよ。
水道水には殺菌成分が含まれているのでかえって卵にはいいそうです。ただし、卵が孵化したあとの水はカルキ抜きは必要なので注意してください。
水は卵が孵化するまで毎日取り換えて、きれいな状態を保つようにします。
水温25度で約10日で孵化します。孵化してもすぐに親メダカと混泳させると親メダカに食べられてしまう危険性があるので、体長が1㎝以上になるまで別々に育てましょう。
メダカの稚魚を育てよう
孵化したメダカは、お腹に卵胞というものがあって、そこに栄養素を抱えているので3日ほどは餌はいりません。
その3日間を過ぎたあと14日間は、稚魚が成長するのにとても大事な時期なので、この時期に上手に餌が食べられない稚魚は弱ってしまいます。
メダカのベビー用の餌はペットショップで購入できるので、1日3回を目安に与えます。メダカの稚魚はとても小さいので、観察するときは虫メガネなどを使用すると便利です。
稚魚の餌やりは調整が難しく食べ残しやすいので、水も汚しがちになります。
基本的には成魚と同じように1週間に1回、3分の1程度の水換えでいいのですが、よく汚すようなら毎日でもコップ1~2杯程度の量を換えてあげるようにします。
また、稚魚は水の流れが大きくストレスがかかるので、エアレーションなどは使わないようにしますが、酸欠を防ぐために水草を入れます。また、水草はメダカが身を隠したり休んだりするのにも最適です。
メダカがかかりやすい病気を知っておこう
メダカの動きを見て、いつもと違うなと感じたら病気のサインかもしれません。日頃からよく観察するようにしましょう。
ここに、メダカがかかりやすい病気をいくつかあげておきますので参考にしてください。
白点病・・・・・メダカの体やヒレに白い斑点が見られます。メダカは体をかゆがって水槽の底などに体をこすりつけるような仕草をします。
白点病になる原因は、水換えの時や外気温からの急激な水温の変化や、環境のストレスなどが考えられます。
水カビ病・・・・綿かむり病ともいわれます。メダカの体やヒレ、口やエラに白いふわふわとした綿のようなものが付きます。メダカはあまり動かずにじっとしていることが多くなります。
水カビ病になる原因は、メダカが何らかによって体にできた傷口に細菌が感染して起こります。
尾ぐされ病・・・メダカのヒレが白っぽくなり、症状が進むとヒレが腐ってボロボロになって無くなってしまいます。ひどくなると口やエラにも発症します。
ヒレがボロボロになるのでメダカの動きが鈍くなります。尾ぐされ病の原因は、水質が悪化することによる菌への感染です。また、栄養不足も影響します。
メダカの動きがおかしいなと思ったとき、これら以外の病気の可能性もありますのでよく観察して調べましょう。
いかがですか。メダカの飼い方について少しは参考になりましたか。自然の中に息するメダカの寿命は1~2年といわれていますが、ちゃんとした環境の中で飼育されているメダカは4~5年生きられるそうです。
もしもメダカを繁殖させたいと思ったら、その後はどうするのかも考えましょう。知り合いやお友達に飼えないかたずねてみたり、里子・里親を募集しているサイトに登録しておくのもいいです。
増えすぎたからと決して川などに勝手に放流しないようにしてください。学校や施設などに問い合わせてみたり、純粋な自然のニホンメダカ(クロメダカ)なら、許可がもらえれば公園の池や川に放流できるかもしれません。
小さい魚ですが、飼育するなら責任と愛情を持って大切に育てましょう。
まとめ
メダカの飼い方!基本から応用までわかりやすくご説明☆・メダカを手に入れる方法を考えよう
・メダカを飼育するための容器などを用意しよう
・メダカに餌を与えてみよう
・定期的に水槽の水換えをしよう
・メダカの卵を孵化させてみよう
・メダカの稚魚を育てよう
・メダカがかかりやすい病気を知っておこう