モモンガをペットにしたい人が注意するべき7つの事

モモンガをペットにしたい人が注意するべき7つの事
モモンガをペットにするなんて、あまり聞いたことはありませんよね。モモンガという名前を聞いてもピンとこない人も多いのではないでしょうか。モモンガは、生物学的に言えば、リス科リス亜目モモンガ族に属し、前脚から後脚にかけて張られた飛膜を広げて滑空するリスの仲間です。

そのマントのような大きな皮膜、きゃしゃな姿、大きな目が特徴で、写真でみても、とてもかわいらしい生きものです。

こんな森の夜を自由に飛んでいそうなモモンガをペットにできるするなんて、ちょっと意外ではありませんか。家のまわりは、見回す限りの大きな森で、その森にモモンガが住んでいて、夜に飛び回っているのをよく目撃する…なんていう話なら、いくらかピンときますけれども、こんな空を飛ぶモモンガを飼うなんて、あまり考えられません。

けれども、最近はありとあらゆる生き物をペットにしていますから、モモンガもまた、ペットにする人がいるようです。

現在、ペットにできるモモンガは、アメリカモモンガ、フクロモモンガの二種類ですが、特に有名なのは、フクロモモンガ。このフクロモモンガをペットにする時の注意点をお伝えいたします。

初めはそっとしておく

飼いはじめたとたんから、モモンガのゲージをやたらめったらのぞきこんだり、ついたり、話しかけてみたり、じいっと眺めたりするのはやめましょう。モモンガは、慣れない環境で静かにしていたいのです。

あなたが、もしも、モモンガであってごらんなさい。狭いゲージに入れられ、全く見知らぬ場所に連れてこられたら、とても怖くて不安でしょう。ただでさえ怖いのに、大きな人間が近づいてきて、指を出し入れなんかしたら、恐ろしさが増すに決まっています。

ですから、危険な場所でないということがわかるまで、モモンガをそっとしておいてあげましょう。

 

適温を保ってあげよう

モモンガをペットにしたいなら、快適に過ごしやすい温度を保ってあげることが大切です。モモンガが快適に過ごせる温度は、室温で24度~25度。20度以下にならないように気をつけましょう。

野生のモモンガならば、過ごしやすい場所に自由に滑空していくことができますが、ペットのモモンガは、ゲージの中に閉じ込められていて、その場所にしかいることができません。寒すぎたり、暑すぎたりすると、モモンガに大変気の毒なことをしているということになります。あまり、部屋が冷えすぎないように注意を払ってあげてください。

 

ゲージは高さのあるものを用意しよう

モモンガをペットにする場合、一般的に普段はモモンガ用のゲージで飼い、時々、部屋の中で自由に遊ばせてあげるというのが一般的なモモンガの飼育方法のです。

もちろん、モモンガにとったら、広い場所で飛び回れる方がずっと嬉しいでしょうから、部屋があまって仕方がないという方は、モモンガ用の部屋を一つ用意してあげるといいでしょう。

ですが、一般的には、モモンガ用のゲージに入れてあげます。ゲージはあまり低いものを用意したらいけません。高さは60センチ以上。底も60センチ四方あるものを用意しましょう。

 

モモンガの生活習慣を尊重しよう

モモンガは夜行性です。昼はぐっすり眠って、夜はあちこちと動き回ります。ですから、昼間、あなたがいくらモモンガと遊びたいからといって、無理やり起こすのはやめましょう。考えてもみて下さい。あなたがもしも、モモンガだったとしたら、ぐっすり眠っている昼間に無理やり起こされて、寝床から引っ張り出されたり、つつかれたり、騒がれたりしたら、ものすごく迷惑でしょう。

モモンガをペットにしたいならば、モモンガの生活習慣は尊重してあげましょう。元気なモモンガを見たいなら、あなたが暗い中起きて、闇を飛び回るモモンガに目をこらしたらいいのです。

 

巣箱は清潔に保ちやすいものを

巣箱は、モモンガ専用のものでもいいですし、リスの巣箱でも応用できます。ゲージの中の高い所にとりつけてあげましょう。巣箱の中は、清潔に掃除しやすいものを選ぶといいと思います。

 

ゲージをいつも清潔に保つ

モモンガは、止まり木に止まって排泄をする習慣があります。ですから、モモンガ用のトイレの上にしてくれないことも多いです。排泄物がゲージ内のあちこちにくっついたままでは、とても不潔で病気の原因にもなりますから、こまめに掃除をしてあげましょう。

 

モモンガは果物が好き

モモンガは、見た目がリスに似ていますから、種とかくるみなんかをあげたくなりますが、果物が大好きです。みかんやりんごなどの果物。または、ブロッコリーなどの野菜を主にあげるといいでしょう。豆腐や、殻つきのゆで卵、ヨーグルトや、カッテージチーズなども食べます。

 

いかがでしたか。モモンガをペットにするのはなかなか難しいことでしょう。犬や猫のように、大昔から家畜化された生き物ではありません。犬などは、縄文の時代からずっと人間と暮らしていますから、人間と暮らしやすいように進化した部分がたくさんあります。

けれども、モモンガは違います。モモンガは、樹木の上で暮らしてきた野生の生きものです。完全な夜行性という点からみても、人間とものすごく暮らしやすいとはとてもいえないでしょう。

ですから、もしも、モモンガをペットにしたいならば、一番いいことは、野生のモモンガの暮らしを研究することかもしれません。そして、なるべく野生に近い暮らし方ができるように工夫をしてあげるのです。

モモンガをペットにしたいと思う人はたくさんいるでしょう。けれども、覚えておいてください。人間は、モモンガをペットにするかしないか、自由に選ぶことができますけれども、モモンガの方では、人間のペットになりたいか、なりたくないか、選ぶことはできないのです。

樹木の上で暮らしたいのか、人間と共に暮らしたいのか、モモンガは選べません。モモンガは、自分の意志に反して、人間につかまえられ、ペットにされているのです。

言ってみれば、あなたの方から、モモンガと暮らしたいと熱烈にオファーをして、モモンガが別にOKもしていないのに、モモンガをもう無理やり、ペットにしているわけなのですから、モモンガが暮らしやすいように、最大限の知恵をふりしぼり、モモンガの生活をよりよくしてやることは当然です。

モモンガをペットにしたいならば、モモンガがより幸せに暮らせるよう、野生に近い状態で暮らせるように工夫してあげる手間をどうか惜しまないでください。


まとめ


モモンガをペットにしたい人が注意するべき7つのこと

・初めはそっとしておく
・適温を保ってあげよう
・ゲージは高さのあるものを用意しよう
・モモンガの生活習慣を尊重しよう
・巣箱は清潔に保ちやすいものを
・ゲージはいつも清潔に
・モモンガは果物が好き


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