カブトムシの幼虫を飼育して自由研究に役立てる7つのコツ

カブトムシの幼虫を飼育して自由研究に役立てる7つのコツ
子供達にとって夏のヒーローと言えばカブトムシやクワガタなどの甲虫です。大好きな昆虫を夏休みの自由研究の題材にするのは、大変興味深い事です。

しかし、カブトムシの場合、成虫であれば、国語的には観察感想文を書く、算数的には歩く速度や飛ぶ速度の観察をする、理科的には元気の良さや力の強さなどの研究をしてみるなど、かなり「テーマ」は豊富です。

しかし、幼虫となると、実際にはあまり動きの少ない時期ですので研究テーマを見つける事も少し難しいかも知れませんが、カッコいい成虫になった姿を思い浮かべながら楽しく飼育してみましょう。



 


カブトムシの幼虫を飼育して
自由研究に役立てる7つのコツ

 


幼虫の成育時期について知ろう


カブトムシの一生は、クワガタと違って、ほぼ1年のサイクルとなっています。つまり、温度管理されている室内飼育は別として、その成育状況や変態時期も大体決まっているのです。3令期になると体の大きさの違いが顕著に表れてきます。

休眠前の秋までが最も成長する時期なので、この時期にエサを豊富に与えておくことが大きな成虫を育てるポイントになります。

春には休眠を終え、再びエサを食べ始めますが、秋以前と比較すれば成長速度はかなり遅くなる印象です。カブトムシの変態サイクルは、野外の個体と室内飼育では異なりますが、産卵は野外では7月下旬から8月中旬、室内では6月中旬から下旬ごろです。

その後、初令、2令、3令という段階を経て成長していきますので、その成育状況の変化を観察し飼育日記をつける事も興味深いでしょう。

因みに初令幼虫の期間は、約10日間です。2令幼虫は期間は、2~3週間。体長4cm位まで成長します。3令幼虫の期間は一番長く、この状態で冬眠します。

 


幼虫体重と成虫サイズ


幼虫時の体重や飼育方法、与えた食事と成虫の大きさは密接な関係があります。幼虫の体重やサイズを調べれば、ある程度の成虫の大きさを予測することができると言われています。

エサを交換する際などに幼虫を取り出し観察できる機会があれば、是非、体重を測定し記録してみて下さい。幼虫の成育状況を知ることで成虫の大きさがわかるのだという結果を導き出す貴重な研究になるでしょう。

順調に成育した幼虫は、3令幼虫で最終体重が♂で30~35g、♀で20~25g程度になり、この様な場合には、大型の成虫が期待できるでしょう。

 


管理方法について


飼育場所や飼育温度、湿度調整などにより成育状況は大きく変わりますので、色々と調べたり試してみましょう。

温かい室内の方が大きく育つ傾向にあるとか、国産カブトムシは基本的に温度管理をする必要がないとか、インターネット上でも様々な飼育経験の結果を報告がありますので、研究してみると楽しいかも知れません。

マットの乾燥についても霧吹きで適度に加湿する事は常識ですが、あまり湿度が高いのは、ダニの発生原因となるので加湿し過ぎないよう注意しなければなりません。 マット表面の乾燥状態と内部の湿度は決して一致していないので、この点では、実際に飼育を進めながら調整する事も必要という事です。

また、サランラップや新聞紙でフタをする場合にも、内部蒸れの様子を見ながら、穴の数や大きさを変えて調節する技術も必要となってくる訳です。その様なカブトムシの幼虫の飼育に適した環境の管理方法のルールも奥が深いので研究の素材としては向いています。

 


幼虫の♂♀同定


カブトムシの幼虫は最初の内は♂♀の同定は出来ません。成長し3令幼虫と呼ばれる頃になり、しばらくすると♂幼虫のV字マークの有無で♂♀の同定が可能になるのです。

幼虫のおしりから2番目の線と3番目の線の間に(  -  )のマークがあるかないかで判別できます。(  -  )のマークがあるのがオスで、ないのがメスです。

 


卵からの観察には飼育ケースを工夫しよう


卵の観察をする場合には、プリンカップの様な透明の容器を利用し管理するのが便利です。マットを入れたプリンカップの側面の観察できる位置に爪楊枝などで穴をあけ、そっと卵を落とし上から土をかけます。

卵は10日~2週間程で孵化して幼虫になります。また、ペットボトルを加工して作ったり、100円ショ ップ等で販売しているフタ付きのケース(タッパ)を利用するのも良いでしょう。

 


飼育のポイント


エサ交換や土入れは重要です。マット交換時期の判断は、幼虫の糞のたまり具合です。糞がたまってきたら、ふるい等を使って糞を取り除き、新しいマットを補充するのですが、これも成長具合により期間も変わりますので幼虫の様子やケース内の状態を常にしっかり観察しましょう。

土入れも幼虫の蛹化(春)の時期を見極めてケースの下から10cm程度、黒土を入れて固めに詰めておき、その上に腐葉土、マットを入れておくなどの対応が必要です。

マット飼育の場合、黒土は入れずにマットを固めに詰める方法をとりますが、詰め方がゆるい場合、うまく蛹室が作れない場合がありますので注意しましょう。 腐葉土飼育の場合、土入れは必須ということになります。

 


カブトムシの幼虫を採集しよう


カブトムシの幼虫は自然界では土の中にいます。コナラかクヌギの腐った木のそばにいる事がほとんどです。身近な場所では森林などでコナラなどの木を伐採し、それらを長い間積みあげている場所などはないでしょうか。

その様な場所の土を掘り起こしてみるとカブトムシの幼虫を見つけられるかも知れません。幼虫から成虫までの成長を観察するのなら、自然の中で幼虫を採集することから始めるのも楽しいかも知れません。

 

いかがですか。以上がカブトムシの幼虫を飼育して自由研究に役立てる7つのコツです。

カブトムシは、幼虫の育て方が成虫の大きさを左右する、特に幼虫時代に与えたエサが成虫の大型化に繋がり、大きく関係するものだと言う事は知らない人も多いのではないでしょうか。成虫になって、栄養価の高い昆虫ゼリーを沢山食べさせる事が大切だとか、成虫を良い環境で育てれば、どんどん大きくなるのだろうとか考えていませんでしたか。

そして、どの段階から、カブトムシの研究をすすめるのか。親である成虫の♂♀から飼育を始め交尾させ産卵、生まれた幼虫を観察するのもいいでしょう。また、自然の中で幼虫を採集し成虫になるまでを見届ける事も意義があります。

いずれにせよ、延々と受け継がれていく命の大切さを知る素晴らしい経験になる事でしょう。

 


まとめ


カブトムシの幼虫を飼育して自由研究に役立てる7つのコツ

・幼虫の成育時期について知ろう
・幼虫体重と成虫サイズ
・管理方法について
・幼虫の♂♀同定
・卵からの観察には飼育ケースを工夫しよう
・飼育のポイント
・カブトムシの幼虫を採集しよう