三毛猫などのスタンダードな猫ばかりをご紹介

猫といえばぱっと思い浮かぶのが、黒猫や白猫、そして三毛猫などではないでしょうか。黒猫や白猫はたくさんの猫種で見られますが、三毛猫に限っては、日本猫特有の色と言っても良いくらい、他の猫種では見かけない色合いです。日本人にとってなじみ深いこの日本猫のほか、スタンダードな猫種と言えば、どんな種類を想像しますか?

ペットショップで必ずと言って良いほど見かけるアメリカンショートヘアやロシアンブルー、または、現在は人気は下火だけれど、昔から存在するシャムやペルシャなどでしょうか。

猫の種類は、今では実にたくさんのものがあります。今回は、三毛猫に代表される日本猫や、巷での認知度が高い猫種の数々をご紹介します。

 


三毛猫などの
スタンダードな猫ばかりをご紹介

 

日本猫

日本猫は、英語でジャパニーズボブテイル、つまり、日本生まれの尻尾が短い猫という意味の名前が付けられています。この日本猫に分類される猫の色は実に様々で、白や黒の単色、キジトラや茶トラなどの縞模様、そして、赤ブチ、黒ブチ、三毛猫などのブチ模様など、大まかに分けて8種類に分類されます。

この中でも特に三毛猫は、「ザ・日本猫」と言えるほど特徴的な色として知られています。この三毛猫の色合いはメスにしか遺伝されないため、ごく稀に突然変異で生まれたオスの三毛猫は、数千万円もの価格で取引されることもあるのだとか。

 

ペルシャ猫

優雅な長毛、鼻ペチャで愛嬌のある顔立ちのペルシャ猫も、知らない人がいないほど有名ですね。そのセレブな印象とは裏腹に大らかで大人しい性格をしており、初めて猫を飼う初心者さんにもおすすめできる猫ちゃんです。

ただ、あの美しい毛並みを維持するためのブラッシングや、鼻が低いことにより生じる目ヤニのケアなど、手間をかけてあげる必要があります。猫の種類としては平均寿命が長めで、15~20歳くらい生きると言われています。

ちなみに、「チンチラ」と呼ばれる猫もペルシャ猫の一種で、ペルシャ猫の中でも色がゴールドかシルバー、そして、毛先1/5程度に黒っぽい色が付いている個体のみを、チンチラと呼びます。

 

シャム猫

短毛種を代表するセレブな印象の猫といえば、シャム猫です。目は青く美しく、白と茶系の体毛のコントラストが気品を感じさせます。このシャム猫の性格は、とても甘えん坊で神経質な子が多く、決して飼いやすい猫種ではありません。それでも、猫を愛する人々には長い間愛されている種類です。

このシャム猫は神経質な性格とは裏腹にとても繁殖力が高く、また、日本で過去にブームが生じたことも相まって、日本国内には、シャム猫の特徴を有する野良猫がとても多いです。「シャムっぽいけど、ちょっと違う」と感じる毛色の野良猫やミックス猫がいたら、ご先祖にシャム猫がいたと思って間違いないでしょう。

 

ロシアンブルー

「ブルー」と付くことからわかる通り、青く見えるような濃いグレーの体毛を有する猫です。このロシアンブルーと呼ばれる猫種の色はブルーのみで、三毛猫やブチ猫のように、複数の色柄を持つものは存在しません。このロシアンブルーは犬のような性格の猫だと言われることもあるほど、飼い主に対しての忠誠心が強い猫種です。また大人しく、鳴き声もうるさくないため、飼いやすい部類に入ります。

ロシアンブルーは昔から細々とした人気があるため、ペットショップでは必ずと言って良いほど見かける定番猫種です。

 

アメリカンショートヘア

はっきりとしたトラ模様が特徴的な、アメリカンショートヘア。日本では、TVCMに起用されたことから爆発的な人気になりました。新しい猫種が次々と上陸している今では、人気NO.1とまでは言えませんが、猫好きでない人々の間でも定番の猫種として認知されています。

アメリカンショートヘアは気さくな性格をしており、人間、他の猫、そして犬などの他の動物にもフレンドリーに接することから、とても飼いやすいと言われています。

ただ、運動大好きで活発な性格をしているため、思い切り動き回れるスペースを用意してあげることと、飼い主が遊んであげる時間を取る必要があることが飼育の上での大きな注意点です。

 

いかがでしたでしょうか。スタンダードと呼ぶにふさわしい、認知度の高い猫種を5つご紹介しました。タイトルにある「三毛猫」とは、実は猫の種類ではなく、猫の毛色の呼び名だということは、猫好きではない人の間ではあまり知られていません。三毛猫も、トラ猫も、ブチ猫も、色は違いますが、全て日本猫の毛色の種類なのです。

また、他にご紹介したロシアンブルーやアメリカンショートヘアも、現在の日本では、日本猫と同じくらいなじみ深いものとして知られています。ペットショップでは、必ずこれらの猫種のものを一匹は見かけますよね。最近では新しい猫種もたくさん入ってきているようですが、昔から愛されているこれらの猫種のことも、忘れないでいたいものです。


連記事